男女比5:1の女性が少ない世界で何故か男の俺が美少女に囲まれハーレムに!?

1話

「2059年の現在の日本では、女性の数が著しく減少し、男女比は5:1という異常な状態に陥っています。こうした中で、全世界で突如出現した『ダンジョン』と呼ばれる謎の扉から現れる人型の超生物が月に一度のペースで街を襲い、多大な被害をもたらしています。これにより、『絶滅の時間』という恐怖の名称が国民の間に定着しました。この危機に対抗する女性冒険者たちについて、専門家の意見を伺います。まずは、冒険者協会の代表、田中先生にお話を伺います。田中先生、現在の状況をどう見ていますか？」

　俺は定食屋さんで安い飯を食べながらそ店についているテレビをぼんやりと眺めていた。綺麗な格好をした女性達が今の日本の現状について話しているようだ。

「ありがとうございます。女性冒険者たちは非常に重要な役割を担っています。彼女たちは突然変異によって得た『スキルの獲得』により、通常の武器では太刀打ちできない超生物と戦うことができます。男性たちがどれだけ試みても、このスキルがなければ、ダンジョン攻略は不可能でしょう。女性の力がこの国を救っているのです。」

　言葉の随所に感じる男性蔑視、さすがに肩身が狭い。
　そんなことを思っていると再びアナウンサーにマイクが戻る。

「なるほど、ありがとうございます。次に、冒険者の一人であり、アイドル的存在でもある鈴木さんにもお話を伺います。鈴木さん、冒険者たちのアイドル化についてどう思いますか？」

「はい、確かに冒険者たちは男性の間でアイドル的な存在になっていますね。彼女たちはその希少な存在感と強力な能力で多くの人々を魅了しています。正直、男性には到底理解できない高度な戦術やスキルを持っていますから、アイドル視されるのも当然です。さらに、一部の冒険者たちはダンジョン攻略の様子を配信し、スーパーチャットなどで収益を得ることで、冒険だけでなく経済的にも自立しています。男性にはこのレベルの自己管理は難しいでしょう。」

「そうですね。女性冒険者たちは単なる戦士ではなく、社会的にも重要な存在になっています。最後に、社会学者の山田教授に今後の展望についてお聞きします。山田教授、これからの日本はどうなるのでしょうか？」

「非常に興味深い質問です。女性冒険者たちがダンジョン攻略に成功し続けることで、国民の安全が確保されるだけでなく、彼女たちがアイドル化することで社会の新たな価値観が生まれつつあります。これにより、女性の地位向上や新しい経済活動が促進される可能性が高いです。実際、男性たちが社会の中で果たせなかった役割を女性たちが担い、革新的な社会が形成されつつあります。」

「ありがとうございました、山田教授。女性冒険者たちの活躍と、それに伴う社会の変化は今後の日本に大きな影響を与えるでしょう。引き続き、この問題について注目していきます。やはり、女性がこの世界を動かしていると実感しますね。」

　これが、この世界の当たり前だ。
　男性は社会の役に立たない、数だけいっぱいいる無能。
　大して女性は希少な上、男性の完全上位互換みたいなスペックをしている。恐ろしく理不尽な世界だ。