竜に拾われた少女。ほのぼのギルドのお世話になります。

あまおう

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24 お世話です

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 エマさんに貰った服のスカートに、武器庫にあったブーツを合わせてみる。

 このブーツって、とっても可愛い。視界が高くなって少し背が伸びたみたい。

 レプリカの剣を腰に下げ、ギルドのローブも羽織って見た。

 ……凄くニンゲンっぽいかも。
 格好だけならニンゲンに近づけたみたい。ずっと裸足だったから足下がしっくりこないけど。

「さて、装備も揃ったし、父さん達に一声掛けてからエルドラの街にいこう」

「やったぁ。街に行くのは初めてだから、すっごく楽しみだよ」

「仕事しに行くんだからな。街にあるギルドから仕事を貰ったり、人材を派遣してクエストを手伝うんだ」

 街ってどんな所なんだろう。ニンゲンの他にどんなモンスターがいるんだろう。ドラゴンはいないのかなぁ。

 武器庫を後にしてギルド長室を目指していると、二階から大人のニンゲンが降りて来た。

 私達に気付き、すれ違い様に挨拶を交わした。

「こんにちは。父さんを見なかった?」

「ギルド長なら生肉を持って空室に向かってったぜ。今は部屋に近付かない方がいいかもな……中から産まれるぅって男の呻き声が聞こえてくるんだよ」

「生肉? 産まれる? まったく意味が分からないけど」

 空室って私とパパの部屋の話だよね。

 産まれるって言えば、パパが温めてたワイバーンの卵は無事に孵化したのかな? 

 もし、孵化したら私が名前をつけてあげようっと~。
 妹か弟が増えるみたいで嬉しい。ふふ、可愛がってあげるんだー。

「どうしてリュカの部屋に父さんがいるんだろう」

「ふふ、どうしてだろうね~」

「妙に楽しそうだな?」

 空室に辿り着き、扉を開けようとしてロアくんが手を止めた。

「一体どうなってる……? リュカ、部屋の中を覗いて見ろよ」

「何かあったの?」

 ロアくんに言われ、私も部屋の中を覗き込んで見た。

 あれは……。

 部屋の中をワイバーンの雛たちが元気に駆け回っている。
 その様子を、パパとレギオスさんが和気あいあいとして眺めていた。

「まてガロウ。こいつらは翼竜とは言えまだ雛だ。歯が生えそろっていない内に肉を与えるのは良くない。まずはミルクを飲ませてみよう」

「レギオス……お前……母乳が出るのか……?」

「出てたまるか! 哺乳瓶にミルクを入れて飲ませるんだよ」

 ……こ、子守してる!

 家族みたいで凄く楽しそう。たった1日でニンゲンとあんなに打ち解けられるなんて、さすがパパだ。

 なにより、雛が無事に生まれて良かった。

 とっても元気な子達みたい。

 あ……! もしかして、もう名前を付けられちゃったかな。
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