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不満
しおりを挟む1年生の一部が特定2年生に言うに言えないモヤモヤを抱えている頃、2年生は2年生で、1年生に対して「黙認しているが、注意したものかどうか」という案件を抱えていた。
風呂の使い方がなってない(感想)
掃除当番で手を抜いている(感想と疑惑)
ひとりで台所を占領するな(感想)
今となってはただの推測だが、誰かが「最近の1年生さ……」と言い出し、誰かが「あー、私もそれ思ったー」と同調し、さらに誰かが「〇〇っていえば……」と話題を広げているうちに、「よくよく考えると、これは注意した方がいいのでは」ということで、徐々に意見の取りまとめがされていった感じなのではなかろうか。
11月のある日、「今日の午後8時、2年生寮長Xの部屋に集合すること」というお触れが出た。
どうやら茶話会という名の、2年生が1年生への苦言を呈する会が開かれるらしい。
この時点で1年生には別な意味での緊張が走っていた。
前述したように、疑惑の2年生は寮長である。
この状況で「寮長Xの部屋に集結せよ」と言われ、心穏やかでいられるわけがない。
実はこの段階で、2年生の中で最も話しやすいバランサータイプの人が、既に某社校閲記者として就職し、寮を去っていた。「もし」で希望的観測をするのは愚かだが、もしあの人がいたら、こじれる前に何とかしてくれていたかもしれない。
ほかの2年生は、普通に雑談する分にはフレンドリーで楽しい人、ちょっとおっかない人、空気が読めない口数の多い人など。学業面などで尊敬する部分もあるにせよ、年齢も1歳しか違わないし、通りすがりに毛が生えた程度の「普通の知人たち」である。
その普通の人たちが、1年生に対して、なってない点や直してほしい点、あとは「よく聞いたらそれ悪口!」と突っ込みたくなるようなことを、くどくど注意し始めた。
一応最初は1年生というクラスタに対して語りかけているのだが、だんだん「特に〇〇ちゃん」と個人攻撃になっていく。
〇〇に入る人物はほぼ毎回同じで、言われるたびにいたたまれない様子でうなだれる。
ちなみに台所ひとり占め案件の“犯人”は「交代でご飯を作っていた3人グループ」で〇〇はノータッチだったが、ここではなぜか3人組の名前は割愛され、「時間帯に注意してね」程度で終わった。
1時間ぐらいそんな説教が続いたろうか。
最後にXが、「これから気を付けてくれたら、もうこんな場は二度と設けません。また仲よくやっていきましょう」と言い、解放されるかに見えた。実際、〇〇以外にとってはそうだった。
みんなが部屋に戻ろうとしたとき、「〇〇ちゃんは少し残って…」とご指名がかかった。
ほかの1年生がきまり悪そうに「お先に…」と帰っていく中、〇〇は正座したままである。
ここまでもったいをつける必要もないだろうか。 〇〇こそが筆者の「あお・みなみ」だった。
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