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第3章 赤ちゃんができた!
妊娠悪阻[つわり]
しおりを挟む吐いてばかりいると、体力が消耗されて、外の買い物はおろか、家の中で動くのもしんどかった。
彼の帰宅時間が迫ってくると、「ごはん、ごはんだけでもなんとかしなくちゃ…」って気持ちばかりが焦った。
私が横になったまま、何とか説明すると、
「うん、事情は分かった。でも、メールも打てなかった?
先に知らせてくれれば、外でごはん食べてこれたんだけどね」
「ごめん…」
「いいよ。僕は近所で何か食べてくるから」
「あの…」
「まだ何かあるの?」
「私も…何か食べないと体動かないから…」
「から?」
「何か買ってきて」
「何かって何?食べられそうなものある?」
「ええと…じゃ、ヨーグルトか…おかゆ…」
「どっち?」
「…じゃ、おかゆ…何も入ってないやつ…」
「わかった。でも君、一回で話が済まないの、何とかした方がいいよ。話してる人がイライラするから」
「ごめん…」
嫌な予感はしたけれど、彼はやっぱり「卵がゆ」を買ってきた。
少しでも精をつけろという「配慮」だったらしい。
気分的には「卵かあ…」だったけど、口に入れたら何とか受け付けたので、ありがたく「いただいた」。
ただし、「おかゆぐらいつくれなくちゃ、子供産んでから大変じゃない?もうちょっと頑張ろう?」って言われた。
塩味も薄く、優しい味のはずなのに、なぜだか苦かった。
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