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前編 「ガラスの靴」

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「王子様・・・ご覧になって・・・シンデレラの準備もすっかり整っておりますわ」

 暖かい月の晩、うっすらと仄暗い納屋の中で、三人の男女の影がランプに揺れています。

 ドロワーズ(下着)を太腿まで下げられ、桃のような美しいお尻を剥き出しにしながら、子犬のように四つん這いになっている少女。
 その後ろから覆い被さろうとしているのは、やはり下着を膝まで下ろした若くて美しい殿方でした。
 そのお股に跪いて顔を寄せている、少し年上の優しそうな女の人、それがルイーズという女性でした。

 王子様のピーンと上を向いていらっしゃる、ほっそりしたお道具の先端が、ルイーズの細い指に導かれてシンデレラの可愛らしい薔薇の花園へと押し当てられます。

 「シンデレラ・・・初めてだから少し痛いかもしれないけど、愛しい王子様の愛の証ですわ、しっかり頂戴なさい」

 「ああんっ・・・王子様っ・・・・入ってきて・・・くださいまし・・・」

 プチュツ・・・・シンデレラのしっとりと潤ったピンク色の花弁と、王子様のプラムのような美しい筒先が軽く接吻をします。
 
 「シンデレラ・・・愛してるっ」

 ゆっくりとシンデレラの中に飲み込まれてゆく王子様の若々しい幹。

 「ああっ・・・シ、シンデレラっ・・・・何か・・何か出そう!」

 突然、王子様のお尻が小鹿のように跳ねたかと思うと、半分ほどシンデレラの中に埋まった硬いお道具が、ピクッピクッと小刻みに震えはじめました。

 生まれて初めて体験する、神秘的な生命の精粋エキスの湧出・・・・突然下半身から爆発するような快感が沸き起こり、頭が真っ白になってゆきます。
 王子様は、どうしていいのか分からず、シンデレラの背中にしがみついて泣きべそになってしまいました。

 「あらまぁ・・・・王子様、気をってしまいましたの?良いのですよ、これは殿方ならば自然な事、男の方の種を女の中に撒く作業なのですよ、とっても気持ち良かったでしょう?」

「・・・これが?・・・ううっ・・・」
 
 若い王子様の初めての迸り・・・ほんの少し黄色がかっていてプリプリと濃厚な初露が、お二人が繋がっている部分から滝のように流れ出して、厚く敷かれた藁に吸い込まれます。

 「ええ・・・王子様も大人の男になられたのでございます、お慶び申し上げますわ・・それで・・・いかがですか?シンデレラのお味は」

 「・・・温かくて・・・とっても良い気持ちです・・・・」

 「ああ・・・王子様・・わたくし、幸せです・・・・」

 「シンデレラ、良かったわね、王子様、とても悦んで下さってますわ」

 ルイーズは、まだ鉄のように硬いままシンデレラの狭い小径に埋まっている、王子様の生白い幹に目をやりました。

 「・・・それに、王子様のお道具・・・一度種を出されましたのに、まだお元気なのですね、逞しいですわ、どうぞこのまま・・・お続けになってください」

 ルイーズの手が、王子様の白く引き締まったお尻に伸び、まるで家畜の種付けを手伝うようにお二人のお尻をくっつけます。

 一度の迸りでは全く衰える気配のない、若々しい王子様の陶器のような美しいお道具。
 シンデレラの小さな花園にいっぱい捧げられた愛の贈り物が、素晴らしい潤滑剤になったのでしょう、ズボッ!と根元までシンデレラに埋没したかと思うと、荒々しい駿馬のような抽挿が始まりした。

 「うああっ、お、王子様っ!・・・どうしましょう・・・わたくし・・」

 王子様の瑞々しい、ほっそりとしたお道具が出し入れされますと、シンデレラも痛みを忘れて嬉し涙を流し始めました・・・・。




 「シンデレラや!まだ掃除は済んでいないのかい、そんなことじゃ日が暮れてしまうよ、この後夕食のパンも買いにいかなきゃならないのだからね!」

 尖った声の持ち主はシンデレラの継母でした。
 数年前、シンデレラのお母様がお亡くなりになり、お父様が後添えに貰われたのが今のお義母かあさまなのです。
 そのお父様も、すぐにお母様を追うように天国に召されてしまい、シンデレラはイジワルな継母と、その連れ子の義姉達にいつもこき使われているのでした。

 「シンデレラ!お買い物に行く前に、私たちのドレスも出しておいてよ、今夜はお城で舞踏会があるんだからね!」

 「お姉さま、ドレスならばわたくしが出しておきますわ、シンデレラは朝から働きづめですもの」

 三人の義姉のうち、一番年下のルイーズという優しい姉だけは、何かにつけてシンデレラをかばってくれます。

 「ああ、わたくしも舞踏会に行ってみたい、お城で開かれる舞踏会、とても楽しそう・・・」

 百年前の大きな戦争に勝ったこと祝って三年毎にお城で開かれる舞踏会。
 継母と二人の姉はいそいそと着飾って舞踏会へと向かいましたが、シンデレラは家で家事に追われていました。
 ルイーズという優しい姉も、見かねて家に残ってシンデレラの手伝いをしてくれました。

 お店でパンを買って家に帰る道すがら、シンデレラは、みすぼらしい乞食の老婆が道路の脇に座っているに気が付きました。
 その痩せた姿をシンデレラは可愛そうに思いました。

 「・・・あの、お腹が空いているのでしたらこれをお食べになって」

 シンデレラは、買ったばかりのパンから、自分の分をその可哀そうな老婆に恵んでやりました。

 「・・・ありがとう、お前さんは優しい娘だね、お礼にこれをあげるよ、これを両手で握って願い事を一つ念じてごらん、ただし12時になったらその効果は消えてしまうよ」

 老婆は、小さな縞のある綺麗な石をシンデレラに手渡しました。

 ・・・・あのお婆さんはそう言っていたけど・・・・

 家に戻ったシンデレラは、半信半疑で願い事を念じてみました。

・・・・私も美しく着飾ってお城の舞踏会に行ってみたい・・・・

 すると、シンデレラのみすぼらしい麻の服が美しいドレスに変わり、その古びた木靴は見事なガラスの靴へと変わりました。
 空から舞い降りた2頭立ての馬車に乗って、シンデレラはお城で開催されている舞踏会へ向かったのでした。

 「・・・・・あの美しい女性は?」

 美しい音楽、着飾った男女、美味しそうな果物やお菓子、あちこちで起こる笑い声が絶えないお城の前庭で、きらびやかに飾られた豪華な椅子に腰を掛けた少年が聞きます。
 端正な顔立ちの美しい少年、それはこの国の王子様でした。
 王子様もこの舞踏会に出席されて、楽しいひと時を過ごしていたのです。

 キラキラと輝く萌黄色のドレスに包まれた、頬の赤い可愛らしい少女、その美しさに王子様は一目惚れします。
 お付きの者達に聞いても、その美しい少女の事を知っている者は誰もいませんでした。

 慣れない様子でキョロキョロとしているその美しい娘に、王子様は近づいて言いました。

 「・・・貴女はどちらの家のお方ですか?ついぞ見かけないお方のようですが・・・」

 その言葉がお二人の出会いでした。
 シンデレラも王子様も、すっかり打ち解けておしゃべりに夢中になりました。
 小鳥のような美しい声、表情豊かな大きな瞳、チェリーのような可愛い唇、そして純真で美しい心を持ったシンデレラに、王子様はすっかり夢中になりました。

 ・・・こんな女の人を妃に出来たら・・・・・。

 王子様は思いました。
 二人の楽しい時間はあっという間に過ぎ、お城のからくり時計が12時の鐘を鳴らします。

 老婆の言葉を思い出したシンデレラは、王子様を振り切るように、何度も謝りながらどこかへ走り去ってしまいました。

 いつものみすぼらしい姿に戻って家に帰ったシンデレラは、あんまり慌てていたので、そのガラスの靴を片方、お城に落としてきたのに気づきました。

 王子様は、舞踏会が終わっても、今夜会ったシンデレラの事を忘れられませんでした。

 あの美しくて優しい女性を妃にしたい!もう一度あの方に会ってみたい!
 お城の自分の部屋に戻った王子様は、シンデレラの事を思い出すだけでドキドキと動悸がして、体が熱くなります、今まで体験したことのない体の変化、その不思議な感覚に王子様は悶々とした日々を過ごします。

 どうしても、もう一度シンデレラに会いたい王子様は、従者達に言いつけて、そのガラスの靴の持ち主を国中探させました。


 舞踏会が終わって幾日か経ったある夜、見知らぬ男がシンデレラを訪ねてきて、片方のガラスの靴と、いかめしく封蝋された美しい文を差し出しました。
 その見知らぬ男が、持参したガラスの靴をシンデレラに履かせますと、ピッタリと寸分の隙間もなくシンデレラの足が収まりました。

 男が手渡した美しい文、それは愛しい王子様からでした、王子様はシンデレラの居場所を突き止めて恋文を送ってきたのです。
 そのお相手がまったく身分の違う、その国の王子様であることに戸惑い、シンデレラは優しい義理の姉、ルイーズに相談します。

 「確かに身分はまったく釣り合わないけれど、好き合った男女には身分なんて関係ありませんよ、勇気を出して王子様とお会いなさい」

 ルイーズは励ましてくれましたが、今まで殿方とお付き合いなどしたことがないシンデレラは尻込みしてしまいます。
 その肩を押すように、優しいルイーズはシンデレラと王子様の逢瀬に一緒に付いて行ってあげることにしました。


 月の明るい夜、シンデレラの家から少し離れた納屋に、平民に姿を変えた王子様がお忍びでやってきました。

 「ああっ、シンデレラ!・・・会いたかった!この日を夢にまで見ましたよ!」

 「王子様・・・こんな汚い所にお呼びしまして大変ご無礼をいたしました・・・・わたくしはシンデレラの姉、ルイーズと申します、今まで殿方とお付き合いなどしたことがないシンデレラに頼まれまして、こうして一緒に参りました」

 薄暗い灯に照らされた納屋の中で、王子様はどうしてもシンデレラと結婚したいと二人を熱く説き伏せます。
 身分の違いに戸惑うシンデレラ・・・顔を真っ赤にしてうつ向いて何も言いません。

 「王子様・・・こんな行儀作法も知らない田舎娘のシンデレラなのですよ、本当に良いのですか?」

 「いいえルイーズ殿、私はシンデレラでないとダメなのです、どうしてもシンデレラと結婚したいのです!私の愛が本物だと認めてくれるならば、どんな証明だっていたしましょう!」

 ルイーズが、少し意味有り気に微笑みます。

 「それでは、王子様・・・シンデレラへの愛の証として・・・今この場で、シンデレラと契りを交わして頂きとう存じます」




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