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ほしの初恋 “炎の美少女”を探せ
少女たち【終】
しおりを挟む翌日の「お別れ集会」で、流星は居並ぶ少女たちの中に、まずポニーテールを探したが、1人も見つからない。
次に「影山」というネームをつけた女子を探したが、何とか見つけただけで3人いて、似ている気がする者もいたものの、どの少女も「美波」ほど美しくはなかった。
キス寸前まで行った年上の美少女「美波」に、せめて最後に一声だけでもかけられたらよかったのに――と落胆していた流星は、四中生の女子の何人かが自分をニヤニヤしながら見つめていることに全く気付かず、次々に県道に走り出ていくバスを見送った。
▽▽
次の年の5月には、2年生になった流星が美波の通う四中を訪れたが、生徒数200×3のボリュームで迎えられたため、広い体育館の中、遠く離れた場所にいた3年生の顔をいちいち確認するのは難しい。
阿久津ひとみとは相変わらず仲がよかったが、特に進展するでもなく、何より「美波さん」の面影を胸に抱いたままだった。
▽▽
あれから何十年も経ち、流星も美波も中年を通り越して初老という年齢になっている。
流星は美波の手をつかんだ感触を、不思議なほどしっかり覚えているが、それでも時が経つにつれ、「あの人は幻だったのかも」などと思うようにもなっていた。
一方の美波は、高校生の娘が「カッコイイ」と言って夢中になっている「流星」という名の若手人気俳優を知り、あの夏の夜のことを、ちょっとした小話として娘に話して聞かせていた。
【『ほしの初恋 “炎の美少女”を探せ』了】
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