竜に拾われた少女。ほのぼのギルドのお世話になります。

あまおう

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18 前払いです

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「ふぁーあ……」

 大きく伸びをして、柔らかなベッドから降りる。

 あっという間に朝が来た。

 ぐっすり寝てたみたい。昨日は色々あったしなぁ。

 この部屋は派遣ギルドの空き部屋だ。

 昨日は寝る所が無かったので、ロアくんの提案でパパと一緒にギルドの空き室で寝かせて貰った。

「2人とも起きてるかー?」

 扉が開き、ロアくんが顔を覗かせる。

「おはよう! 今、起きたとこだよ。昨日はありがとう」

「気にすんな。ん? ガロウさんはどこに行ったんだ?」

 あれ? パパがいない……。

 ニンゲンの街の調査にでも出かけたのかな?

 そう思って後ろを振り返ると、ベッドの下から赤いドラゴンの尻尾がはみ出していた。

「zzzz……オレは……ドラゴン………」

 ベッドの下に居た!

 ね、寝ぼけて変身の魔法が解けかけてる……て言うか寝相すご!

 確か昨日……持ち帰ったワイバーンの卵を羽化させるとか何とか言ってベッドの下に潜ってたっけ? 

 もしかして、寝たまま卵をあっためてるのかな。

 ロアくんにバレない様に、パパの尻尾を足で蹴ってベッドの奥へと押し込んでおく。

 一応、パパがドラゴンだって事は内緒にしといた方が良さそう。

「パ、パパなら朝の鍛錬に出かけたみたい……!」

「こんな時間からか? まぁいいや、そろそろ朝食の時間だから、リュカもこい」

「私も食べていいの?」

「ああ。合格祝いだ。俺が奢ってやるよ」

「やったぁ」

 部屋を出ていくロアくんについていき、階段を下って一階へと降りた。

 ここが食堂……美味しそうな匂いが漂ってくる。

 料理の並んだテーブルの端っこにロアくんと並んで座り、朝食をご馳走になった。

 森にいた時は、山菜とモンスターの肉を主に食べていたけど、ニンゲンの料理も似た感じだった。
 これもパパが私の口に合うように、森の食材を料理してくれてたのかも。

 朝食を綺麗に食べ終わり、お腹も満たされる。

 これから派遣ギルドの案内をしてくれるみたい。

「さて、飯も食ったし、リュカの服を貰いにいこうか」

「私の服が貰えるの?」

「ああ。父さんが昨日の内に準備してくれたらしいんだ」

 レギオスさんが……? そうか、最初にパパが言ってた事を覚えててくれたみたい。ギルド長って凄いなぁ。

「これからギルドで稼ぐ事になるんだし、前払いってやつだよ」

 あ……ちゃんとお金は取るのね。
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