大好物の桃を育てていたら最強で最凶の人外達に求愛された

白藍たんぽっぽ

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第一章 日常から非日常への一歩

11話 可愛い子の寝顔が見られる

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 なんと、ダメ元で一緒に暮らさないか誘ってみたらいいと言ってもらえた。嬉しいっ


「えへへ、ダメ元で聞いてみるもんやなぁ」


 そう言って胸元にすりすりと顔を押し付ける。育ての親が着ていたのと同じ、異国の服は胸元がはだけている、ように見えてこれが正装らしい。だから、今も胸筋が惜しみもなく晒されていてあまりの弾力に顔が何度も押し返される。その感触も面白くてぽよんぽよんと頭を押しつけては跳ね返されるのを楽しんだ
 しばらく遊んでいると下から見上げたあんちゃんの顔はイケメンで前髪で隠れてしまうのは勿体無いと思った。綺麗な黒髪は薄い色の髪や瞳をもつ俺にとっては重厚感があり、すごくかっこよくて魅力的に見えた


「なぁ、髪切らへんの?せっかくの男前が見えへんの勿体無く感じるわぁ、、、またイメチェンしたくなったら言うてな?あんちゃん、短髪とか超似合いそうやし、一番に見せてな?」


 そう自分勝手にあんちゃんの髪型について語ると目が見開かれたがすぐに細められてカッコよく微笑まれ頷かれる


「えへ、やったぁ、、、俺、色素が薄いからあんちゃんの黒髪がカッコよくて好きやわぁ、、、んふぁ~、なんや眠くなってきてもうた」


 あんちゃんがいい鬼だとわかって一気に疲れが身体を襲い眠気を感じる。思わずあくびが漏れてしまうと背中をぽんぽんと規則正しく優しく叩かれて、その温かい手も相まって安心しあんちゃんの腕の中で睡魔へと誘われた


「んぅ、あんちゃん、、、ぽんぽんも上手いんやな、、、ふぁ~、、、あかん、眠く、なってきた」


 そっと優しくあんちゃんの膝上で身体を横抱きにされてぽんぽんに加え頭を撫でるのも追加されてしまった。な、なんてテクニカルなぁ
 固く逞しい腕はなぜだか寝やすくて俺より身体が大きいからすごいジャストフィットする。体温も高くて身体をギュッと包み込まれているから安定感も安心感も申し分ない。そのせいで睡魔が強くなってきて、それでもまだあんちゃんとお話ししたいから何とか抗おうとする


「ね、てまう、ん、、、やだ、、、ん」


 緩く首を振るのも精一杯であぁ、そういえば朝は強姦魔に襲われたせいでちゃんと寝れてへんのやったと思い出した。じゃぁ寝てしまうのも仕方がないとつい自分を甘やかしてしまう。あんちゃんを見上げると優しい目で見つめ返してくるのでもうええかと睡魔に抗うのをやめた
 瞼が重くなりぼやけてくる視界の中であんちゃんが嬉しそうに微笑みながら頷くのを最後に俺は夢の世界へと旅立った


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