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伝説のゆくえ
クーデター
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「く、クーデター!?」
俺は廊下を走りながら困惑してフィリックスとダリウスに尋ねた。王宮は大混乱になっていて、侵入者の俺たちを構ってるどころではないらしい。まあ、フードかぶってるしね!逃げてる一般人の商人だと思われてるかもしれない。
エリアスに交信を試みてはいるけれど、遮断されてる部屋にいるのか全く答えがなかった。
それは逆にどこにいるのか露呈しているようなものだ。
「騎士団棟にいると思う。おそらくは、魔道士のシールド内だな…ただ、そのうち繋がると思うよ」
ダリウスがニヤニヤしながらそう言った訳はわからない、でも繋がるから何でもいい。
ドカンドカンと王宮の壁が爆破されていく音。
窓から下を見ると、大勢の兵がなだれ込み、騎士団が阻止するために戦っていた。
「竜騎士団が壊滅したのを好機として準備してたんだろうな。貴族院め…!竜騎士団さえいなければ圧勝できると踏んだんだろう、俺たちは国王陛下の庇護のみで存在していたようなものだったから」
フィリックスが悔しげに舌打ちをし、怒りを露にした。
「トゥルキを捕らえて、エリアスの足止めをしたのはそういうことか。エリアスならすぐに脱出できるのに…!」
俺は真相が読めてきて、ものすごく腹が立ってきた。部下思いのエリアスの性格まで知り尽くしてロックをかけたんだ、卑怯ものたちめ!
許せない!国王陛下も今頃貴族院のやつらに捕まってるかもしれない。
俺は腹が立ってしかたがなかった。国王陛下の王宮のあちこちが燃えているのも悔しくて。
どさくさに紛れて騎士団棟まで来られた。もう騎士団は内部から壊滅しているように見えて、あまり人がいなかったので俺たちは易々と侵入できてしまった。
「あれ?結構…簡単に入れたな」
拍子抜けするダリウスや俺たち。奥の部屋にそこかと思うところがあった。何故なら、大嫌いな騎士団員達がその前で立っていたから。俺に何度も嫌がらせをした、あいつらだ!
「…どうする?」
廊下の向こうで隠れている俺たち、フィリックスがそっと尋ねた。
「…俺が行ってもいい?あいつには恨みが満タンだよ」
「いいけど…気を付けろよ」
フィリックスが心配そうに言ってくれた。
「わかった、いってくるね」
俺は意気揚々とエリアスを助けにいこうと立ち上がった。その時に魔剣ルーカスがポトンと廊下に落ちてしまう。
「ん?」
騎士団員が気づいて顔を上げる。しまった!バレた…。俺は覚悟を決めて廊下に飛び出した。
「…誰だおまえ?」
きょとんとして騎士団達が俺を見る。あぁ、変装してるからわかってないのか、じゃあチャンス!
俺は剣を拾うついでに魔剣ルーカスを構えて冷凍ビームを投げた。
「うわっ!何だ!?」
そいつらは間一髪避けられたようで、後ろの壁が一気に凍っていく。
「こいつ…竜騎士だ!くそ!」
二人が剣を抜いて構え、一人が部屋に入って行った。そしてすぐに出てくると…。
手枷をはめられたトゥルキを連れてきた。顔には数ヶ所殴られたような痣がついていて、美貌だけに痛々しい。
それより。
えっ、ハムザ今どこにいんの?貴方のトゥルキここにいますけど!
俺、フィリックス、ダリウスの頭はまずそこだった。そしてどうしよう!
「こいつがどうなってもいいのか?ゴラァ!」
騎士の一人がトゥルキを乱暴に床に蹴り倒す。もう騎士ではなくただのチンピラじゃん!トゥルキは手枷で魔力を無効にされているようだった。そして俺は彼の体にいくつかの痣がついているのに気がつく。
…それは。
決して殴られたのではない痣。
俺の怒りのセンサーがブチブチと切れていく音がする。
魔剣ルーカスが冷気を放ち、周囲にチラチラとダイヤモンドダストのようにちらつき始める。
「おっと、いいのか?どさくさに紛れてこいつを殺してもいいんだぜ」
剣をトゥルキの首に当て、騎士が下卑た笑いを浮かべる。
「騎士団長アンディはどこにいったんだ?お前ら、騎士のくせになにやってんだ」
俺は怒り心頭でそいつらにどなりつけたけれど、せせら笑われるだけだった。
「俺は貴族だ、ここはただの箔付けの就職先だぜ、バカだなお前、ほら、剣を捨てろ」
「捨てるな!こいつらやってしまえ!!ぐっ…!」
トゥルキがそう俺に叫んだとたん、騎士によって地べたに引き倒されて腹を蹴られる。
「こいつ…!初めて声を聞いたぜ」
何度も蹴られ、顔を歪めて唇を噛むトゥルキ。どうしよう!俺は凍りつくように固まった。
「シン!危ない!」
そこに後ろから騎士が飛び付いてきて羽交い締めにされてしまった。
うっそ!俺のバカ!!!
渾身の力で冷凍波を全身から発したけれど、よくわからない腕輪をはめられてしまったとたん、力が出なくなってしまいへなへなと崩れる。
「魔力を封じる腕輪だ。べらぼうに高いんだぜ…貴族の俺達だから手に入ったんだよ、大昔の魔道具だ、ドラゴンだって封じられるくらいの代物だからな、あとでエリアスに使って襲ってやろうと思ってたんだが、この際もったいねえけどお前に使ってやるよ」
ククっと騎士が笑う。くそ、こいつ…!体に力が入らない。頭のどこかでオスカーとガラの弱った悲鳴が聞こえた。古の魔道具というのは本当かもしれない…!魔剣ルーカスも光を失っている。逆にすごいなこれ…とか思ってしまったけれど、俺ピンチ…!
不意に、辺りが一瞬真っ白の閃光に包まれた。
俺は廊下を走りながら困惑してフィリックスとダリウスに尋ねた。王宮は大混乱になっていて、侵入者の俺たちを構ってるどころではないらしい。まあ、フードかぶってるしね!逃げてる一般人の商人だと思われてるかもしれない。
エリアスに交信を試みてはいるけれど、遮断されてる部屋にいるのか全く答えがなかった。
それは逆にどこにいるのか露呈しているようなものだ。
「騎士団棟にいると思う。おそらくは、魔道士のシールド内だな…ただ、そのうち繋がると思うよ」
ダリウスがニヤニヤしながらそう言った訳はわからない、でも繋がるから何でもいい。
ドカンドカンと王宮の壁が爆破されていく音。
窓から下を見ると、大勢の兵がなだれ込み、騎士団が阻止するために戦っていた。
「竜騎士団が壊滅したのを好機として準備してたんだろうな。貴族院め…!竜騎士団さえいなければ圧勝できると踏んだんだろう、俺たちは国王陛下の庇護のみで存在していたようなものだったから」
フィリックスが悔しげに舌打ちをし、怒りを露にした。
「トゥルキを捕らえて、エリアスの足止めをしたのはそういうことか。エリアスならすぐに脱出できるのに…!」
俺は真相が読めてきて、ものすごく腹が立ってきた。部下思いのエリアスの性格まで知り尽くしてロックをかけたんだ、卑怯ものたちめ!
許せない!国王陛下も今頃貴族院のやつらに捕まってるかもしれない。
俺は腹が立ってしかたがなかった。国王陛下の王宮のあちこちが燃えているのも悔しくて。
どさくさに紛れて騎士団棟まで来られた。もう騎士団は内部から壊滅しているように見えて、あまり人がいなかったので俺たちは易々と侵入できてしまった。
「あれ?結構…簡単に入れたな」
拍子抜けするダリウスや俺たち。奥の部屋にそこかと思うところがあった。何故なら、大嫌いな騎士団員達がその前で立っていたから。俺に何度も嫌がらせをした、あいつらだ!
「…どうする?」
廊下の向こうで隠れている俺たち、フィリックスがそっと尋ねた。
「…俺が行ってもいい?あいつには恨みが満タンだよ」
「いいけど…気を付けろよ」
フィリックスが心配そうに言ってくれた。
「わかった、いってくるね」
俺は意気揚々とエリアスを助けにいこうと立ち上がった。その時に魔剣ルーカスがポトンと廊下に落ちてしまう。
「ん?」
騎士団員が気づいて顔を上げる。しまった!バレた…。俺は覚悟を決めて廊下に飛び出した。
「…誰だおまえ?」
きょとんとして騎士団達が俺を見る。あぁ、変装してるからわかってないのか、じゃあチャンス!
俺は剣を拾うついでに魔剣ルーカスを構えて冷凍ビームを投げた。
「うわっ!何だ!?」
そいつらは間一髪避けられたようで、後ろの壁が一気に凍っていく。
「こいつ…竜騎士だ!くそ!」
二人が剣を抜いて構え、一人が部屋に入って行った。そしてすぐに出てくると…。
手枷をはめられたトゥルキを連れてきた。顔には数ヶ所殴られたような痣がついていて、美貌だけに痛々しい。
それより。
えっ、ハムザ今どこにいんの?貴方のトゥルキここにいますけど!
俺、フィリックス、ダリウスの頭はまずそこだった。そしてどうしよう!
「こいつがどうなってもいいのか?ゴラァ!」
騎士の一人がトゥルキを乱暴に床に蹴り倒す。もう騎士ではなくただのチンピラじゃん!トゥルキは手枷で魔力を無効にされているようだった。そして俺は彼の体にいくつかの痣がついているのに気がつく。
…それは。
決して殴られたのではない痣。
俺の怒りのセンサーがブチブチと切れていく音がする。
魔剣ルーカスが冷気を放ち、周囲にチラチラとダイヤモンドダストのようにちらつき始める。
「おっと、いいのか?どさくさに紛れてこいつを殺してもいいんだぜ」
剣をトゥルキの首に当て、騎士が下卑た笑いを浮かべる。
「騎士団長アンディはどこにいったんだ?お前ら、騎士のくせになにやってんだ」
俺は怒り心頭でそいつらにどなりつけたけれど、せせら笑われるだけだった。
「俺は貴族だ、ここはただの箔付けの就職先だぜ、バカだなお前、ほら、剣を捨てろ」
「捨てるな!こいつらやってしまえ!!ぐっ…!」
トゥルキがそう俺に叫んだとたん、騎士によって地べたに引き倒されて腹を蹴られる。
「こいつ…!初めて声を聞いたぜ」
何度も蹴られ、顔を歪めて唇を噛むトゥルキ。どうしよう!俺は凍りつくように固まった。
「シン!危ない!」
そこに後ろから騎士が飛び付いてきて羽交い締めにされてしまった。
うっそ!俺のバカ!!!
渾身の力で冷凍波を全身から発したけれど、よくわからない腕輪をはめられてしまったとたん、力が出なくなってしまいへなへなと崩れる。
「魔力を封じる腕輪だ。べらぼうに高いんだぜ…貴族の俺達だから手に入ったんだよ、大昔の魔道具だ、ドラゴンだって封じられるくらいの代物だからな、あとでエリアスに使って襲ってやろうと思ってたんだが、この際もったいねえけどお前に使ってやるよ」
ククっと騎士が笑う。くそ、こいつ…!体に力が入らない。頭のどこかでオスカーとガラの弱った悲鳴が聞こえた。古の魔道具というのは本当かもしれない…!魔剣ルーカスも光を失っている。逆にすごいなこれ…とか思ってしまったけれど、俺ピンチ…!
不意に、辺りが一瞬真っ白の閃光に包まれた。
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