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聞いたから答えただけなのに!
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本日、2024年1月1日です。
さまざまな境遇の方が読んでいる(…といいなあ!)と思うので、晴れがましい挨拶は割愛させていただきますが、今年もよろしくお願いいたします。
***
子供の頃は、年末は「年忘れ〇〇」的なネーミングの演芸番組、レコード大賞、紅白歌合戦…などを、家族そろって楽しみに見ていたし、年が明けたら明けたで「初笑いうんぬんかんぬん」的なバラエティーやかくし芸大会が好きでしたが、2023年12月31日は、紅白はおろか、そもそもテレビをつけてもいませんでした。
我が家では年が改まった瞬間に、コーラで乾杯する習慣があるので、23時55分頃には時刻確認のためにテレビをつけましたが、それがeテレだったため、たまたま『2355-0655年越しをご一緒にスペシャル』を見ることができました。
サンドウィッチマンのお二人の掛け合いと、阿佐ヶ谷姉妹が声を担当する羊のぬいぐるみのやりとりがじわじわ来ました。
おまけに、日が改まった瞬間に「Happy New Year!」という音声が控え目に入るだけ。
何と心地よいテンションの低さでしょう。ぱっと盛り上がるのもいいけれど、これはこれでという感じです。
***
唐突な話題転換で恐縮ですが、テレビ番組が面白くない、興味がないときの定番といえば、かつてはビデオ(録画したものかレンタル品)でした。
私もひとり暮らしを始めたばかりの頃、再生専用のデッキを持っていたので、近所のレンタルショップで見たいものを借り、ビール片手に見るのが日々の楽しみでした。
1泊2日500円という、今考えると信じられないような高いレンタル料でしたが、劇場で見るよりは安くて手軽なので、一応納得ずくで借りていました。
クオリティーや好みに合うか否かは別として、問題なく再生できるのならばその額でもいいのですが、問題は「問題があったとき」です。
映画自体に罪はないし、この文脈なら誤解されることもないと思うので、あえてタイトルを出しますが、フランス映画『禁じられた遊び』を借りたときのことです。
幼少期に一度見た記憶はあるものの、ストーリーをしっかりつかめていなかったので、ちゃんと見直そうと思ったのです。
しかし、テープのコンディションが悪かったらしく、画像が乱れまくり、見られたものではありませんでした。
幸いデッキの中で絡まって取れない…までではなかったので、そのまま返したいくらいの気持ちでしたが、ちゃんと巻き戻して返しました。
多分、返却時にどこのレンタル店でも聞かれることだと思いますが、そのときもこう聞かれました。
「不具合はありませんでしたか?(ほか「何かおかしなところはありませんでしたか?」等)」
その人は40年配の男性で、古い映画を借りることの多かった私を覚えていたようで、いつもにこやかに「お若いのに、こういうのがお好きなんですね」と接客してくれていました。
だから私も返却時は「はい、大丈夫でした」と答えるのみですが、今回ばかりはそうもいきません。このまま棚に戻されたら、ほかに被害に遭う人がいるかもしれません。
「あの…画像が乱れていたので、ちゃんと見ることができませんでした…」
すると、いつもの笑顔が急に陰り、「え…そんなはずは…」「それは機械の不具合では?」などと言い、そもそも詫びるでもありません。
規則で返金はできないとのことで(いや返金しろとは誰も言っていない)、「別のを持ってまいります」と言ってその場を離れたものの、「このソフト1本しかなかったみたいです」と手ぶらで戻ってきて、その後渋々「何か1本、別の映画を無料でお貸ししますんで~」というところで落ち着きました。
渋々というのは、「それってあなたの感想ですよね?」と言われればそれまでですが、この一連の接客で、「渋々」に見えない人の方が少ないのではないかと思います。
私は何だかもうどうでもよくなって、「いえ、結構です」と言って退店しました。
百年の恋もナントヤラ(恋していたわけではないけれど)で、それまで感じのいいおじさまだったスタッフが、一変して「不測の事態に弱い、上司にいたら嫌なタイプ」になったのです。あ、「ごめんなさいできない(小娘に下げる頭はないってか?あん?)頑なな人」も追加で。
その後、職場近くに1泊400円のお店を見つけ、意識的にその店に行くようになりました。
そちらはそもそもスタッフ全員不愛想というか事務的だったものの、むしろその方が私には心地よかったし、幸いテープの不具合もなかったので、380円の店が家の近所(徒歩8分程度)にできるまで、問題なく利用させていただきました。
最近はレンタル品もDVDやBlu-rayになり、旧作7泊8日100円、新作でも短期間なら100円レンタルが珍しくありませんが(これもほぼ4、5年前の記憶…)、若くて給料も安かったのに、380円を「お得」と思ってしまっていた時代、私、何食って生きていたんだろう?
さまざまな境遇の方が読んでいる(…といいなあ!)と思うので、晴れがましい挨拶は割愛させていただきますが、今年もよろしくお願いいたします。
***
子供の頃は、年末は「年忘れ〇〇」的なネーミングの演芸番組、レコード大賞、紅白歌合戦…などを、家族そろって楽しみに見ていたし、年が明けたら明けたで「初笑いうんぬんかんぬん」的なバラエティーやかくし芸大会が好きでしたが、2023年12月31日は、紅白はおろか、そもそもテレビをつけてもいませんでした。
我が家では年が改まった瞬間に、コーラで乾杯する習慣があるので、23時55分頃には時刻確認のためにテレビをつけましたが、それがeテレだったため、たまたま『2355-0655年越しをご一緒にスペシャル』を見ることができました。
サンドウィッチマンのお二人の掛け合いと、阿佐ヶ谷姉妹が声を担当する羊のぬいぐるみのやりとりがじわじわ来ました。
おまけに、日が改まった瞬間に「Happy New Year!」という音声が控え目に入るだけ。
何と心地よいテンションの低さでしょう。ぱっと盛り上がるのもいいけれど、これはこれでという感じです。
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唐突な話題転換で恐縮ですが、テレビ番組が面白くない、興味がないときの定番といえば、かつてはビデオ(録画したものかレンタル品)でした。
私もひとり暮らしを始めたばかりの頃、再生専用のデッキを持っていたので、近所のレンタルショップで見たいものを借り、ビール片手に見るのが日々の楽しみでした。
1泊2日500円という、今考えると信じられないような高いレンタル料でしたが、劇場で見るよりは安くて手軽なので、一応納得ずくで借りていました。
クオリティーや好みに合うか否かは別として、問題なく再生できるのならばその額でもいいのですが、問題は「問題があったとき」です。
映画自体に罪はないし、この文脈なら誤解されることもないと思うので、あえてタイトルを出しますが、フランス映画『禁じられた遊び』を借りたときのことです。
幼少期に一度見た記憶はあるものの、ストーリーをしっかりつかめていなかったので、ちゃんと見直そうと思ったのです。
しかし、テープのコンディションが悪かったらしく、画像が乱れまくり、見られたものではありませんでした。
幸いデッキの中で絡まって取れない…までではなかったので、そのまま返したいくらいの気持ちでしたが、ちゃんと巻き戻して返しました。
多分、返却時にどこのレンタル店でも聞かれることだと思いますが、そのときもこう聞かれました。
「不具合はありませんでしたか?(ほか「何かおかしなところはありませんでしたか?」等)」
その人は40年配の男性で、古い映画を借りることの多かった私を覚えていたようで、いつもにこやかに「お若いのに、こういうのがお好きなんですね」と接客してくれていました。
だから私も返却時は「はい、大丈夫でした」と答えるのみですが、今回ばかりはそうもいきません。このまま棚に戻されたら、ほかに被害に遭う人がいるかもしれません。
「あの…画像が乱れていたので、ちゃんと見ることができませんでした…」
すると、いつもの笑顔が急に陰り、「え…そんなはずは…」「それは機械の不具合では?」などと言い、そもそも詫びるでもありません。
規則で返金はできないとのことで(いや返金しろとは誰も言っていない)、「別のを持ってまいります」と言ってその場を離れたものの、「このソフト1本しかなかったみたいです」と手ぶらで戻ってきて、その後渋々「何か1本、別の映画を無料でお貸ししますんで~」というところで落ち着きました。
渋々というのは、「それってあなたの感想ですよね?」と言われればそれまでですが、この一連の接客で、「渋々」に見えない人の方が少ないのではないかと思います。
私は何だかもうどうでもよくなって、「いえ、結構です」と言って退店しました。
百年の恋もナントヤラ(恋していたわけではないけれど)で、それまで感じのいいおじさまだったスタッフが、一変して「不測の事態に弱い、上司にいたら嫌なタイプ」になったのです。あ、「ごめんなさいできない(小娘に下げる頭はないってか?あん?)頑なな人」も追加で。
その後、職場近くに1泊400円のお店を見つけ、意識的にその店に行くようになりました。
そちらはそもそもスタッフ全員不愛想というか事務的だったものの、むしろその方が私には心地よかったし、幸いテープの不具合もなかったので、380円の店が家の近所(徒歩8分程度)にできるまで、問題なく利用させていただきました。
最近はレンタル品もDVDやBlu-rayになり、旧作7泊8日100円、新作でも短期間なら100円レンタルが珍しくありませんが(これもほぼ4、5年前の記憶…)、若くて給料も安かったのに、380円を「お得」と思ってしまっていた時代、私、何食って生きていたんだろう?
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