異世界に転生したら竜騎士たちに愛されました

あいえだ

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竜騎士になったよ

イケメン溺愛

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俺はフィリックスの部屋に住んでいる。

何故かわからないけれど、住んでいる。

部屋は他にも空いているらしいけれど、ヘラクレス号の前の相棒、ベンの部屋だったから俺は遠慮して移っていないんだ。

フィリックスは忙しくて朝は俺よりも早い。夜は俺が眠る頃に戻ってくることも多い。
俺はパトロールとドラゴンのお世話をするのが仕事だから、フィリックスと比べたら暇で楽をさせてもらっていると思う。それ以外はラースとヘラクレス号の訓練をしている。二匹でコラボ攻撃とかできるといいなと考えてるけど、ラースとヘラクレス号では実力が違いすぎる。さて、この課題をどうするか。

ラースの得意なのは冷凍光線。ヘラクレス号は火焔。うーん、反対だよね。

飛行訓練のあと、疲れた俺たちは演習場で休憩をしていた。ラースは頑張りすぎて疲れてしまい、俺の隣でうつらうつらとしている。そのたびに首が船を漕ぎ、また目を開けて…また、カクン、と。の繰り返し。首を降ろして眠ればいいのに…と思うけれど、せっかく寝ているのに声をかけるのも何だかなと思ってしまい、気にしながらも放っておいていたら。

ヘラクレス号がそっとラースの隣へ来た。船を漕いだラースがカクン、とまた倒れそうになるのを見て前足を伸ばし、ラースを引き寄せて自身の肩にもたれかけさせた。ラースは薄目を開け、しばらくするとヘラクレス号に頬を寄せたその状態で眠りについてしまう。ヘラクレス号はラースの体勢の都合のいいように寝転んだ。無垢な子どものようにすやすや眠るラースを見て、ヘラクレス号が満足げな表情で自身も目を閉じる。一緒にお昼寝しながらラースを気遣っている。

ヘラクレス号…イっケメンだな!そのさりげない優しさ、好き…!俺だったら惚れるぞそれ!今惚れたぞ!

まてよ。

フィリックスもエリアスも俺に対してそんな感じだな。優しいし、さりげない。
フィリックスと歩くときはいつも俺は壁側だし、エリアスは手を引いてくれることもある。岩山など高いところから降りるときは、先に降りて脇を持っておろしてくれるし抱き上げてもくれる。

すごく、優しくしてもらっているし、大切にしてくれていることに感謝しなきゃな。

何か俺ができることはないかなあ?

そう言えば、俺は自炊していたから料理が得意だ、一度フィリックスに振る舞った時は褒めてくれたし。前世では病院で暇すぎて、食堂のおばちゃんたちの手伝いをしていた。

そうだ、お菓子を作るというのはどうだろう?二人とも甘いものが好きではないかもしれないから、甘くないものがいいのかな。考えたら楽しくなってきた。俺は手帳を出して材料のメモを取り始める。そうなると、早く作りたくて仕方がなくなってきた。
しばらくすると、ラースが目を覚まし、ヘラクレス号も気づいて起きてきた。

まだ日も高い。材料を買いに行こうかな…。

「ラース、今日の練習は終わりにするね。街まで送って貰えるかな…帰りはまた呼ぶから」

ラースがあくびをしながらも快諾してくれた。立ち上がって翼を広げ、俺に乗る準備をする。ヘラクレス号も翼を広げた。俺についてくるというより、ラースの護衛をするつもりなのかな。

どうしよう…またヘラクレス号に乗ってみたいな。あの超高速をもう一度味わいたい。でも、ラースは自分に乗ると思っていたら怒るかな…?と、思っていたら。

ラースがぴょこんとヘラクレス号に乗った。
ええっ?そっち?俺よりも先にラースお前が乗るのかよ?

前に乗ったときはともかくとして、ドラゴンに乗るドラゴンなんて今までになく新しいぞ?なんだそりゃ?ヘラクレス号は何の疑問も無いようだ。

当然、演習場にいた他の騎士団の人たちがこちらを一斉に見て嘲笑した。中には指をさすものまでいる。バカにしたような目で見る騎士団のやつらを尻目に、ヘラクレス号がのしのし歩き始めた。

どすどすどすどす。

大きな図体に小さめな翼を羽ばたかせたヘラクレス号の助走はさしてカッコよい方ではないので、騎士団のやつらはそれを見て大爆笑した。

見せてやれ、ヘラクレス号。

そのうちにヘラクレス号の周囲の空間に陽炎のようなゆらめきが現れ、耳をつんざくような轟音がする。陽炎は渦を巻いてヘラクレス号の廻を覆った。

ドン!!!!

という大きな音と共にヘラクレス号は大地を蹴り上げ、ものすごい豪速の火の球となって空へと飛んだ。それはまるで昔見た戦闘機のようだ。一瞬で王宮が小さく下に見えるほどの高度にたどり着く。

このヘラクレス号の助走をバカにしていた騎士たちの驚いた間抜け面が目に見えるようだけど、俺たちは一瞬で遥か遠くに行ったから直に見られなくて残念。きっと、度肝を抜かれただろうな。













































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