竜に拾われた少女。ほのぼのギルドのお世話になります。

あまおう

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13 卵探しです

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「リュカよ……飛んでいくぞ……」

「うん!」

 パパの体がふわりと浮き上がり、私も後に続く。
 岩場を登って行くより、飛んだ方が数倍早いし物音も立たない。

「と、飛んでる……それってまさか飛行魔法じゃないのか!?」

 リュカ君が大きな声で叫んだ。
 宙に浮かぶ私とパパを驚愕の顔で見上げている。

 あんなに驚くなんて、ニンゲンは飛行の魔法が珍しいみたい。

 ううん……もしかしたら、大袈裟に驚いて意識を逸らすテストなのかも! 

 そんな事より、今はクエストに集中しないと。

「ロアくん、シッー……大きな声を出したらワイバーンに気付かれるよ」

「わ、悪い!」

 岩場に沿って飛びながら上昇していく。
 ワイバーンの巣の入口の前に着地し、パパと一緒に岩陰に身を隠した。

「リュカ……目眩しの魔法を頼む……」

「任せて! 光の精霊さん、力を貸して!」

 光の精霊に呼びかけると、すぐに体が透明になって見えなくなった。

 透明化したパパの体からは、魔力を殆ど感じ取れない。

 これならワイバーンにも気付かれないと思う。

「よし! 卵を探しに行こー」

「ああ……」

 闇に覆われた洞窟へ踏み入れた。

 わ……不気味だなぁ。中は意外と普通の洞窟だ。

 私達の足音に反応し、虫が壁を這いずり回る。
 
「ワイバーンの住処って言ってたけど、普通の洞窟と特に変わらないね」

「どうだろうな……ロアの話ではワイバーンは街から家畜を攫っていると言っていた……」

 姿の見えない私達の声が、洞窟の壁に小さく反響する。

 パパは暗闇でも目が効くけど、私は全く先が見えない。
 光の精霊さんに小さな光を灯してもらいながら、慎重に足を進めていた。

 天井の高さから考えると、ワイバーンのサイズはニンゲンより少し大きいくらい。

 家畜だったら攫うくらい造作も無さそう。




 
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