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第四章 分岐点
世界が変われば価値感も変わる
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翌朝、僕はいつもと同じ4時に目を覚ます。
ただ今日はイツキさんが居るので静かに起きて支度を済まして部屋を出た。
それから僕はタームの小屋へ向かい餌の準備を始める。
この時間だとまだタームは寝てるか起きていでもウトウトしているから寝息以外は殆ど聞こえない。
でも餌を置くと少しばかり目を開ける事もあるけど、でもすぐに目を閉じる。
この子達が動き始めるのは大体5時頃で、餌を食べ始めた頃に搾乳を開始して終わった順に戸を開けて放牧する。
頭数の多い所だと魔法陣に魔力を供給するだけで絞れる魔道具もあるらしいけれど、それはとても高いので家では手絞りで搾乳をする。
「へぇ、やっぱ慣れてんだなー」
「あ、イツキさんおはようございます」
「おはようさん。俺はちょっとここで見させてもらってもいいか?黙って邪魔もしないからさ」
「勿論いいですよ。良ければ触ってみます?」
「あー、それは後でいいや」
「わかりました。それじゃあ僕はお世話を続けますね」
「はいよ」
それから少しの間、いつの間にか来ていたイツキさんが黙って見つめる中作業を続ける。
「なぁ、少し変な事を聞いてもいいか?」
イツキさんが壁にもたれたままそんな事を言った。
「何でしょうか?」
「いやさ、別にただの興味本位だから深く考えんでええからな?」
「はい」
作業手順に何か違和感でもあったのかなと考える。
「あの、さ。お前って人殺しってのはどういう人を指すと思う?」
でも、そのあんまりにも予想外な質問に僕は驚いてつい大きな声を上げる。
「え!?」
「あ、別に俺はそんなことしたことねぇからな?単にふと気になっただけで」
僕の声にタームも驚いて少しばかり身じろぎしたので落ち着くまで少し間を置く。
「えっと、さっきの質問ですけど、やっぱり『罪の無い人を殺した人』、かな?」
僕がそう、誰もが習う当たり前の事を答えると、イツキさんはどこか寂しそうな顔をした。
「そう、か。すまんな変な事を聞いて、気にせんでくれ」
「は、はい」
それから少しばかり気まずい雰囲気が流れたけどお父さんが来るとその空気も解れ、僕は作業をしている内に先程された変な質問の事はいつの間にか忘れてしまっていた。
それから何時もの食卓にイツキさんとスーさんを加えて賑やかな食卓を囲った後、イツキさんは仲間達と合流して僕と村長とソフィと、あと何人かの村人で村の南の柵まで向かう。
この村より南には人里が無く、また最南の大森林の近くである為これ以上南に人里が作れないので門は無い。
「本当に行くの?大丈夫?」
「我を誰だと思っているのだ」
そうして門に着いた時、僕はコンに今朝「知り合いに会うためこの者と共に森へ行く」と言われていたので心配でそんな事を聞く。
イツキさんにコンが付いて行ってもいいのかと聞いたら「それが条件だからな」と、よくはわからなかったけど同行することはいいと言っていた。
「え、コンだけど?」
「間違えてはおらぬが、我は混沌竜だ。例え無抵抗に噛まれようと牙1つ通らぬわ」
「そうなの?」
「竜の鱗の硬さは聞いたことあるだろう?その中でも我の鱗は最も硬いのだ、傷つけることさえ出来もせぬ」
「そっかぁ、それじゃあ行ってらっしゃい」
「うむ、行って来るぞ」
「ユンも久しぶりに仲間に会えるね」
「ワン!」
「イツキさん達に迷惑をかけないようにね?」
「ワフゥ」
そう言って頭を撫でてあげると嬉しそうに体を擦り付けてから離れる。
ユンはユンでコンが通訳出来るので、元々森に住んでいたユンも毎年森の調査に付いていくテウさんと一緒に行くことになっていた。
そうしてコンとユンを最南の大森林へと送り出してから家に帰る。
「ただいま」
「おかえり」
ミリィは学校に行っており、この時間だとお父さんは仕事中だからお母さんが返事をした。
「ロイ、お父さんが少し話があるから仕事場に来なさいって」
「わかった」
僕はそれを聞いて、脱ぎかけていた靴をはき直して外からお父さんの仕事場に入る。
「お父さんただいま」
「おうおかえり」
お父さんはそう言うとノミを置いて僕を見る。
「ロイ、こっちに来なさい」
「うん」
僕は頷いて作業場の隅にある木の椅子を持って行って正面に座る。
「最近どうだ、従魔は」
「コンとユンのこと?」
「そうだ。仲はどうだ?」
「仲はいいよ!コンはもう家族だし、ユンはその、昔から懐いていたから」
「ああ……」
ユンなのだが、従魔の仮契約をして帰ったあとその経緯を出会いから(噛まれた事を除いて)全て家族と村長一家に話しているのでお父さんは微妙な表情になった。
その話をした後に村長から痛い拳骨を1つ頭に貰ったけど、それは仕方のない事だと思う。
「ロイ、確かFランク冒険者になっているそうだな」
「うん」
「ならユンも居る事だしその内Eランクくらいにはなれそうか?」
「え?うーん、コンが言うには他の狼より強いみたいだよ」
他の狼より強い、どころではない王種であることは今も家族には話していない。
「そう、か。それと貯蓄は十分あった筈だな」
「あ、あはは。まあ、金貨2枚ぐらい」
なぜ改めて聞くのかわからないけど、自分でも信じられない大金を持っている事が少し申し訳なく感じてつい目を逸らす。
「ロイ、この村は好きか?仕事はどうだ、やりたい事はないか」
「え、村も仕事も僕は大好きだけど、どうしたの?お父さんちょっと変だよ」
何を言いたいのかイマイチよくわからなくて首を傾げると、お父さんは1つ溜息をつく。
「ロイ、一度旅をしてみないか?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
《コンside》
「イツキよ、あまりおかしな事はしないでもらいたい」
「わかったっての」
我は今朝、主であるロイにあまりにおかしな質問をしていた事に若干怒っていた。
「お主の価値観ではおかしな事であるのはわかるが、それを貫ける力が無ければ死ぬのみなのだから」
「わかってんだよ、そんなことは」
ロイは話す時に濁していたが「仕留めの儀」を行う理由には「食への感謝」「命を奪う経験」の他にもう一つ『人に襲われた時に命を守る為』というものがある。
イツキの住む世界では「人殺し」とは『人を殺すこと』であるが、この世界では『罪の無い人を殺すこと』であるのにはそれ相応の理由がある。
イツキの住む世界ではまず人に襲われる事は少ないが、この世界では盗賊などが多く人に襲われる事が比較にならない程に多い。
その時に『村人』の命と『悪人』の命を同じ秤に乗せて考えてしまえば守るべき者を守れなくなってしまうため『罪を犯した者は同じ人では無い』という価値観が必要になる。
だからといって勿論悪人は人では無いと断ずる訳では無く『可能な力があるのなら』殺さず捕らえることを狙うべきだとされている。
だがそんな理屈はわかっていても納得は出来ないのだろう、イツキは顔を顰めた。
「まあよい。お主には力があるのだからそれを貫けば良い」
「言われんでもそうするっての」
ただ今日はイツキさんが居るので静かに起きて支度を済まして部屋を出た。
それから僕はタームの小屋へ向かい餌の準備を始める。
この時間だとまだタームは寝てるか起きていでもウトウトしているから寝息以外は殆ど聞こえない。
でも餌を置くと少しばかり目を開ける事もあるけど、でもすぐに目を閉じる。
この子達が動き始めるのは大体5時頃で、餌を食べ始めた頃に搾乳を開始して終わった順に戸を開けて放牧する。
頭数の多い所だと魔法陣に魔力を供給するだけで絞れる魔道具もあるらしいけれど、それはとても高いので家では手絞りで搾乳をする。
「へぇ、やっぱ慣れてんだなー」
「あ、イツキさんおはようございます」
「おはようさん。俺はちょっとここで見させてもらってもいいか?黙って邪魔もしないからさ」
「勿論いいですよ。良ければ触ってみます?」
「あー、それは後でいいや」
「わかりました。それじゃあ僕はお世話を続けますね」
「はいよ」
それから少しの間、いつの間にか来ていたイツキさんが黙って見つめる中作業を続ける。
「なぁ、少し変な事を聞いてもいいか?」
イツキさんが壁にもたれたままそんな事を言った。
「何でしょうか?」
「いやさ、別にただの興味本位だから深く考えんでええからな?」
「はい」
作業手順に何か違和感でもあったのかなと考える。
「あの、さ。お前って人殺しってのはどういう人を指すと思う?」
でも、そのあんまりにも予想外な質問に僕は驚いてつい大きな声を上げる。
「え!?」
「あ、別に俺はそんなことしたことねぇからな?単にふと気になっただけで」
僕の声にタームも驚いて少しばかり身じろぎしたので落ち着くまで少し間を置く。
「えっと、さっきの質問ですけど、やっぱり『罪の無い人を殺した人』、かな?」
僕がそう、誰もが習う当たり前の事を答えると、イツキさんはどこか寂しそうな顔をした。
「そう、か。すまんな変な事を聞いて、気にせんでくれ」
「は、はい」
それから少しばかり気まずい雰囲気が流れたけどお父さんが来るとその空気も解れ、僕は作業をしている内に先程された変な質問の事はいつの間にか忘れてしまっていた。
それから何時もの食卓にイツキさんとスーさんを加えて賑やかな食卓を囲った後、イツキさんは仲間達と合流して僕と村長とソフィと、あと何人かの村人で村の南の柵まで向かう。
この村より南には人里が無く、また最南の大森林の近くである為これ以上南に人里が作れないので門は無い。
「本当に行くの?大丈夫?」
「我を誰だと思っているのだ」
そうして門に着いた時、僕はコンに今朝「知り合いに会うためこの者と共に森へ行く」と言われていたので心配でそんな事を聞く。
イツキさんにコンが付いて行ってもいいのかと聞いたら「それが条件だからな」と、よくはわからなかったけど同行することはいいと言っていた。
「え、コンだけど?」
「間違えてはおらぬが、我は混沌竜だ。例え無抵抗に噛まれようと牙1つ通らぬわ」
「そうなの?」
「竜の鱗の硬さは聞いたことあるだろう?その中でも我の鱗は最も硬いのだ、傷つけることさえ出来もせぬ」
「そっかぁ、それじゃあ行ってらっしゃい」
「うむ、行って来るぞ」
「ユンも久しぶりに仲間に会えるね」
「ワン!」
「イツキさん達に迷惑をかけないようにね?」
「ワフゥ」
そう言って頭を撫でてあげると嬉しそうに体を擦り付けてから離れる。
ユンはユンでコンが通訳出来るので、元々森に住んでいたユンも毎年森の調査に付いていくテウさんと一緒に行くことになっていた。
そうしてコンとユンを最南の大森林へと送り出してから家に帰る。
「ただいま」
「おかえり」
ミリィは学校に行っており、この時間だとお父さんは仕事中だからお母さんが返事をした。
「ロイ、お父さんが少し話があるから仕事場に来なさいって」
「わかった」
僕はそれを聞いて、脱ぎかけていた靴をはき直して外からお父さんの仕事場に入る。
「お父さんただいま」
「おうおかえり」
お父さんはそう言うとノミを置いて僕を見る。
「ロイ、こっちに来なさい」
「うん」
僕は頷いて作業場の隅にある木の椅子を持って行って正面に座る。
「最近どうだ、従魔は」
「コンとユンのこと?」
「そうだ。仲はどうだ?」
「仲はいいよ!コンはもう家族だし、ユンはその、昔から懐いていたから」
「ああ……」
ユンなのだが、従魔の仮契約をして帰ったあとその経緯を出会いから(噛まれた事を除いて)全て家族と村長一家に話しているのでお父さんは微妙な表情になった。
その話をした後に村長から痛い拳骨を1つ頭に貰ったけど、それは仕方のない事だと思う。
「ロイ、確かFランク冒険者になっているそうだな」
「うん」
「ならユンも居る事だしその内Eランクくらいにはなれそうか?」
「え?うーん、コンが言うには他の狼より強いみたいだよ」
他の狼より強い、どころではない王種であることは今も家族には話していない。
「そう、か。それと貯蓄は十分あった筈だな」
「あ、あはは。まあ、金貨2枚ぐらい」
なぜ改めて聞くのかわからないけど、自分でも信じられない大金を持っている事が少し申し訳なく感じてつい目を逸らす。
「ロイ、この村は好きか?仕事はどうだ、やりたい事はないか」
「え、村も仕事も僕は大好きだけど、どうしたの?お父さんちょっと変だよ」
何を言いたいのかイマイチよくわからなくて首を傾げると、お父さんは1つ溜息をつく。
「ロイ、一度旅をしてみないか?」
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《コンside》
「イツキよ、あまりおかしな事はしないでもらいたい」
「わかったっての」
我は今朝、主であるロイにあまりにおかしな質問をしていた事に若干怒っていた。
「お主の価値観ではおかしな事であるのはわかるが、それを貫ける力が無ければ死ぬのみなのだから」
「わかってんだよ、そんなことは」
ロイは話す時に濁していたが「仕留めの儀」を行う理由には「食への感謝」「命を奪う経験」の他にもう一つ『人に襲われた時に命を守る為』というものがある。
イツキの住む世界では「人殺し」とは『人を殺すこと』であるが、この世界では『罪の無い人を殺すこと』であるのにはそれ相応の理由がある。
イツキの住む世界ではまず人に襲われる事は少ないが、この世界では盗賊などが多く人に襲われる事が比較にならない程に多い。
その時に『村人』の命と『悪人』の命を同じ秤に乗せて考えてしまえば守るべき者を守れなくなってしまうため『罪を犯した者は同じ人では無い』という価値観が必要になる。
だからといって勿論悪人は人では無いと断ずる訳では無く『可能な力があるのなら』殺さず捕らえることを狙うべきだとされている。
だがそんな理屈はわかっていても納得は出来ないのだろう、イツキは顔を顰めた。
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