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3 修行の成果です
しおりを挟む「リュカ……ゆくぞ…….」
「よーしっ!」
パパから果物ナイフを受け取り、飛行魔法を操りながらタートルの方へ向かう。
滑空しながら辺りを見回してみると、巨大なタートルによって薙ぎ倒された樹々が散乱していた。
うわ、木が倒れて森がめちゃくちゃだ。うちの近くにはあんか亀居なかったのに。
森を荒らしながら闊歩するタートル。
その背後を飛行しながらゆっくりと付いていく。
硬そうな甲羅だなぁ。この果物ナイフじゃあの甲羅は切れなさそうだ。
「まずはナイフを強化しないと!」
「その通りだリュカよ……武器が鈍ならば強化をすればいい……強化魔法はどの属性にもあるが、よりナイフを鋭利にするには精霊に力を借りるといい……」
「精霊かぁ。分かったよ!」
これも修行の賜物だ。強化は何度も教えられたのでお手の物だ。
「力を貸して! 風の精霊さん!」
そう叫ぶと、小さな精霊が現れてナイフの刃が輝き始める。
この子はドラゴン族だけに力を貸してくれる精霊さんだ。物に宿る事で強化する力を持っている。
これでナイフの強化は完了だ。よーし、タートルをやっつけよう。
一気にタートルに近付き、その大きな甲羅に向かってナイフを力一杯振り下ろした。
「ッ⁇」
タートルがナイフを振った私に反応し、首を伸ばそうとする。
すると、甲羅のど真ん中からタートルが真っ二つに切断された。
「やったぁ! 倒せたよ!」
「リュカよ……強くなったな。タートルの甲羅を切断するのは相当な腕が必要だ……」
パパの鱗に比べたら、肉を切るみたいにスパッと切れたんだけど、私が強くなったのかなぁ?
パパが布袋から瓶を取り出した。
「さぁ、奴の体液をこの瓶に詰めてくるのだ……」
「体液を詰めてどうするの?」
「ニンゲンは亀の体液を好んで飲むようだ……」
へぇー、あんまり美味しそうには見えないけどね。
二つに割れたタートルの体の隙間に降り立ち、甲羅から溢れる 落ちる液体を瓶一杯に貯めた。
採取完了! あとはニンゲンの街に行くだけだ。
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