竜に拾われた少女。ほのぼのギルドのお世話になります。

あまおう

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5 多様性です

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 多様性があるっていっても、ドラゴンは無理じゃないかなー。

「リュカよ……心配無用だ……」

 パパの巨体が軋む音を立てて変形していく。
 体が縮み、ニンゲンの姿そっくりに変わっていく。

 おお~、ドラゴンの変身スキルだ。

「パパってニンゲンの姿になれるんだ」

「フッ……お手の物だ……荷物は預かっていてくれ……」

 拍手していた私に布袋を放り投げ、意気揚々とギルドに向かって行くパパ。

 その後ろ姿はどこか間抜けに見える……。

 ……あ! お尻丸出しだ。

 そりゃそうか、パパってもともと服着てないもん。
 伝えた方がいいのかな? でも、水を刺すみたいで悪いしいっか。

 近くの藪に身を潜めて暫く待っていると、ギルドの入口の扉を突き破りながらパパが飛び出してきた。

「うおぉぉ! 逃げろリュカァ!」

 えぇ!?

 必死に逃げるパパの後を、縄を持ったニンゲン達が追いかけている。

 ……あ、捕まった! 

「やめろ……オレは争う気はない……娘の服を譲ってほしいだけだ……」

 言い訳するパパに、ニンゲンが白い目を向けている。

「娘の服を心配する前に自分が服を着ろ! この全裸男をギルド長の元へ連れて行け!」

「「はっ!」」

 パパが縄を巻かれて羽交い締めにされ、ニンゲン達にギルドの建物の中へと連行されていった。

 突然の出来事に唖然とし、はっと我にかえった。

 どど、どうしよう! とにかく、パパを助けに行かないと……。

 そうだ……こんな時こそ、パパとの地獄の特訓で学んだ魔法を生かさないと。

 えーっと、確か……姿を眩ませる魔法ってあったよね? 
 それで隠れれば、誰にも見つからずにギルドの中に侵入できるかも。

「力を貸して! 光の精霊さん!」

 光の精霊に呼びかけてみる。
 すると、瞬く間に私の体が光に包まれて透明になった。

「おぉ……透明になった!」

 この子は光の精霊さんだ。暗闇を明るく照らしたり、体を透明にして見えなくする力を持っている。

 急いで藪から飛び出して、建物に突入する。

 いま行くよ! 待っててねパパ!
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