小手先の作業

クリーミィなお料理つくろ

2023年1月27日に単体でアップしていたものを、こちらに移動しました。

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　朝炊いたご飯が中途半端に余ってしまった。
　大体、残りは昼に私がチャーハンにしたりして食べるのだが、仕事が一段落したのが14時過ぎだったので、ついつい面倒くさくなり、食料箱に入っていたカップ麺で済ましてしまったし、そもそもチャーハンで消費するには量が多過ぎた。

　こんな日の晩御飯はドリアに限る。

　牛乳、小麦粉、バター（マーガリン）。
　ほかの材料は「あるもの」または「用意できるもの」で十分である。
　冷凍してある鶏肉でもいいし、コンビニで冷凍シーフードも手に入る。
　野菜は玉ねぎのみじん切りがあればいい。玉ねぎなら大体常備している。
　玉ねぎの値段が高騰したとき、4分の1ずつくし形切りにしてちまちま使っていたけれど、今はお好みで思い切って使える――が、そもそもドリアにそんなに大量に使うものではない。

　コンビニの冷凍ものといえば、ホウレンソウ、ブロッコリーなどを使っても、色味も鮮やかで栄養面でも少し「いいもの食べた」気になれるのがありがたいだろう。

　個人的にはキノコがあるとなおうれしい。
　特にエリンギならどんなに炒めても煮込んでも、食感が損なわれない。

　冬場ということで、白菜を常備しているご家庭もあるのではないか。
　煮てよし、炒めてよしだし、この季節なら鍋ものもいい。
　食感だけなら玉ねぎの代用にもなる。

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　バター・小麦粉・牛乳で、ゆっくり丁寧にベシャメルソースをつくるのに凝ったことがあるけれど、最近は「食べておいしければ何でもいい」という結論にたどり着いた。
　結果、材料をバター（少しキャノーラ油）で全部炒め合わせ、その上から軽く小麦粉を振ってまぶし、あとは牛乳を少しずつ注ぎながら煮崩す。そしてとろみが出るまで軽く煮込む――でおしまい。

　これを適量（食べたい量）、内側にバターを塗ったグラタン皿に入れて、上からチーズ（シュレッドタイプが使いやすい）、パン粉を散らし、オーブントースターで10分から15分焼成したら完成。
　私以外の家族は、真ん中に卵を落とし、その上からチーズとパン粉を載せて焼くのを好む。
　パン粉は「焦げ目をつけるため」に使うものなので、お好み次第で使わなくても大丈夫。

　あくまで「好み」でつくるのが好きなので、料理手控えに書き込もうにも、細かい分量が書き起こせない。
　いつもいつも全くテキトーにやっているからだ。
　途中の味付けも（材料炒めの段階で）コンソメ、塩コショウ、味の素、鶏がらスープ、特には顆粒だし（カツオなど）でも「いい味」が出る。
　そういえば、ベシャメルソースに白みそを少し加えるとコクが出ると聞いたことがあるけれど、このつくり方なら、どこで差しはさんだらいいかな。（ご飯を含む）材料を炒めるとき？いや、無理くり入れる必要もないか。

　ちなみに、炒めた材料＋まぶした小麦粉＋牛乳で煮込めばクリームシチューもつくれる。
　この場合の材料は、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎと好みの肉（鶏がおすすめ）、コーンなんかもアリだろう。
　というよりも、市販のクリームシチューのもとでグラタンをつくる方法もあるし、顆粒状のポタージュスープの素なども、味付けととろみ付けの両方の目的で使えそう。やったことはないけれど。

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　伸ばすための牛乳は、低脂肪乳や豆乳に置き換えてもいい。
　さらに健康志向なら、油脂類と小麦粉を使わないでとろみを出す方法を追求しなくちゃならないけれど、まあ味は人質に取られる結果になるだろう。
　うまくいけばうまくいくかも、程度に思った方がよい。「体にいいもの」というのは、往々にしてそういうものだ。

　ご飯をゆでたマカロニに置き換えれば、マカロニグラタンになるし、どちらも少量しかないなら、かさましのために両方使ってもいい。
　よりボリューミーにしたい場合は、ジャガイモも仲間に入れるといい。

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　我が家の大黒柱サマは、グラタン・ドリア系は大体「お代わり」を要求するので、意識的に少し多目につくる。
　それでも余ったものは、翌日の朝食に出すと、高確率で「やっぱりね。出ると思ったよ」とうれしそうに平らげる。
　愛ういやつである。

　しかし、本日1月27日（金曜日）。ともに仕事が休みの旦那と次女が水族館デートの約束をしていたことを忘れていたため、昨日26日に大量につくった「ドリアのもと」は、私の朝ごはんと昼ご飯になった。

　カレーならまだしも、同じメニューが3食続くことは珍しい。
　しかし多分、世のおかんの多くは、「もったいない」「ご飯代が浮いて助かる」などの理由で、この程度の連続同一メニューは苦もなく受け入れるのではなかろうか。

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皆さん、日常的にご飯つくってくれる人には感謝してくださいね！
外食派の人はお店のスタッフに、自炊している人は自分に感謝です。
感謝といっても、具体的に「おいしい」とか「ありがとう」とか言わなくてもいいのです。
「またこれ？飽きた！」とか「まずい…」とか言わないだけで十分です。

我が家ではこんな感じで、「ごはんがあまった」という理由でドリアをつくることもありますが、もう一つ――これはドリアだけでなく、ベシャメルソース（的なもの）で仕立てた焼き料理」をつくる理由として、大変大きなものがあります。

ずばり、「牛乳の消費期限がヤバいとき」です。
安さにつられて2本買ったら意外と消費が進まなかったとか、まあそんなシチュエーションが多いでしょうか。
半分ほど残った牛乳に、500ミリリットルの牛乳や低脂肪乳を足してつくることもあります。

「あったかい」「食いでがある」「みんな大好き」で特に文句も出ないので、しれっとつくってしまうのでした。

【了】