8 / 32
本編
八話 準備
しおりを挟む
いよいよ夜会の日。
衣装を前にしたカイルは、ため息を一つ零した。
だって面倒だったし、出来ればこのままサボってしまいたかった。
面倒だけど行かねばならない、だってジークと約束しちゃったもの。
ジークはライナルトの乳兄弟であり、現在は近衛騎士を務めている、カイルをこの夜会に参加させようって気にさせたすごい奴だ。
勿論普段であれば約束してようとも破る時は破るカイルだが、今回は少しばかり勝手が違った。
なんというか、約束した相手を脳裏に思い浮かべると、破る気になれなくって。
だって行かなかったらきっと悲しむし、そんなの可哀想じゃないか。
カイルの僅かばかりに残っている良心が痛む相手が、二十年ほど生きてきた中で初めてできてしまった。
仕方ないので、カイルは白と金の随分と豪華な衣装に着替える。
色々飾りとかよくわからん紐とかボタンがついてて着るのが面倒そう、というか一人で着れる気がしなかったので、ちょっと魔法を使って。
この魔法はカイルの学院時代の同級生が生み出した、着替えの為だけの魔法だ、才能の無駄遣いもいいところだが、本人は最高傑作だと言ってはばからなかった。
びっくりするくらい高度な魔法なので、作成者の能力の高さがうかがえる、この魔法以外にも肉体洗浄用の魔法とか、光合成の魔法とかがある。
この同級生、マジで天才だったけど、驚くくらいの怠け者だったので、寝てるだけで全て済むように無駄に高度な魔法をいくつも作っていた。
カイルも自分にも有用そうな便利な魔法は習っているので、この魔法もその一つだった。
その次に、左手の腕輪を使って、異空間に仕舞ってた装飾品を出して、適当に付ける。
部屋から出ると、不満そうなライナルトが壁にもたれて立っていた。
迎えに来たのだ、ジークに言われて。
カイルが一回の対面でジークに絆されたように、幼少の頃から一緒にいたライナルトはもっと懐いていたし絆されていたので、言われたことは多少気に入らなくても聞くくらいには。
とはいえ、ライナルトなので本当に嫌なことは断る、つまり嫌って言ってもめんどくせぇくらいの感情しかないのだろう。
カイルとライナルト、結婚してそろそろ一ヶ月になるが、その関係は良好とはいえなかったが、流石に結婚当初よりはマシになっている。
一回殴り合って、ちょっとだけ相手を認め合ったので。
二人とも自分の意見は殴ってでも通すタイプだけど、きっかけがあれば、意外と相手のことを認めることができた。相性が良かったのかもしれない。
そしてライナルト、基本横暴だし傲慢だし相手のことを考えられないが、プライドは高いし案外素直なのでやるじゃんって思ったら、それ以降は早いのだ。
実はカイルは元から、ちょっと見るとこあるじゃんって思ってたけど、詳細は省くがちょっとしたきっかけが先に訪れただけなので、似たもの同士な二人だ。
そんなライナルト、カイルを見るなりびっくりしたような顔をした。
なんせ装飾品の類をジャラジャラ付けてたので。
「その大量の装飾品はどこから入手したんだ?」
「自前」
「そうか、自前か」
なんで自前の装飾品持って来てるんだ、という疑問が一瞬湧いたライナルトは、けれどすぐに打ち消した。
それよりも重要なことがあったので、近くにいる侍女の方に詰め寄り、カイルを指差してこう言った。
「何故あの装飾品の付け方を許した」
「あの……えっと……」
近場の侍女を捕まえて詰め寄ったライナルト。
詰め寄られた侍女は恐ろしすぎて涙目になって震え、何も言えなくなった、そもそも着替えてるところにカイルは人を入れないので、許すも何もないのだが。
なんせ前門のライナルト、後門のカイル、どっちかの味方をもう一方を怒らせたら堪らないので、もう何も言えなくなった。
けれど黙っていたらそれはそれで苛立つのがライナルトなので、そのまま横に放り投げた。
日々カイルの傍にいるお陰で受け身の取り方を覚えた侍女、一瞬カイルに感謝しかけた、そろそろ精神が本当にマズいかもしれない。
対して、そのやりとりを見てどうでもいいかってなり、倒れた侍女の方に目も向けず、ライナルトの言葉に異を唱える。
「俺の何がダメなんだよ一体」
「全部に決まってるだろ!」
「今回はコレが一番だと俺が判断した、ソレが全てだ」
「マジでソレでいいと思うならお前のセンスはゴミだ」
「ゴミとはなんだ」
本日のカイルは全身アクセサリを付けていたが、そこまではまだいい、どんな物付けようが本人の勝手だ。
問題は、その付け方であり、見た瞬間ライナルトはこいつの隣に立ちたくねぇってなったので指摘した。
「軟骨部分は兎も角、両の耳たぶで全然違うピアスを付ける奴のセンスをごみと言わず何というんだ!」
「文句あんの?」
「耳から引きちぎってやりたいくらいにはな!」
右に蝶のチェーンピアス、左には青い半透明の石(よく見ると内側が光ってる)のチェーンピアスがぶら下がっているカイルの耳を指差しながら、苛立つライナルト。
目立たない奴ならまだ良かったが、めちゃくちゃに目立つのだ、それが全く違う意匠なので違和感がすごい。
「血の気が多いなぁ、右耳のは両耳分あるよ」
「ならそっちを付けろ!!」
「仕方ないな、右耳のを外すよ」
「もうそれでいい」
まるでわがままを聞いてやるという態度で、右耳のピアスを外すカイル、殴りたくなるのを抑えるライナルト。
「後首! 首輪つけてるのにネックレスを付ける意味は何だ!?」
「首輪じゃない、チョーカー、後このネックレスは使い勝手がいいんだよ」
「どっちでもいい!」
「じゃぁネックレス外すけどさ」
「手首もだ! 腕輪とブレスレットを一緒に付けるな!!」
「何で?」
「何で? 何でって言ったのか? むしろお前が何で付けた?」
「どっち付けるか決めきれなくって……」
「だから両方か、なるほどな、じゃぁこの指輪は何だ? 何故一つの指に同じよう指輪を二つも付けてるんだ?」
「同じようじゃない、ほぼ全く同じだ」
「尚更何故だ!」
「せっかく同じのがいくつもあるし、つけようかなって思ったから」
「訳が分からん! 外せ!」
若干疲れたようなライナルト、もうこいつを窓から捨てて代役立てた方がいいんじゃないか、と考えた。
が、窓から捨てるには抵抗するカイルを大人しくさせる必要があるので、諦めて指からアクセサリーを外していく事にした。
なお、このアクセサリーは全て特殊な効果が存在する魔法具だったので、見る者が見れば戦場にでも行くのか?ってなることだろう。
マァ夜会と戦場はニアリーイコールで結ばれたりするので、あながち間違っていないが。
ダンジョンに潜る奴はセンスが死んでる、と言われることがあるが、一概にそうとは言えないのだ、ただ単に効果を吟味して組み合わせを考慮した結果見た目がチグハグになるだけで。
違う時代の遺物同士や、現代の魔法具、時代が違うんだから当然デザインも全然違ってきて、それらを組み合わせて使うとどうしても奇抜になってしまう。
ファッションセンスが死んでいるのではない、死なないために見た目を気にしてられないのだ。
マァ、カイルは普通にファッションを考えるだけの余裕はあるので、その言い訳は効かないけど。
マジで興味ないし人と関わらない期間が長すぎて、考えてないだけだが。
流石に夜会に向かうので馬鹿である、ダンジョンじゃないんだぞ、TPOを考えるべきだろう。
つまりカイルが悪い。
因みに、本日の装飾品は全て遺物なので、今日のカイルは全身合わせて国が買える額を身に着けて歩いてることになる。
マジで馬鹿。
こうして、二人は夜会へと向かっていった。
衣装を前にしたカイルは、ため息を一つ零した。
だって面倒だったし、出来ればこのままサボってしまいたかった。
面倒だけど行かねばならない、だってジークと約束しちゃったもの。
ジークはライナルトの乳兄弟であり、現在は近衛騎士を務めている、カイルをこの夜会に参加させようって気にさせたすごい奴だ。
勿論普段であれば約束してようとも破る時は破るカイルだが、今回は少しばかり勝手が違った。
なんというか、約束した相手を脳裏に思い浮かべると、破る気になれなくって。
だって行かなかったらきっと悲しむし、そんなの可哀想じゃないか。
カイルの僅かばかりに残っている良心が痛む相手が、二十年ほど生きてきた中で初めてできてしまった。
仕方ないので、カイルは白と金の随分と豪華な衣装に着替える。
色々飾りとかよくわからん紐とかボタンがついてて着るのが面倒そう、というか一人で着れる気がしなかったので、ちょっと魔法を使って。
この魔法はカイルの学院時代の同級生が生み出した、着替えの為だけの魔法だ、才能の無駄遣いもいいところだが、本人は最高傑作だと言ってはばからなかった。
びっくりするくらい高度な魔法なので、作成者の能力の高さがうかがえる、この魔法以外にも肉体洗浄用の魔法とか、光合成の魔法とかがある。
この同級生、マジで天才だったけど、驚くくらいの怠け者だったので、寝てるだけで全て済むように無駄に高度な魔法をいくつも作っていた。
カイルも自分にも有用そうな便利な魔法は習っているので、この魔法もその一つだった。
その次に、左手の腕輪を使って、異空間に仕舞ってた装飾品を出して、適当に付ける。
部屋から出ると、不満そうなライナルトが壁にもたれて立っていた。
迎えに来たのだ、ジークに言われて。
カイルが一回の対面でジークに絆されたように、幼少の頃から一緒にいたライナルトはもっと懐いていたし絆されていたので、言われたことは多少気に入らなくても聞くくらいには。
とはいえ、ライナルトなので本当に嫌なことは断る、つまり嫌って言ってもめんどくせぇくらいの感情しかないのだろう。
カイルとライナルト、結婚してそろそろ一ヶ月になるが、その関係は良好とはいえなかったが、流石に結婚当初よりはマシになっている。
一回殴り合って、ちょっとだけ相手を認め合ったので。
二人とも自分の意見は殴ってでも通すタイプだけど、きっかけがあれば、意外と相手のことを認めることができた。相性が良かったのかもしれない。
そしてライナルト、基本横暴だし傲慢だし相手のことを考えられないが、プライドは高いし案外素直なのでやるじゃんって思ったら、それ以降は早いのだ。
実はカイルは元から、ちょっと見るとこあるじゃんって思ってたけど、詳細は省くがちょっとしたきっかけが先に訪れただけなので、似たもの同士な二人だ。
そんなライナルト、カイルを見るなりびっくりしたような顔をした。
なんせ装飾品の類をジャラジャラ付けてたので。
「その大量の装飾品はどこから入手したんだ?」
「自前」
「そうか、自前か」
なんで自前の装飾品持って来てるんだ、という疑問が一瞬湧いたライナルトは、けれどすぐに打ち消した。
それよりも重要なことがあったので、近くにいる侍女の方に詰め寄り、カイルを指差してこう言った。
「何故あの装飾品の付け方を許した」
「あの……えっと……」
近場の侍女を捕まえて詰め寄ったライナルト。
詰め寄られた侍女は恐ろしすぎて涙目になって震え、何も言えなくなった、そもそも着替えてるところにカイルは人を入れないので、許すも何もないのだが。
なんせ前門のライナルト、後門のカイル、どっちかの味方をもう一方を怒らせたら堪らないので、もう何も言えなくなった。
けれど黙っていたらそれはそれで苛立つのがライナルトなので、そのまま横に放り投げた。
日々カイルの傍にいるお陰で受け身の取り方を覚えた侍女、一瞬カイルに感謝しかけた、そろそろ精神が本当にマズいかもしれない。
対して、そのやりとりを見てどうでもいいかってなり、倒れた侍女の方に目も向けず、ライナルトの言葉に異を唱える。
「俺の何がダメなんだよ一体」
「全部に決まってるだろ!」
「今回はコレが一番だと俺が判断した、ソレが全てだ」
「マジでソレでいいと思うならお前のセンスはゴミだ」
「ゴミとはなんだ」
本日のカイルは全身アクセサリを付けていたが、そこまではまだいい、どんな物付けようが本人の勝手だ。
問題は、その付け方であり、見た瞬間ライナルトはこいつの隣に立ちたくねぇってなったので指摘した。
「軟骨部分は兎も角、両の耳たぶで全然違うピアスを付ける奴のセンスをごみと言わず何というんだ!」
「文句あんの?」
「耳から引きちぎってやりたいくらいにはな!」
右に蝶のチェーンピアス、左には青い半透明の石(よく見ると内側が光ってる)のチェーンピアスがぶら下がっているカイルの耳を指差しながら、苛立つライナルト。
目立たない奴ならまだ良かったが、めちゃくちゃに目立つのだ、それが全く違う意匠なので違和感がすごい。
「血の気が多いなぁ、右耳のは両耳分あるよ」
「ならそっちを付けろ!!」
「仕方ないな、右耳のを外すよ」
「もうそれでいい」
まるでわがままを聞いてやるという態度で、右耳のピアスを外すカイル、殴りたくなるのを抑えるライナルト。
「後首! 首輪つけてるのにネックレスを付ける意味は何だ!?」
「首輪じゃない、チョーカー、後このネックレスは使い勝手がいいんだよ」
「どっちでもいい!」
「じゃぁネックレス外すけどさ」
「手首もだ! 腕輪とブレスレットを一緒に付けるな!!」
「何で?」
「何で? 何でって言ったのか? むしろお前が何で付けた?」
「どっち付けるか決めきれなくって……」
「だから両方か、なるほどな、じゃぁこの指輪は何だ? 何故一つの指に同じよう指輪を二つも付けてるんだ?」
「同じようじゃない、ほぼ全く同じだ」
「尚更何故だ!」
「せっかく同じのがいくつもあるし、つけようかなって思ったから」
「訳が分からん! 外せ!」
若干疲れたようなライナルト、もうこいつを窓から捨てて代役立てた方がいいんじゃないか、と考えた。
が、窓から捨てるには抵抗するカイルを大人しくさせる必要があるので、諦めて指からアクセサリーを外していく事にした。
なお、このアクセサリーは全て特殊な効果が存在する魔法具だったので、見る者が見れば戦場にでも行くのか?ってなることだろう。
マァ夜会と戦場はニアリーイコールで結ばれたりするので、あながち間違っていないが。
ダンジョンに潜る奴はセンスが死んでる、と言われることがあるが、一概にそうとは言えないのだ、ただ単に効果を吟味して組み合わせを考慮した結果見た目がチグハグになるだけで。
違う時代の遺物同士や、現代の魔法具、時代が違うんだから当然デザインも全然違ってきて、それらを組み合わせて使うとどうしても奇抜になってしまう。
ファッションセンスが死んでいるのではない、死なないために見た目を気にしてられないのだ。
マァ、カイルは普通にファッションを考えるだけの余裕はあるので、その言い訳は効かないけど。
マジで興味ないし人と関わらない期間が長すぎて、考えてないだけだが。
流石に夜会に向かうので馬鹿である、ダンジョンじゃないんだぞ、TPOを考えるべきだろう。
つまりカイルが悪い。
因みに、本日の装飾品は全て遺物なので、今日のカイルは全身合わせて国が買える額を身に着けて歩いてることになる。
マジで馬鹿。
こうして、二人は夜会へと向かっていった。
855
あなたにおすすめの小説
夫には好きな相手がいるようです。愛されない僕は針と糸で未来を縫い直します。
伊織
BL
裕福な呉服屋の三男・桐生千尋(きりゅう ちひろ)は、行商人の家の次男・相馬誠一(そうま せいいち)と結婚した。
子どもの頃に憧れていた相手との結婚だったけれど、誠一はほとんど笑わず、冷たい態度ばかり。
ある日、千尋は誠一宛てに届いた女性からの恋文を見つけてしまう。
――自分はただ、家からの援助目当てで選ばれただけなのか?
失望と涙の中で、千尋は気づく。
「誠一に頼らず、自分の力で生きてみたい」
針と糸を手に、幼い頃から得意だった裁縫を活かして、少しずつ自分の居場所を築き始める。
やがて町の人々に必要とされ、笑顔を取り戻していく千尋。
そんな千尋を見て、誠一の心もまた揺れ始めて――。
涙から始まる、すれ違い夫婦の再生と恋の物語。
※本作は明治時代初期~中期をイメージしていますが、BL作品としての物語性を重視し、史実とは異なる設定や表現があります。
※誤字脱字などお気づきの点があるかもしれませんが、温かい目で読んでいただければ嬉しいです。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?
詩河とんぼ
BL
前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~
水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。
死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!?
「こんなところで寝られるか!」
極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く!
ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。
すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……?
「……貴様、私を堕落させる気か」
(※いいえ、ただ快適に寝たいだけです)
殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。
捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!
【第一部・完結】毒を飲んだマリス~冷徹なふりして溺愛したい皇帝陛下と毒親育ちの転生人質王子が恋をした~
蛮野晩
BL
マリスは前世で毒親育ちなうえに不遇の最期を迎えた。
転生したらヘデルマリア王国の第一王子だったが、祖国は帝国に侵略されてしまう。
戦火のなかで帝国の皇帝陛下ヴェルハルトに出会う。
マリスは人質として帝国に赴いたが、そこで皇帝の弟(エヴァン・八歳)の世話役をすることになった。
皇帝ヴェルハルトは噂どおりの冷徹な男でマリスは人質として不遇な扱いを受けたが、――――じつは皇帝ヴェルハルトは戦火で出会ったマリスにすでにひと目惚れしていた!
しかもマリスが帝国に来てくれて内心大喜びだった!
ほんとうは溺愛したいが、溺愛しすぎはかっこよくない……。苦悩する皇帝ヴェルハルト。
皇帝陛下のラブコメと人質王子のシリアスがぶつかりあう。ラブコメvsシリアスのハッピーエンドです。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※短編です。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4800文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
【完結】王宮勤めの騎士でしたが、オメガになったので退職させていただきます
大河
BL
第三王子直属の近衛騎士団に所属していたセリル・グランツは、とある戦いで毒を受け、その影響で第二性がベータからオメガに変質してしまった。
オメガは騎士団に所属してはならないという法に基づき、騎士団を辞めることを決意するセリル。上司である第三王子・レオンハルトにそのことを告げて騎士団を去るが、特に引き留められるようなことはなかった。
地方貴族である実家に戻ったセリルは、オメガになったことで見合い話を受けざるを得ない立場に。見合いに全く乗り気でないセリルの元に、意外な人物から婚約の申し入れが届く。それはかつての上司、レオンハルトからの婚約の申し入れだった──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる