僕に取り憑く君と異世界攻略計画

ホハイタケ

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2話

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ギルドの登録を終え、その後ツクヨのおかげで取れた魔石の換金をしてなんとか宿に泊まることができた。
あの魔石はモンスターランクCの魔石らしく
2~3週間は何もしなくても宿に泊まれるくらいの物だったらしい。
これはツクヨに感謝しないとな

しかし、これから塔を攻略するにしてもギルドの任務をこなして装備とステータスを整えないと塔の攻略なんて夢のまた夢だ。
とりあえずFランクの僕だけでもこなせる任務を探そう。

ギルドで任務の掲示板を眺めていた。
その中で唯一出来そうなものは薬草の採取
この街の近郊の草原で取れるもののため低ランクにもってこいのにんむだけど報酬は銀貨10枚
約1日分の宿代しか稼げない、、、
昨日の魔石は金貨3枚
銀貨で言うと300枚だ

安全に暮らしてはいけるが塔の攻略をするには効率が悪すぎる。
しかし、その上のEランク任務のゴブリン討伐は一体につき銀貨20枚
リスクを取るか安全を取るか、、、

くそーー悩むな、、、、

何をそんなに悩んでおるんじゃ
私がいるのだからゴブリンでいいではないか!

ツクヨちゃんを使うには代償がいるんだろう
それにこれから塔を攻略するなら僕の実力も上げないといけないだろう

ほう~
男らしいの~

とりあえずゴブリンの討伐をやってみよう!
ダメであればすぐ逃げるようにしよう

ギルドで受付を済ませて準備のために鍛冶屋に行った。
流石に武器や防具がないとな

鍛冶屋の中に入ると武器を打っているのかカンカンと叩く音が部屋の奥から聞こえた。

あのーーすみません、、、

呼んで見るが反応がない、、、
聴こえてないのかな?

すみませーーーーん!!!

音が止まり奥からどすどすと歩く音が聞こえてきた。

なんやうるさい客やな‼︎‼︎‼︎

煤であちこち汚れているが若いボーイッシュな女の子が出てきた。

こんだけ人のこと呼んだんやからいい買い物してくれるんやろうな‼︎

見た目とは異なってかなり口調が乱暴なようだ、、、

武器と防具が欲しいんだけどオススメとかは、、、

はぁ⁉︎
そんなんそこら辺にある武器を自分で選べや‼︎
こっちは忙しいんや‼︎

おい!!!馬鹿弟子が!!
お客さんになんちゅう対応してるんだ!ボケ‼︎

奥から小柄な男性が出てきて女の子を飛び跳ねて殴った。

見た目からしてもしかしてドワーフなのかな?ゲームでよく見る見た目だ!

すまんな兄ちゃん
こいつ口が悪くてな、、、
腕はいいんだがな、、、

いやいや全然大丈夫です!
忙しいところごめんなさい

武器と防具だったな!
予算はどれくらいなんだ?

金貨2枚くらいで考えてます。

武器や防具でケチるのは良くないだろうからある程度今持ってる金貨でいいものを買おうと決めていた。

なるほど、、、、
それくらいじゃと剣一本と下級アーマーかの

因みにいい装備を揃えるとなるとどれくらいかかるんですか?
わしが作った装備を一式となると金貨100枚以上は必要じゃぞ

えーーー!?

何驚いとんねん‼︎
お前このじじいはすげぇんだぞ!
他の街から装備を買いに来るくらいなんだからな‼︎

ジジイとはなんじゃこの馬鹿弟子が‼︎

なんかこのやり取りを見てると懐かしい感じがした。
爺ちゃんを思い出す。

そしたらここの中から好きな剣を一つ選ぶんじゃ
アーマーはお主の体に合うものを持ってきてやる。

わかりました!!

おお、ランダムボックスか~
いいの選べるといいな

ニヤニヤしながら見ていた。

どの剣がいいのかなんてわからないから何本から手に取って握ってみた。
しっくりくるものがなく
樽の中に詰められた剣を探っていると一つ黒い鞘に入ったどこか見覚えのあるものが見つかった。

これは刀、、、?

懐かしい感覚が蘇る。
爺ちゃんによく教えてもらってたな、、、
自分が事件によく巻き込まれるからって護身術として教えてもらってたな剣技
現実で使うことなんてなかったけど、この世界でなら少しは使えるかもしれないな

これにするよ‼︎

おおお!!兄ちゃんいい目してるよ‼︎
それ私が打ったやつだからよ!

え、、、、

少し選んだことを後悔してしまった。
誇らしそうにしている姿に戻すことも出来なかった。

ほうそれを選んだんか

ドワーフのおじさんも興味深そうに見ていた。

抜いてみなさい

僕は言われた通り鞘から抜いてみた。
黒い刀身に見惚れてしまった。

これは本来なら金貨100枚にしてもいいくらいの素材を使っているが弟子の初めて打った武器だからあのランダムボックスに入れて選ばれるのを待っていたんじゃよ

そんないい物をいいんですか!?

その武器はあんたに選ばれたしそれにその武器もあんたを選んだみたいだからいいんだよ!!
持っていきな‼︎
でも、一つ約束して欲しい
これからあんたの武器は私がメンテしてやる
だから必ずここに来いよ!
名前はなんて言うんだ?

ユキトだ

私はカナ
これからよろしくな
あ、因みにジジイの名前はカンだ!

ジジイとはなんだ!
この馬鹿弟子‼︎

あははは

思わず笑ってしまった。

これから危険な旅が始まるじゃろうがわしらはお主たちのサポートをするのが役目じゃ
ちゃんと生きて帰ってくるんじゃぞ

そうだぞ!!
その武器持ってて死んだら私の武器がダメだったことにもなるから絶対死ぬんじゃねーぞ‼︎

ああ!頑張ってくるよ‼︎
ありがとう

その後下級アーマーも受け取りそのまま装備して街の門へ向かった。
門番に冒険者カードを見せて街の外に向かった。
ゴブリンは少し街から離れた。
森の中を拠点にしているらしくそこの入り口を目指した。

到着すると思った以上に不穏な雰囲気に包まれていた。

なぁツクヨちゃん
僕は今からここに入ってゴブリンを討伐しなきゃいけないんだよね?

そうじゃの~
あれだけ息巻いていたのに
なんじゃ怖いのか?

こ、怖くなんかないけどモンスターとか討伐するの初めてだし

何事も経験じゃよ

ツクヨちゃんはなんでそんな余裕なの?

そりゃ私は色んなことを経験してきたからの

そういえばツクヨのことは何も知らないんだよな、、、悪霊で今までずっと取り憑いてたんだよな
でも、あの時はなんだかんだ助けてくれたし
意外といい奴なのかな?
いや騙されるな僕‼︎
彼女は悪霊で今までツクヨのせいで散々苦労したんじゃないか!
警戒はしておかないとな

よし、行くか!!

気合を入れ直し森の中へと足を踏み入れた。
しかし、入ってみるとパーティーを組んだ冒険者達が数名ゴブリンを狩っていた。

なんだ警戒してたけどここは僕だけが狩る場所じゃないもんな、、、
少し戦闘の仕方を参考にしてから狩ろうと思い
ゴブリンの攻撃パターンの観察とパーティの動きを見ることにした。

暫くしてゴブリンの攻撃パターンは把握することが出来た。
しかし、ゴブリンは群れでいる場合と単体の場合ではかなりの差を感じた。
群れでいる場合は連携が優れておりパーティーでも討伐がかなり困難になる印象があった。
単体の場合は単純な動作の繰り返しであるため比較的狩るのは問題なさそうだ。

ソロの僕が気をつけなきゃいけないのは囲まれないことだけだな。
周りを警戒して最低でも2体しかいないゴブリンを狙おう。

暫く身を隠して索敵をした。
すると1体だけでなにやら薬草を採取しているゴブリンがいた。
僕はゴブリンの背後をとり隙を伺った。

呼吸を整えて刀に手をかける。
爺ちゃんから教わった剣技ここで試させてもらうよ‼︎

抜刀一閃

茂みから飛び出し気づかれる前に背後からゴブリンの首を落とした。
ゴブリンの身体が消滅し魔石が落ちた。

手が震えていた。
何かの命を自ら奪うことが初めてだったから恐怖を感じていた。

やはりいつみても良い剣技じゃの

ツクヨちゃん知ってたの?

そりゃ取り憑いていたのだから知っておるぞ
お主の行動は全て見ていたからの
あんなことやこんなことまで

顔は見えないがすごくニヤニヤしているのがわかった。

僕にはプライバシーはなかったんですね、、、

まぁそう落ち込むでない

ツクヨと話していると少し落ち着いたのか震えが止まっていた。

さぁ次に行こうかの

そうだね!

今日はなんと5体ゴブリンを狩ることが出来た。
これで少しは生活に余裕が持てる。
ステータスも少し上がっているのをみると実践を積めば成長はできるのかもしれない。

Fランクのままということはないとわかったことも収穫だな。

でも、こうやって簡単に討伐できているのもこの刀によるところが大きい。
パーティーの戦闘をみても一撃で致命傷を与えることなんてなかった。
カナとカンさんに感謝しないとな

ーーーーーーーーーーーー

ジジイ
今日はやけに嬉しそうだな

何を言ってんだ馬鹿弟子
お前も顔のニヤケが隠せてないぞ!

えへへへ
まさかあの武器を使えるやつが現れるなんてビックリしてよ
鞘から抜けない剣と言われてただの棒切れになってた私の武器がついに日の目を浴びるんだ‼︎
鍛治職人にとってこれほど嬉しいことはねぇよ!!

ああ、そうだな、、、

でも、あいつひ弱そうだったからな、、、
少し心配だよ

それは心配要らんじゃろ
わしにはあいつの中にいる者から発せられる何かが恐ろしく感じたくらいだからな

なんだそれ⁇

なんだかの直感でこの男には優しく接しないと後で痛い目に遭いそうだと感じたんじゃよ

ジジイついにボケたのか、、、

なんじゃとこの馬鹿弟子‼︎
師匠に向かってボケたなどと‼︎波紋にするぞ‼︎

なんだって!
私がいないと何もできないジジイが!

またカンさんのところ暴れてるよ、、、

まぁこれもこの街の名物よね

そうだな~

出てけこの馬鹿弟子がーーーー
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