異世界に転生したら竜騎士たちに愛されました

あいえだ

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伝説のゆくえ

エリアス激おこ(閲覧注意。残虐表現あり)

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3秒程、辺り一面が閃光に包まれ、光が消えた。

「…?」

騎士達が怪訝な表情になった瞬間、


ズドォン!!!!


その一人が轟音と共に雷撃の柱に呑まれた。


柱が消え、その場所には黒く焼けた石の床に痕を残しただけで灰も塵も何も残ってはいない。完全に消滅されたのは誰の目にも明らかだった。

隣の部屋のドアが開いていて、その中には。


血まみれで倒れる騎士達数人と、エリアス、フィリックス、ダリウス、ハムザが立っていた。
どうやらハムザが中から侵入してフィリックスとダリウスを手引きし、エリアスを救出するのを優先させたようだった。

俺は囮か…即座に悟った。トゥルキだけを先に救ったところでエリアスに何かされたらどうしようもない。でも、ハムザそれでよかったの?俺がハムザを見つめていると、トゥルキが俺の批判的な視線に気づいて微笑んだ。

「勝機を逃さない、情に流されず何が大事か理解して動くハムザが俺は好きなんだよ…シン、ありがとな」

鎖骨に残るいくつもの斬られた傷やキスマークが痛々しい。おそらく彼がレイプされたのはわかった。

「…。」

トゥルキをちらりと見たエリアスの表情がほとんど動かない。

一人を一瞬で完全に消滅されたことで騎士達は怒りよりも怯えが見てとれた。

エリアスが一人に手を向けたとたん、

「ひいっ!」

そいつが後ろ向きに間抜けに倒れ、しりもちをついたところから床に染みができる。失禁したのだ。

「こ、殺さないでえっ!!!」

フィリックスとダリウスが炎の輪を放ち、それが手枷足枷となり、彼らを捕縛していく。ばたばたと汚い悲鳴と共に騎士達が倒れていった。

「トゥーーールキ、どうしてほしい?」

トゥルキに目を向けず、騎士を見下ろしたまま、エリアスが残忍に笑いを含んだ表情でトゥルキに尋ねる。

ハムザに手枷を外してもらったトゥルキはニヤリと笑って答えた。

「死んだほうがましだって思えるくらいの苦しみをプレゼントしてあげてください」
「了解、そのあとは?」

トゥルキは少し考えたのか、黙った。すると。

「醜い死を」

ハムザの低い、凄みのきいた一言が放たれて彼らの運命は決まった。

俺はフィリックスに腕輪を外してもらうとすぐにオスカーが指輪から実体化してその腕輪を手にとる。即座にバキバキに粉砕して消滅させ、その顔は怒りに満ちていた。

「これは俺に使われたことがあるものだ…、こんなものが残っていたとは!」

「ぎゃあぁーーーーっ!」

複数の騎士から悲鳴が上がった。エリアスが死なない程度に雷撃を放ったのだ。バリバリと痙攣しながら目を剥いて泣き叫ぶ騎士達。

「フィリックス、ダリウス、陛下を見てきてくれ、おそらく貴族院に監禁されてる…アンディも一緒だろう。俺もすぐいくわ」
「わかった」

フィリックスとダリウスがスッとその場を離れた。去り際にフィリックスが俺の頬にちゅっとキスをした。

「気をつけて…」
「うん…」

俺はそう言うのが精一杯だった。

「さて。さっさと陛下をお救いしに行かなければな。クズを相手にしてる暇はないんだ」

苦痛に顔を歪める騎士達を見下ろしたエリアスの表情が、美貌だけにもう激怖い。

こんな、怖い人だったんだ…。俺に向ける優しい瞳や微笑みとは裏腹の、こんな顔。これがエリアスなんだ…。

「なんだ、暴れたいか…?そいつはあとでな」

ククッと笑ったエリアスの、上半身裸にされていた逞しい胸に、ざあっ、と一面ドラゴンの皮膚のようになり、刺青が現れた。

前に見た、エリアスの背中にあったドラゴンと同じ紋様。その上に広がるタトゥー。左腕の爪が伸びてドラゴンの腕のようになる。エリアスはだるげにそれをひと振りすると、その先にいた騎士の体が斬られたようにざっくり数本裂けた。廊下に悲鳴が響き渡る。空中に斬撃を飛ばしたのか。

「俺の部下が受けた痛みはこんなもんじゃない…力の差を知らずによくもまあ…その勇気は褒めてやる。貴族院」

それは騎士を通して貴族全体に告げているようだった。

てのひらを上に向け、拳を握って転がる別の一人の騎士に向けてパチンと指を鳴らす。そのとたん、その騎士の全身が弾けるように小さく破裂した。ただの肉片となった同胞を見てまだ生かされている騎士達は、既に恐怖の底にいたというのに、また深い絶望の淵に突き落とされ声も出せずに震えている。一人は気が触れたようで笑いだした。

地獄を見せられた俺は声もなくドン引きしていた。

ハムザがトゥルキを抱きあげて、さっさと廊下を歩いていく。

「あれ?行くのか?見ないの?」
「あとは頼んだぞ。早くトゥルキを綺麗にしたい」
「わかった。じゃあ、俺も行こうかな…」

エリアスがクスっと笑って手を広げると、騎士の達の上の空気中に黒い穴が開く。そこから小さな黒い塊がボトボトと騎士達に落ちてきた。

「ひっ!」

体を這う黒い物体におののく騎士達。

「シン、いくぞ」

エリアスが俺を連れてその場を去ろうとする、騎士はいいの?とそいつらをちらりと見ると、エリアスが俺の肩を抱いてそいつらに背を向けた。

「そいつらは精霊というか、肉を食らう魔物だ…飯を食ったら自分の世界に戻るから。いくぞ」

廊下をさっさと歩き始めるエリアスが、ふと立ち止まって騎士達に話しかけた。

「あ、教えてやるよ、そいつら、口が小さいんだ。人間一人食い終わるのに三時間くらいかかるかな…それにお前らは脳と心臓を食われるまで死なない。そいつら、脳と心臓は最後に食う習性でな。ま、骨も残らず食う良い子達だから。じゃあな、そいつらは食事の邪魔をされるのが大嫌いだ、ここに結界張るだろうから助けは来ないぞ」

エリアスが歩みはじめる。ふとまた止まる。

「あ、そうそう、一個忘れてた。そいつらはお前らの痛感消せないからー、ははは。」

うわぁトドメだ…。エリアスの報復は最後まで容赦なかった。それだけ怒っているということだ。
エリアスが俺の手を引いて一気に王宮目指して走り出す。


見上げたその横顔は悲しげだった。






























































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