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第一章 僕は普通の農民です
混沌竜は良くも悪くも有名である
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「なぁ、ロイよ」
「なぁに、コン」
「我は大変退屈だ」
「僕は見ての通り今忙しいんだけど」
「そんなの、我がちょちょいと魔法を使えばすぐに辺り一帯を耕すことも出来るのだぞ?」
「それはダメだよ。こうして汗水たらして働くのがいいんだよ」
「そういうものなのか?」
「そういうものなんだよ」
今、僕が畑を耕している隣には、50センチ程にまで小さくなった混沌竜のコンが浮かんでいる。
少し時間は遡り、昨日の従魔召喚の儀の後の話である。
「ね、ねぇロイ君、大丈夫……なの?」
僕がコンと名前を付けたあと、ようやく硬直が解けたらしいソフィが僕に問いかける。
その声でようやく他の村人達も正気に戻る。
「こ、混沌竜?」「竜、竜!」「く、食われたりしないよな!?」
村人の不安が瞬間的に膨れ上がり、そして一斉に逃げはじめようとする。
僕はすぐに大丈夫だと説明しようとするも、既にパニックになり始めていてどうしたらいいかわからずオロオロする。
「落ち着かんか!!」
と、そこに風魔法で拡声された村長の声が響く。
「この竜は今ロイと契約を交わしたろう!皆も見ていたはずじゃ!従魔が命令もなく我々に危害を加える訳なかろう!!」
「で、ですが村長!彼は竜に何滴も血を!」
「落ち着けと言ってるのがわからんか!今逃げ出した所で本気で襲うつもりなら四方八方に散っても誰も助からん、じゃから一先ず落ち着くのじゃ!!」
いつも温厚でニコニコしていて皆に大変慕われている村長の一喝。
その一喝はパニックに陥りかけた村人を落ち着かせた。
「して、ロイ。そしてコンでよいのかな?」
「ああ、我が名はコン。ロイの従魔だ」
村長はいつものニコニコ顔に戻り、優しく質問する。
「コンよ、お主にはこの村を蹂躙するような意思はあるか?」
「我に蹂躙する意思など微塵もない。我が主であるロイを酷く傷付けなどすればつい土地ごと消滅させるかもしれんが」
コンがサラッと恐ろしいことを口にする。
「そうであれば大丈夫じゃな」
村長、パニックを収めてくれるのはいいんだけど、最後のは良くないよね?収めるためだから突かないのはわかるけど。
「ふむ、それにしてもここは狭いな。羽ばたくだけで家を吹き飛ばしてしまいそうだ」
ようやくパニックが収まりかける中、コンがそんなことを言う。
「え、そうなの?」
「我の大きさは見たらわかるだろう?この体を浮かすために羽ばたくと、かなりの風を起こしてしまうのだ」
それを聞いた村人達がまたざわつき始める中混沌竜の体が急に光り、そして居なくなった。
「あれ、コン?」
「ロイよ、我はここだ」
そうコンの声が下から聞こえたため急いで下をみると、なんと50センチ程にまで小さくなっていた。
「これくらいであれば特に害も起きないであろう」
そうして小さくなったコンを見て、僕は思わずコンを抱き上げた。
「可愛い!」
しばらくコンを抱きしめていると、ずっと舞台の上で尻餅ついたままぼーっとしていた神官が立ち上がった。
「ええと、その、不測の事態も起きましたが、皆さん無事に従魔契約を終える事が出来ましたこと、協会の一員としてお祝い申し上げます」
「それでは従魔召喚の儀はこれにて終了致します。皆様が従魔と良き人生を送るれることをお祈りいたします」
まだ半ば混乱しているのかちょっとオロオロしながらも、従魔召喚の儀を締め括る。
「では村長、私はこれにて失礼します」
「お疲れ様じゃったの、神官殿。初めての召喚の儀でこれだけのことがあったのじゃ、きっと君にとってよい経験となったろう」
「ははは、はは……」
なんかすみません……
そして神官が広場に停めてあった馬車で王都に帰って行き、舞台の上には俺とコンだけが立っていた。
「ねぇロイ君、その……コン君?を触ってもいいかな?」
と、いつの間にか舞台に上がってきていたソフィが小さくなったコンを見つめながら聞いてくる。
「コン、いいかな?」
「うむ、幾らでも触ると良い」
コンから気前の良い返事が返ってきたのでコンをソフィに手渡す。
「うわぁ、思ってたよりずっと暖かい!鱗はすべすべしてて撫でるの気持ちいい」
そうして夢中でソフィが撫でてるのを見ていると、僕の足元に30センチ程の黄金の亀が擦り寄ってきた。
「あ、ソフィの虹亀?」
そう黄金の亀に聞くと、コクっと頷いた。
「触ってもいい?」
と聞くと再び頷いたので、ソッと頭を撫でてやると温かな癒やしの光を発しはじめた。
「気持ちいいのかな?」
そうして2人でお互いの従魔を撫で合っていると、他の村人達も寄ってきた。
「俺も触らせてもらってもいいか?」「私も」「僕も抱いてみたい」
そうして人が寄ってきて、昨日はその後一日中僕の従魔のコンとソフィの従魔の虹亀が来たのが凄いと祭り騒ぎとなった。
その時コンが魔法で植物を急速に成長させて実らせ、更には麦を生やして成長させ、それをいつの間にか作っていた巨大な桶で素早く発酵させて酒まで存分に作ってしまい、夜中までどんちゃん騒ぎとなった。
そして今朝、二日酔いや食べ過ぎでダウンした村人を回復してまわったのはご愛嬌だろう。
「なぁに、コン」
「我は大変退屈だ」
「僕は見ての通り今忙しいんだけど」
「そんなの、我がちょちょいと魔法を使えばすぐに辺り一帯を耕すことも出来るのだぞ?」
「それはダメだよ。こうして汗水たらして働くのがいいんだよ」
「そういうものなのか?」
「そういうものなんだよ」
今、僕が畑を耕している隣には、50センチ程にまで小さくなった混沌竜のコンが浮かんでいる。
少し時間は遡り、昨日の従魔召喚の儀の後の話である。
「ね、ねぇロイ君、大丈夫……なの?」
僕がコンと名前を付けたあと、ようやく硬直が解けたらしいソフィが僕に問いかける。
その声でようやく他の村人達も正気に戻る。
「こ、混沌竜?」「竜、竜!」「く、食われたりしないよな!?」
村人の不安が瞬間的に膨れ上がり、そして一斉に逃げはじめようとする。
僕はすぐに大丈夫だと説明しようとするも、既にパニックになり始めていてどうしたらいいかわからずオロオロする。
「落ち着かんか!!」
と、そこに風魔法で拡声された村長の声が響く。
「この竜は今ロイと契約を交わしたろう!皆も見ていたはずじゃ!従魔が命令もなく我々に危害を加える訳なかろう!!」
「で、ですが村長!彼は竜に何滴も血を!」
「落ち着けと言ってるのがわからんか!今逃げ出した所で本気で襲うつもりなら四方八方に散っても誰も助からん、じゃから一先ず落ち着くのじゃ!!」
いつも温厚でニコニコしていて皆に大変慕われている村長の一喝。
その一喝はパニックに陥りかけた村人を落ち着かせた。
「して、ロイ。そしてコンでよいのかな?」
「ああ、我が名はコン。ロイの従魔だ」
村長はいつものニコニコ顔に戻り、優しく質問する。
「コンよ、お主にはこの村を蹂躙するような意思はあるか?」
「我に蹂躙する意思など微塵もない。我が主であるロイを酷く傷付けなどすればつい土地ごと消滅させるかもしれんが」
コンがサラッと恐ろしいことを口にする。
「そうであれば大丈夫じゃな」
村長、パニックを収めてくれるのはいいんだけど、最後のは良くないよね?収めるためだから突かないのはわかるけど。
「ふむ、それにしてもここは狭いな。羽ばたくだけで家を吹き飛ばしてしまいそうだ」
ようやくパニックが収まりかける中、コンがそんなことを言う。
「え、そうなの?」
「我の大きさは見たらわかるだろう?この体を浮かすために羽ばたくと、かなりの風を起こしてしまうのだ」
それを聞いた村人達がまたざわつき始める中混沌竜の体が急に光り、そして居なくなった。
「あれ、コン?」
「ロイよ、我はここだ」
そうコンの声が下から聞こえたため急いで下をみると、なんと50センチ程にまで小さくなっていた。
「これくらいであれば特に害も起きないであろう」
そうして小さくなったコンを見て、僕は思わずコンを抱き上げた。
「可愛い!」
しばらくコンを抱きしめていると、ずっと舞台の上で尻餅ついたままぼーっとしていた神官が立ち上がった。
「ええと、その、不測の事態も起きましたが、皆さん無事に従魔契約を終える事が出来ましたこと、協会の一員としてお祝い申し上げます」
「それでは従魔召喚の儀はこれにて終了致します。皆様が従魔と良き人生を送るれることをお祈りいたします」
まだ半ば混乱しているのかちょっとオロオロしながらも、従魔召喚の儀を締め括る。
「では村長、私はこれにて失礼します」
「お疲れ様じゃったの、神官殿。初めての召喚の儀でこれだけのことがあったのじゃ、きっと君にとってよい経験となったろう」
「ははは、はは……」
なんかすみません……
そして神官が広場に停めてあった馬車で王都に帰って行き、舞台の上には俺とコンだけが立っていた。
「ねぇロイ君、その……コン君?を触ってもいいかな?」
と、いつの間にか舞台に上がってきていたソフィが小さくなったコンを見つめながら聞いてくる。
「コン、いいかな?」
「うむ、幾らでも触ると良い」
コンから気前の良い返事が返ってきたのでコンをソフィに手渡す。
「うわぁ、思ってたよりずっと暖かい!鱗はすべすべしてて撫でるの気持ちいい」
そうして夢中でソフィが撫でてるのを見ていると、僕の足元に30センチ程の黄金の亀が擦り寄ってきた。
「あ、ソフィの虹亀?」
そう黄金の亀に聞くと、コクっと頷いた。
「触ってもいい?」
と聞くと再び頷いたので、ソッと頭を撫でてやると温かな癒やしの光を発しはじめた。
「気持ちいいのかな?」
そうして2人でお互いの従魔を撫で合っていると、他の村人達も寄ってきた。
「俺も触らせてもらってもいいか?」「私も」「僕も抱いてみたい」
そうして人が寄ってきて、昨日はその後一日中僕の従魔のコンとソフィの従魔の虹亀が来たのが凄いと祭り騒ぎとなった。
その時コンが魔法で植物を急速に成長させて実らせ、更には麦を生やして成長させ、それをいつの間にか作っていた巨大な桶で素早く発酵させて酒まで存分に作ってしまい、夜中までどんちゃん騒ぎとなった。
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