2 / 7
共通ルート
少女たちの目覚め
しおりを挟む
ミリスside
「ッッッッ!!!ああああああああぁぁぁ!」
気持ち悪い何かをが抜けていくと同時に僕は今まで自分がとんでもないことしてしまったという実感が湧いてくる。
「……ち、違うんだアルフこれは間違えだ!僕がそんなことを――」
『僕、実はアルフのことそんなに好きじゃないんだよねと』
急に自分がアルフに向けて発した声を思い出す。
「違う!!僕はアルフが大好きだ世界で一番大好きなんだ!何を言っているんだ僕は!!」
『気持ち悪いな!僕には触らないでくれ!』
『そんな足があるから僕に近ずいて乗れるんだ。消してあげるよ』
そう言って僕はアルフの左足を――
「ああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ!!!!!」
僕は絶望してうずくまる。
「最愛の人の足を……。僕は、僕はなんてことを……!」
僕は涙が止まらなかった。
僕は僕を殺したいほど憎んだ。
✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿
グレイアside
ああ、早く死なないかな。
ワタシは何度も壁に頭を打ち付ける。
壁は血で赤くなり、アタシの意識も朦朧としてきた。
『アタシはあんたが一人でいたから可哀想で一緒にいてあげたのよ』
「死ね」
『触るんじゃないわよ。気持ち悪いわね』
「死ね!」
『あははっ!あんた左足を足なくなっちゃったんだ!』
「死ね!!」
『右足も消してあげるわよ!これで左右対象ね♪』
「死ね!!!!!!」
アタシは強く壁に頭を打ち付け続ける。
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!このクソ女、尻軽、ゴミ!」
そこまで言ってアタシはその場に崩れ落ちる。
「ごめん。アルフ、もう何を言っても許して貰えないだろうけど……」
アタシはその場に倒れ込む。
「ごめんなさい」
✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿
シスタside
「アルフ……?」
アルフが目の前にいる。なんだかとても久しぶりな感じがします。
私は最愛の人に駆け寄ります。
後ろから抱きついて彼をびっくりさせましょう。
抱きつこうとした瞬間彼が振り返ります。
彼の右目はぽっかりと空洞になっていた。
「ッ!酷い!誰がこんなことを!!」
衝撃的な光景に思わず私は絶句します。
誰がこんなことを、私が必ずそいつのことを――
不意に、アルフが私を指さしてきます。
「? 私がどうかしましたか?」
「シスタ」
最愛の人に名前を呼ばれる。少し照れてしまいます。彼に名前を呼ばれるだけで私はこれ以上ないくらいに幸せに――
「君に射抜かれた」
アルフはニッコリしながらそう言います。
「……何を言ってるんですか?冗談はやめてください!」
気がつくと私はアルフとおじゃま虫二人で暮らしていた家にいた。
下を向くとゲスい顔をした勇者がいました。
私は勇者にまたがって腰をギシギシとベットを揺らしています。
なんで!なんでこんなやつに初めてを!?
『幸せです!勇者様!!もっと!もっと!ください!』
……は?
何を言っている私は?早く降りなさい!降りろ!何をしているっ!汚らわしい!降りろ!降りろよ!!
『いいのかよシスタ。お前の幼なじみ、今頃泣いてるぜ?』
「構いません!あんなクズ!私にはあなたしかいないんです!」
はぁ!?いい加減にしろよ?殺すぞ?
「殺す?こっちのセリフだよ?シスタ」
再び私はアルフの前に立っていました。アルフの手には私の弓が握られています。
「さんざん俺を傷つけた、俺の気持ちを踏みにじった」
アルフは弓を引きます。その左目からは殺意が溢れ出ていました。
「覚悟はできているよな?」
「……はい」
私はこの殺意を受け入れることにした。彼にはその権利がある。私は最低なことをした。このぐらいされなくては割に合わない。
「死ねっ!!」
アフルの弾いた弓は、アフルの右目に当たった。
「あああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ!!!!!!」
アルフの発狂が辺り一面にひびきわたる。
私の手には弓が握られていた。
さっきまでアルフが持っていたはずなのに……どうして?
『はははははっ!両足がなくなって目まで見えなくなったらどうなるんでしょうね?もう片方もいっときます?』
また私の声だ。最低最悪のクソ女の声だ。
最低最悪な私の声だ。
目を開けると、そこには自分が寝ていた部屋の天井だった。
✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿
僕達の目が覚めてから何日かすぎて少しずつ気持ちに整理が着いてきた頃。僕達三人は久しぶりに集まっていた。
でも、僕も含めみんなの心はここに在らずという感じて、無言のまま2時間程が過ぎていった。
「僕、アルフに謝ろうと思うんだ」
僕は意を決して話し始める。
シスタとグレイアは初めは何を言っているのか分からないという顔をしていたが時期に怒りに満ちた表情に代わっていた。
「謝る?……今更謝って済む話じゃないでしょう!私たちは取り返しのつかないことをしてしまったんです!まさか魅了されていたから許してなんていうつもりじゃあないでしょうね!」
シスタは僕の胸ぐらをつかみ涙を流しながらそう怒鳴った。
「だからって!謝らなくていいの?許して貰えないから謝らないの!?」
僕もシスタを睨み返す。
「そう言う話をしてるんじゃないわよ!アタシ達はもうアルフに会う資格なんかないって言ってんの!そんな当たり前のことをどうして分からないの!?」
グレイアも僕を睨みつけながらそう怒鳴る。
「ッッッッ!!!ああああああああぁぁぁ!」
気持ち悪い何かをが抜けていくと同時に僕は今まで自分がとんでもないことしてしまったという実感が湧いてくる。
「……ち、違うんだアルフこれは間違えだ!僕がそんなことを――」
『僕、実はアルフのことそんなに好きじゃないんだよねと』
急に自分がアルフに向けて発した声を思い出す。
「違う!!僕はアルフが大好きだ世界で一番大好きなんだ!何を言っているんだ僕は!!」
『気持ち悪いな!僕には触らないでくれ!』
『そんな足があるから僕に近ずいて乗れるんだ。消してあげるよ』
そう言って僕はアルフの左足を――
「ああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ!!!!!」
僕は絶望してうずくまる。
「最愛の人の足を……。僕は、僕はなんてことを……!」
僕は涙が止まらなかった。
僕は僕を殺したいほど憎んだ。
✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿
グレイアside
ああ、早く死なないかな。
ワタシは何度も壁に頭を打ち付ける。
壁は血で赤くなり、アタシの意識も朦朧としてきた。
『アタシはあんたが一人でいたから可哀想で一緒にいてあげたのよ』
「死ね」
『触るんじゃないわよ。気持ち悪いわね』
「死ね!」
『あははっ!あんた左足を足なくなっちゃったんだ!』
「死ね!!」
『右足も消してあげるわよ!これで左右対象ね♪』
「死ね!!!!!!」
アタシは強く壁に頭を打ち付け続ける。
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!このクソ女、尻軽、ゴミ!」
そこまで言ってアタシはその場に崩れ落ちる。
「ごめん。アルフ、もう何を言っても許して貰えないだろうけど……」
アタシはその場に倒れ込む。
「ごめんなさい」
✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿
シスタside
「アルフ……?」
アルフが目の前にいる。なんだかとても久しぶりな感じがします。
私は最愛の人に駆け寄ります。
後ろから抱きついて彼をびっくりさせましょう。
抱きつこうとした瞬間彼が振り返ります。
彼の右目はぽっかりと空洞になっていた。
「ッ!酷い!誰がこんなことを!!」
衝撃的な光景に思わず私は絶句します。
誰がこんなことを、私が必ずそいつのことを――
不意に、アルフが私を指さしてきます。
「? 私がどうかしましたか?」
「シスタ」
最愛の人に名前を呼ばれる。少し照れてしまいます。彼に名前を呼ばれるだけで私はこれ以上ないくらいに幸せに――
「君に射抜かれた」
アルフはニッコリしながらそう言います。
「……何を言ってるんですか?冗談はやめてください!」
気がつくと私はアルフとおじゃま虫二人で暮らしていた家にいた。
下を向くとゲスい顔をした勇者がいました。
私は勇者にまたがって腰をギシギシとベットを揺らしています。
なんで!なんでこんなやつに初めてを!?
『幸せです!勇者様!!もっと!もっと!ください!』
……は?
何を言っている私は?早く降りなさい!降りろ!何をしているっ!汚らわしい!降りろ!降りろよ!!
『いいのかよシスタ。お前の幼なじみ、今頃泣いてるぜ?』
「構いません!あんなクズ!私にはあなたしかいないんです!」
はぁ!?いい加減にしろよ?殺すぞ?
「殺す?こっちのセリフだよ?シスタ」
再び私はアルフの前に立っていました。アルフの手には私の弓が握られています。
「さんざん俺を傷つけた、俺の気持ちを踏みにじった」
アルフは弓を引きます。その左目からは殺意が溢れ出ていました。
「覚悟はできているよな?」
「……はい」
私はこの殺意を受け入れることにした。彼にはその権利がある。私は最低なことをした。このぐらいされなくては割に合わない。
「死ねっ!!」
アフルの弾いた弓は、アフルの右目に当たった。
「あああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ!!!!!!」
アルフの発狂が辺り一面にひびきわたる。
私の手には弓が握られていた。
さっきまでアルフが持っていたはずなのに……どうして?
『はははははっ!両足がなくなって目まで見えなくなったらどうなるんでしょうね?もう片方もいっときます?』
また私の声だ。最低最悪のクソ女の声だ。
最低最悪な私の声だ。
目を開けると、そこには自分が寝ていた部屋の天井だった。
✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿
僕達の目が覚めてから何日かすぎて少しずつ気持ちに整理が着いてきた頃。僕達三人は久しぶりに集まっていた。
でも、僕も含めみんなの心はここに在らずという感じて、無言のまま2時間程が過ぎていった。
「僕、アルフに謝ろうと思うんだ」
僕は意を決して話し始める。
シスタとグレイアは初めは何を言っているのか分からないという顔をしていたが時期に怒りに満ちた表情に代わっていた。
「謝る?……今更謝って済む話じゃないでしょう!私たちは取り返しのつかないことをしてしまったんです!まさか魅了されていたから許してなんていうつもりじゃあないでしょうね!」
シスタは僕の胸ぐらをつかみ涙を流しながらそう怒鳴った。
「だからって!謝らなくていいの?許して貰えないから謝らないの!?」
僕もシスタを睨み返す。
「そう言う話をしてるんじゃないわよ!アタシ達はもうアルフに会う資格なんかないって言ってんの!そんな当たり前のことをどうして分からないの!?」
グレイアも僕を睨みつけながらそう怒鳴る。
25
あなたにおすすめの小説
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる