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第二章 混沌竜の契約者
従魔契約
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「え、従魔契約ってそんな簡単に出来ないよね?」
確かにコンが言った方法ならユンも一緒に連れ帰っても問題はない筈である。
しかし、従魔契約をするにはまず対象となる動物か魔物と深く心を通わせる必要がある。
その上従魔契約に相手が了承する必要と、また契約専用の魔法陣を用意する必要がある。
「それに、従魔契約をするための魔法陣なんて僕の村には無いし、僕の村には従魔契約の魔法陣を用意出来る人なんて誰も居ないよ……」
だから村に連れて行くだけで問題になるし、下手したらその場でユンが殺されかねない。
「あれ?ロイ君習ったじゃない」
と、突然ソフィが言う。
「えっと……何を?」
ちょっと考えてみたけど、全く以って思い当たる物がない。
「だって……あ、そっか、ロイ君はあの日タームの分娩に付き添って学校を休んでたね」
と、一人で納得する。
「えっと、なんのこと?」
全く持ってなんの事かわからない僕は首を傾げる。
「確かに本契約は魔法陣が必要だけど、それとは別に『仮契約』をすることは出来るんだよ?」
「仮契約?」
何それ初耳なんだけど……
「うん。こういうその場で契約する必要がある場合は従魔契約の文言と、それと一緒に血を従魔の頭に垂らす事で仮契約をすることが出来るんだって」
「へぇ、それは便利だね」
そうそう、『従魔召喚の儀』と『従魔契約の儀』で使う文言は違うため注意が必要である。
「でもこの場合は何滴血を垂らしても一切契約を緩める事が出来ないし、あとあくまでも仮だから効力は一週間しか持たないからなるべく早く本契約しないといけないの」
「え、それじゃあ結局従魔契約出来ないんじゃ……」
「先に仮契約をしてから協会に行けば大丈夫。それが出来なくても仮契約を交わした事を協会に伝えたらすぐに本契約をしてくれる人が来てくれるらしいよ」
「そんなこと出来たんだ……」
もう少し早く知ってたら仮契約してたのに。
「それも良いとは思うが、我なら魔法陣を用意することも出来るぞ?但し少し時間はかかるので、また明日以降とはなるが」
え?
「ねぇコン」
「何だ?」
「コンってちょっと万能過ぎない?」
確かに混沌竜は伝説の存在だから規格外なことが出来るのはわかる。
でも前々から思っては居たけど、流石に色々と凄過ぎな気がする。
「我は無駄に長生きしておるからな、他の者達より少しばかり知識と力と魔力が多いだけよ」
「そう……なのかなぁ」
ちょっと納得出来ない気もしたけど、それより段々日が沈んで来ていたので僕はコンのことを考えるのは後回しにすることにした。
ただ、従魔契約の前に確認しておく事がある。
「ねぇユン、もし良ければ僕の従魔にならない?」
「ワン!(なる!)」
「従魔になったら色々と窮屈なこともあると思うけど、それでもいいの?」
「ワフ、ワワン!(ロイとなら、いい!)」
「それじゃあ、今は仮だけど従魔契約やろうか」
「ワフー!(やったー!)」
そしてユンは従魔になるのが余程嬉しいのか、僕の前でグルグルと円を描くように走りはじめた。
「ユン、走ってたら従魔契約出来ないよ」
「ワフ!?(え!?)」
そう言うとユンはすぐに僕の前に来てお座りを始めた。
「そんなに楽しみなの?それじゃあ早速始めるよ」
「ワン!(やった!)」
そして、僕は隣で口をあけてくれているコンの牙に人差し指を押し付けると血が浮かび、それをユンの頭に翳す。
「我、心を通わし者と契約する者也。我はこの者とともに歩んでいくことを誓う」
そう言うと共に一滴の血がユンの頭に落ち、弾ける。
そして血は光となって消える。
「うむ、無事仮契約は完了したようだぞ」
終わったどうかわからずジッとしていた僕達に、コンが教えてくれた。
「これで、ユンも連れ帰って大丈夫……だよね?」
そして、さっきまでこれならと思っていたけど、段々心配になってくる。
「大丈夫だよロイ君。仮でも従魔なら『召喚』と『待機』が出来るから、それを見せてあげたら皆納得する筈だよ」
「あ、ちゃんと証明出来るんだ、良かった~」
それを聞いて一安心する。
「それじゃあ一緒に帰ろう、ユン」
「ワン!」
確かにコンが言った方法ならユンも一緒に連れ帰っても問題はない筈である。
しかし、従魔契約をするにはまず対象となる動物か魔物と深く心を通わせる必要がある。
その上従魔契約に相手が了承する必要と、また契約専用の魔法陣を用意する必要がある。
「それに、従魔契約をするための魔法陣なんて僕の村には無いし、僕の村には従魔契約の魔法陣を用意出来る人なんて誰も居ないよ……」
だから村に連れて行くだけで問題になるし、下手したらその場でユンが殺されかねない。
「あれ?ロイ君習ったじゃない」
と、突然ソフィが言う。
「えっと……何を?」
ちょっと考えてみたけど、全く以って思い当たる物がない。
「だって……あ、そっか、ロイ君はあの日タームの分娩に付き添って学校を休んでたね」
と、一人で納得する。
「えっと、なんのこと?」
全く持ってなんの事かわからない僕は首を傾げる。
「確かに本契約は魔法陣が必要だけど、それとは別に『仮契約』をすることは出来るんだよ?」
「仮契約?」
何それ初耳なんだけど……
「うん。こういうその場で契約する必要がある場合は従魔契約の文言と、それと一緒に血を従魔の頭に垂らす事で仮契約をすることが出来るんだって」
「へぇ、それは便利だね」
そうそう、『従魔召喚の儀』と『従魔契約の儀』で使う文言は違うため注意が必要である。
「でもこの場合は何滴血を垂らしても一切契約を緩める事が出来ないし、あとあくまでも仮だから効力は一週間しか持たないからなるべく早く本契約しないといけないの」
「え、それじゃあ結局従魔契約出来ないんじゃ……」
「先に仮契約をしてから協会に行けば大丈夫。それが出来なくても仮契約を交わした事を協会に伝えたらすぐに本契約をしてくれる人が来てくれるらしいよ」
「そんなこと出来たんだ……」
もう少し早く知ってたら仮契約してたのに。
「それも良いとは思うが、我なら魔法陣を用意することも出来るぞ?但し少し時間はかかるので、また明日以降とはなるが」
え?
「ねぇコン」
「何だ?」
「コンってちょっと万能過ぎない?」
確かに混沌竜は伝説の存在だから規格外なことが出来るのはわかる。
でも前々から思っては居たけど、流石に色々と凄過ぎな気がする。
「我は無駄に長生きしておるからな、他の者達より少しばかり知識と力と魔力が多いだけよ」
「そう……なのかなぁ」
ちょっと納得出来ない気もしたけど、それより段々日が沈んで来ていたので僕はコンのことを考えるのは後回しにすることにした。
ただ、従魔契約の前に確認しておく事がある。
「ねぇユン、もし良ければ僕の従魔にならない?」
「ワン!(なる!)」
「従魔になったら色々と窮屈なこともあると思うけど、それでもいいの?」
「ワフ、ワワン!(ロイとなら、いい!)」
「それじゃあ、今は仮だけど従魔契約やろうか」
「ワフー!(やったー!)」
そしてユンは従魔になるのが余程嬉しいのか、僕の前でグルグルと円を描くように走りはじめた。
「ユン、走ってたら従魔契約出来ないよ」
「ワフ!?(え!?)」
そう言うとユンはすぐに僕の前に来てお座りを始めた。
「そんなに楽しみなの?それじゃあ早速始めるよ」
「ワン!(やった!)」
そして、僕は隣で口をあけてくれているコンの牙に人差し指を押し付けると血が浮かび、それをユンの頭に翳す。
「我、心を通わし者と契約する者也。我はこの者とともに歩んでいくことを誓う」
そう言うと共に一滴の血がユンの頭に落ち、弾ける。
そして血は光となって消える。
「うむ、無事仮契約は完了したようだぞ」
終わったどうかわからずジッとしていた僕達に、コンが教えてくれた。
「これで、ユンも連れ帰って大丈夫……だよね?」
そして、さっきまでこれならと思っていたけど、段々心配になってくる。
「大丈夫だよロイ君。仮でも従魔なら『召喚』と『待機』が出来るから、それを見せてあげたら皆納得する筈だよ」
「あ、ちゃんと証明出来るんだ、良かった~」
それを聞いて一安心する。
「それじゃあ一緒に帰ろう、ユン」
「ワン!」
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