【18禁】「巨根と牝馬と人妻」 ~ 古典とエロのコラボ ~

糺ノ杜 胡瓜堂

文字の大きさ
1 / 3

【一】

しおりを挟む

 根岸鎮衛著「耳嚢」

 巻之一「大陰の人因果の事」より


 「ああっ、おまえさんっ・・・もっと・・・」

 「はあっ、どうだ、お豊っ・・・いいのか?・・・気を遣りそうか!」

 お豊のムッチリと白い太腿が乱れた夜具を跳ね除けて露わになる。

 「ああ、いきますっ、死にますぅ・・・ううっ、おまえさんっ~」

 「お、お豊っ・・・」

 惣右衛門が、お豊の尻をグッと押さえつけて精を放つ。

 ・・・・ああ、私、本当はまだなのに・・・。

 お豊の房事の際の声は大きい、しかしそれは半分は演技であった。
 房事の際によがり声を出すことで夫も悦ぶし、自分も声を出すことで満足した気分に浸れる・・・お豊は、意識して声を出すように努めているのだった。

 惣右衛門三十六歳、妻のお豊三十歳。

 裕福な農家の惣領で、使用人も数十人使っているという恵まれた身の上の惣右衛門夫婦。

 九年前に嫁入りしてから子宝に恵まれない事以外は、まずは幸せな夫婦生活であるが、実はお豊には密かに不満に思っている点が一つだけあった・・・。

 惣右衛門の逸物いちもつが人並み外れて小さいのである。
 勃起時でも二寸(約6センチ)余りと、世の男性に比べてもそれは見劣りするものだ。

 お豊は、惣右衛門には内緒にしているが、実は娘時代に淫奔いたずら事を経験して、村の若者数人と関係したことがある。
 性に目覚めるのが早い片田舎の娘には、とりわけ珍しい事ではない・・・。

 その時経験した彼らの逸物と比べても、夫の惣右衛門のそれはお豊にとって心から満足を与えてくれるものではなかった。

 無論、惣右衛門も己の逸物が立派なものではないことに自覚はあるらしく、たまに酒を飲むとやや自虐的に、

 「男は道具の大きさだけが能じゃないぞ・・・」

 という事がある。
 そんな時は、お豊も笑ってやり過ごしていた。
 
 惣右衛門は、真面目な男で容姿もまず人並みである、また「妻一筋」で女遊びなどにも縁が無い。
 夫としては誠に結構人と言える。

 お豊もそんな惣右衛門を愛しているし、房事の際の「物足りなさ」以外は今の生活に満足しているのである・・・。


 ある夏の日、惣右衛門は近郷に用事があり、二里ほど本道から逸れた普段は通らない小道を歩いていた。
 その時、雨がポツ・・ポツ・・・と地面を濡らしたかと思うと、天水桶をひっくり返したような夕立となった。

 「・・・こりゃヒドい夕立だ・・・」

 惣右衛門は慌てて手拭で頭を覆って走ったが、林の外れに一軒の家があるのを見つけ、これ幸いと家の戸を叩いた。

 「突然恐れ入ります、夕立が止むまで軒下を貸して頂くわけには参りませんでしょうか・・・」

 家の中から一人の男が出てきて言った。

 「おお、これは酷い夕立ですな、この分だと雷も鳴るかもしれない、軒下と言わず、どうぞ中にお入りなさい」

 家の主の二十五、六の男は快く迎えてくれ、惣右衛門を家へと上げて煙草盆を出してくれた。
 家の中は殺風景だったが小綺麗で、悪くない生活の人らしかった。
家には男の他には誰も居ないようであった。
 
 家の続きとなっている馬小屋には、一頭の馬が繋がれて大人しくまぐさんでいた。

 「・・・いや、急な夕立で難儀いたしました、有り難うございます」

 「この頃の夕立です、ザッと降ってすぐに晴れましょう・・・まあ、ゆっくりしていってください」

 男は自分も煙草を呑みながらそう言った。

 男は、色の小白い、なかなかの男前だった。
 身なりも悪くないうえに男ぶりも良い、また家も裕福そうなこの男が、なぜ使用人も雇わずにこんな辺鄙な場所に一人で住んでいるのだろう・・・・惣右衛門はちょっと不思議に思った。

 世間話をしながら男が足を崩したその時である・・・はだけた着物の裾から何か太い物が見えた。

 それは惣右衛門が見たこともないような巨大な男根であった。

 一尺(30センチ)以上はありそうな物凄い逸物である・・・・惣右衛門は目を丸くした。
 男は、惣右衛門の視線が自分の股間に釘付けになっているのを悟り、甚だ困った表情を浮かべた。

 その場の空気が落ち着かないものとなった・・・。
惣右衛門は、なまじ黙っているよりもあからさまに話した方がいいだろうと思い口を開いた。

 「さてさて、お前様の逸物は優れて立派なものですなぁ、驚きました・・・羨ましい限りです」

 惣右衛門は、努めて明るく言った。

 「・・・見苦しいものをお見せしてしまいまして大変恐縮でございます」

 男は嘆息してこんな話をはじめた。

 「私はこの尋常ならざる逸物ゆえに、このような身の上となっているのでございます・・・」

 男が、着物の裾を上げると、まるで大蛇のような逸物が踊り出た。
 通常の状態でも膝下くらいまであるそれは、1尺三寸(約40センチ)はあるだろうか、長さだけではない、太さも子供の腕ほどもある・・・・。

 惣右衛門は、改めてその巨大な逸物に目を見張った。

 「元々、わたくしはこの一、二町先の裕福な酒屋の倅なのでございます。身上も相応に暮らしておりまして、妻帯して家の跡を継ぐ筈でございましたが・・・なんの因果か、この逸物が尋常でない大きさの為に、嫁に来ようという者が見つからないのでございます」

 男は悲しそうに言った。

 「金銀を費やし、遠方まで妻となる者を探し求めましたが、この逸物を見せますと女は皆、逃げ出してしまうか、断りを入れてくるか・・・それ故、もう妻帯は諦めまして、このような寂しい場所に隠遁し空しく日々を送っております・・・」

 「・・・そうでございましたか・・・それはお気の毒な事です・・・」

 惣右衛門は、そう言って男を慰めるしかなかったが、好奇心を押さえきれない。

 「・・・失礼ながら人事(性交)は・・・・」

 「煩悩が発した時は、そこに繋いである牝馬を我が妻と心得て、淫心が起きる度にその馬と交わって思いを晴らしております・・・生きながらに畜生道に墜した我が身をどうか憐れんでくださいまし・・・」

 ・・・そうか、あの牝馬と・・・。

 惣右衛門は、男の話を聞き気の毒に思った。
 恵まれた身の上に生まれながら、その逸物が尋常でない大きさの為に、このような寂しい場所で牝馬を妻として暮らしている男・・・。

 重苦しい空気を避けるように惣右衛門が窓の方に目を遣ると、いつの間にか夕立は止み、空は真っ青に晴れ渡っていた。

 惣右衛門は男に厚く礼を言って帰った・・・。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...