小手先の作業

あおみなみ

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【再】聞かれれば「やっくんが好き」と答えていた、あの頃

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 前回は女性のおばさん呼びについて書きましたが、今回はぐっと若返り、10代ティーンについてのお話です。

 基本中の基本。英語で「~teen」ですから、13歳から19歳の間と定義します。
 ローティーンといったら13、4歳くらい。中学生ぐらいと言い換えてもいいでしょうか。
 それに対してハイティーンといったら、2022年の改正で、法律上の「成人」にカウントされるような18歳・19歳をイメージするのではないかと思います。

 では、ミドルティーンって何歳なのでしょう?
 上記に照らすと、15~17歳くらいってところでしょうか。
 ただ、15歳はローティーン、17歳はハイティーンに入れてもいいような気がします。

 大体たった7年間の間で、わざわざ「ミドル」をつくる必要ってあるんでしょうか。
 そもそも「ミドルティーン」という表現自体が目や耳に慣れないという方もいらっしゃるかと思います。
 小学校を「高学年」「低学年」の2分割ではなく、「中学年(3・4年)」を含む3分割にするような感じだと捉えば、少ししっくりするかもしれませんが、「中学年」は「中学生」と読み間違うこともあって紛らわしいし、そこまで積極的に使う言葉でもありません。
(余談ですが、「中高に人気のドラマ『相棒』と書かれた記事を「中高に人気」と読み間違え、話がかみ合わなくなっている現場を某掲示板で見たことがあります)

◇◇◇

 昔、ジャニーズの3人組アイドル・シブがき隊のアルバム収録曲で『恋人・ミドルティーン』というタイトルのものがありました。
 私はその歌を現在まで一度も聞いたことがありません。ただ、雑誌『明星』の付録についてきた歌本(新譜の歌詞が載っている)で、タイトルと歌詞の内容だけ見たことがありますが、記憶があいまいです。

 で、その歌では何歳ぐらいの子を想定していたっけと確認したところ、「作詞・湯川れい子 作曲・井上大輔」という大物コンビだったことを知っただけで、肝心の歌詞が分かるページに行きつかず、動画音源なども見つからず…でした。
 あの湯川御大が下手を打つとも考えにくいし(※権威主義)、一応納得のいく答えになっているのでは…と期待したのですが、結局「14歳~16歳」と判明しました。
 かすかな記憶と、わずかに見えた歌詞カードの画像からの結論です。

 はーい、納得いかん。14歳のどこが「ミドル」かと。
 1983年の楽曲なので、1965年組である当時のメンバーの年齢は17歳か18歳です。
 私は当時中学生でしたが、周囲の女子は彼らのファンだらけで、「モッくんみたいにカッコいい彼氏が欲しい」的な話はよく出てきました。

 人気アイドルはいつだって、一般視聴者の疑似彼氏・彼女の役割を担うものです。
 となると、歌詞の中にJCっぽいニュアンスを漂わせる必要があったのかな?と想像されます。
 
 ついでながら、私には当時高校生の兄(薬丸裕英さんと同じ66年早生まれ)がいましたが、クラスメートが女子中学生と付き合っているみたいな話になると、ロリコンだの犯罪者だのと割と叩かれたとのことです。
 改めて、10代の2、3歳は大きいですね。
 2学年ならギリ同じ学校の先輩後輩カブリの時期がありますが、3学年違うとそれもかなわず。
 さらに、もう1年ずれて4学年違っちゃったりしたら、中学生(14、5歳)と大学生(18、9歳)の可能性もありますから、年の差カップルといっても過言ではありません。

 ふむ、こうなるといよいよ、「ミドルティーン」って無理して使うほどの言葉だったのかなと思ってしまいます。。
 最年長と最年少である19歳と13歳なら、確かに大人と子供ぐらいの差は感じますが、どっちにしてもわちゃわちゃ騒いだり、いわゆる青春の蹉跌的なものを味わったり、心の闇に苦しんだり(楽しんだり)で、我々老人会から見れば、「若くてうらやましいね。何だってこれからだもんね」の一言で片づけられるお年頃です。

 ところで、ここまで書いて、何となく悟ったことがあります。
 この文章、絶対ティーンは読んでくれないだろうな、と。
 (いわゆるZ世代まで幅を広げても望み薄く…)
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