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第三章 農民が動かす物語
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「ねぇコン、これってどれくらい注げば蕾になるの?」
治癒草に治癒魔法をかけ始めて10日目でようやく茎が少し伸びて来た所だった。
「そうだな、この花を咲かすのはイツキの魔力量が丁度くらいだろう」
「ええ!?そんなにって、あとどれくらいかかるの?」
「ロイではあと一月はかかるだろうな」
「そっかぁ」
そう簡単には行かないよねと、魔力の魔法への変換率が未だ7割ほどなのをどうするべきか考える。
その時、大きくなっているコンが少しだけ驚いた様な顔をした。
「どうしたの?」
「ロイよ、メルクからすぐに伝えてくれと連絡が来た。《揚げパンは売り始めて初日で3日を予定していた材料を全て完売、その後も飛ぶように売れて他店舗へのレシピの提供も始めている。既に一月の売上予定額を大きく上回っている》とのことだ」
「……え?」
飛ぶように売れているって、あのドジで出来たパンが?
「それと《住民には甘くてお腹にたまるからオヤツに丁度良く、冒険者からは甘くて探索中に片手で食べられるパンとして広まっている。またあるAランク冒険者から「紙じゃなくクルワの葉で包めば冒険者がもっと買うだろう」と言われ試してみた所、更に売上が増えてな……少し話したい事があるので午後来れるなら何時もの所へ来て欲しい》だそうだ」
「え、えええええ!?」
メルクさんからは6月の後半から7月の終わりまでで売上を伝えると言われてたのだが、今連絡して来て尚且つ来て欲しいというのは明らかに凄い事になっている証だろう。
ちなみにクルワとは葉が表がザラザラして裏がふわふわな毛の様になっている木の事であり、その葉はかなり大きく表を裏に引っ付けると強い力をかけない限り離れることが無い。
その為袋状にすれば中に水を入れて行くことも可能なので持ち歩きに便利なのだ。
それから僕は家に帰る前にソフィにその話をして、それぞれの家でお昼ご飯を食べてからお城の一室へと転移する。
「おお、来てくれたか!」
部屋に着くと総務大臣のノトさんが居たが、国王様であるメルクさんの姿は無かった。
「国王様は現在金物屋からの話を聞いていてな、少しばかり待っては貰えないだろうか?」
金物屋が?と疑問には思ったけど、僕もソフィも特にこれといった用事はない。
「はい、大丈夫です」
「うむ、我もゆっくりと待つぞ」
「では立っているのも疲れるでしょう、どうぞ座ってお待ち下さい」
そうノトさんに言われて僕とソフィは椅子に座り、コンは僕の膝に乗る。
一応机の上に顔が出る、必要ならクッションも取り付け可能なコン専用椅子を作ってあったのだけど、コンは僕の膝の方が良いと言ったので現在は部屋の隅に置かれている。
それからソフィとどれくらい売れてるんだろうと話しているとドアがノックされ、メルクさんともう一人誰か見た事が無い男の人が入って来た。
その人は大柄でガッシリとした、鍛冶屋か冒険者、もしくは騎士辺りの人だろうと思う。
その人が誰かはわからないけどコンには姿をお喋り鳥に変えてもらった。
「いらっしゃい、ロイ君、コン君、ソフィさん」
メルクさんはその人が居るからなのか、何時もの軽い雰囲気ではなかった。
「この人はルルトで金物屋をやっているコロンさんと言う」
「お、私は今日ルルトの金物屋と油と小麦を扱う商人達の代表で来た、来ましたコロンだ、です」
その人、コロンさんは緊張した様子で敬語になっていない敬語を話す。
「コロンさん、無理に敬語を使わなくて大丈夫ですよ。ロイ君達もいいですよね?」
と、メルクさんからに言われて僕とソフィ、コンも頷く。
「どうも敬語は苦手でな、済まない」
そう言って頭を下げたコロンさんはすぐに顔を上げた。
「君が揚げパンを作ったっていうロイで合ってるか?」
「はい」
ドジを2回もした結果出来たものですけど。
「なら早速話に入りたいんだが、今金物屋は油用鍋が全部売り切れて店用にでかい奴を特注で作るよう注文が殺到しててな。おかげで忙しさに殺されそうな勢いだ」
「え、あ、そのすみません」
それを聞いてつい反射で謝る。
「いやいいんだよ。お陰様で他のモンも色々売れるようになって商売繁盛してんだから。それでなんだが、今回小麦と油を扱う商人もまだ話し合い段階だが満場一致で決まって今は内容を詰めているとこなんだが、お前さんはあの揚げパンの利益を一割でいいって言ってたよな?」
「え、あ、はい」
確かにそう言ったけど、あくまでそれは揚げパンを売って出た収益分の話だ。
なので金物屋と小麦と油を扱う商人には何にも関係がない筈だと首をひねる。
「で、だ。お前さんがそれでいいってんなら揚げパンで出来た利益の一割を俺らも払おうと決まってな。今はその範囲をどれくらいにするか話し合ってる所だ」
治癒草に治癒魔法をかけ始めて10日目でようやく茎が少し伸びて来た所だった。
「そうだな、この花を咲かすのはイツキの魔力量が丁度くらいだろう」
「ええ!?そんなにって、あとどれくらいかかるの?」
「ロイではあと一月はかかるだろうな」
「そっかぁ」
そう簡単には行かないよねと、魔力の魔法への変換率が未だ7割ほどなのをどうするべきか考える。
その時、大きくなっているコンが少しだけ驚いた様な顔をした。
「どうしたの?」
「ロイよ、メルクからすぐに伝えてくれと連絡が来た。《揚げパンは売り始めて初日で3日を予定していた材料を全て完売、その後も飛ぶように売れて他店舗へのレシピの提供も始めている。既に一月の売上予定額を大きく上回っている》とのことだ」
「……え?」
飛ぶように売れているって、あのドジで出来たパンが?
「それと《住民には甘くてお腹にたまるからオヤツに丁度良く、冒険者からは甘くて探索中に片手で食べられるパンとして広まっている。またあるAランク冒険者から「紙じゃなくクルワの葉で包めば冒険者がもっと買うだろう」と言われ試してみた所、更に売上が増えてな……少し話したい事があるので午後来れるなら何時もの所へ来て欲しい》だそうだ」
「え、えええええ!?」
メルクさんからは6月の後半から7月の終わりまでで売上を伝えると言われてたのだが、今連絡して来て尚且つ来て欲しいというのは明らかに凄い事になっている証だろう。
ちなみにクルワとは葉が表がザラザラして裏がふわふわな毛の様になっている木の事であり、その葉はかなり大きく表を裏に引っ付けると強い力をかけない限り離れることが無い。
その為袋状にすれば中に水を入れて行くことも可能なので持ち歩きに便利なのだ。
それから僕は家に帰る前にソフィにその話をして、それぞれの家でお昼ご飯を食べてからお城の一室へと転移する。
「おお、来てくれたか!」
部屋に着くと総務大臣のノトさんが居たが、国王様であるメルクさんの姿は無かった。
「国王様は現在金物屋からの話を聞いていてな、少しばかり待っては貰えないだろうか?」
金物屋が?と疑問には思ったけど、僕もソフィも特にこれといった用事はない。
「はい、大丈夫です」
「うむ、我もゆっくりと待つぞ」
「では立っているのも疲れるでしょう、どうぞ座ってお待ち下さい」
そうノトさんに言われて僕とソフィは椅子に座り、コンは僕の膝に乗る。
一応机の上に顔が出る、必要ならクッションも取り付け可能なコン専用椅子を作ってあったのだけど、コンは僕の膝の方が良いと言ったので現在は部屋の隅に置かれている。
それからソフィとどれくらい売れてるんだろうと話しているとドアがノックされ、メルクさんともう一人誰か見た事が無い男の人が入って来た。
その人は大柄でガッシリとした、鍛冶屋か冒険者、もしくは騎士辺りの人だろうと思う。
その人が誰かはわからないけどコンには姿をお喋り鳥に変えてもらった。
「いらっしゃい、ロイ君、コン君、ソフィさん」
メルクさんはその人が居るからなのか、何時もの軽い雰囲気ではなかった。
「この人はルルトで金物屋をやっているコロンさんと言う」
「お、私は今日ルルトの金物屋と油と小麦を扱う商人達の代表で来た、来ましたコロンだ、です」
その人、コロンさんは緊張した様子で敬語になっていない敬語を話す。
「コロンさん、無理に敬語を使わなくて大丈夫ですよ。ロイ君達もいいですよね?」
と、メルクさんからに言われて僕とソフィ、コンも頷く。
「どうも敬語は苦手でな、済まない」
そう言って頭を下げたコロンさんはすぐに顔を上げた。
「君が揚げパンを作ったっていうロイで合ってるか?」
「はい」
ドジを2回もした結果出来たものですけど。
「なら早速話に入りたいんだが、今金物屋は油用鍋が全部売り切れて店用にでかい奴を特注で作るよう注文が殺到しててな。おかげで忙しさに殺されそうな勢いだ」
「え、あ、そのすみません」
それを聞いてつい反射で謝る。
「いやいいんだよ。お陰様で他のモンも色々売れるようになって商売繁盛してんだから。それでなんだが、今回小麦と油を扱う商人もまだ話し合い段階だが満場一致で決まって今は内容を詰めているとこなんだが、お前さんはあの揚げパンの利益を一割でいいって言ってたよな?」
「え、あ、はい」
確かにそう言ったけど、あくまでそれは揚げパンを売って出た収益分の話だ。
なので金物屋と小麦と油を扱う商人には何にも関係がない筈だと首をひねる。
「で、だ。お前さんがそれでいいってんなら揚げパンで出来た利益の一割を俺らも払おうと決まってな。今はその範囲をどれくらいにするか話し合ってる所だ」
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