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第二部「創世神降臨」編
幻想種の素材
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「綱渡りの勝利だったね・・・。」
「それでも、勝ちは勝ちだと思いますよ?」
クロトとアクアは、深海竜の死体を前にして、感嘆の混じった会話をしていた。
突発的な戦闘で気にしてなかったが、よく倒せたものだと思っている二人。
「・・・さて、解体をしようか。」
「はい!」
クロトの合図で解体を始める二人。
リュノアは疲れた様子だったので、収納の中へ。
時間を掛けて解体を終えると、予想外の出来事が。
<条件を満たしました>
<一部のスキルが統合されました>
<レアスキル「汎用魔法」を取得しました>
「うん?汎用魔法・・・?」
「あ、私にも同じアナウンスが入りました。」
二人に、似たようなアナウンスが流れたようだ。
確認してみると、幾つかのスキルが消えていた。
アイテムボックス、解体、連携、生活魔法、言語理解。
これらの統合されたスキルが、汎用魔法。
単純に統合されただけで、それ以上の効果は無い。
よく分からないが、特に問題も無いので、解体結果の確認に入る。
「深海竜の尾、牙、爪、鰭、眼球、皮、鱗、逆鱗。色々あるんだね・・・。」
「ええ。他には、幻想種の魂、竜結晶、幻想結晶、竜の祝福。大収穫ですね。」
「ああ、名称不明素材が三つも埋まったし、目標に、ぐっと近づいた。」
今回獲得したうち、竜結晶と幻想結晶、幻想種の魂。
この三つが、ラファエルの器づくりに必要な材料一覧へ、表示されたのだ。
これで、不足している名称不明材料は、あと一つ。
深海竜との戦いは厳しかったが、間違いなく、大きな一歩となった。
その後、また竜に襲われても堪らないので、さっさと引き上げた二人。
転移してきたのは、ダイダル海域の渦潮地帯内部。
・・・その上空。
「えっ?きゃぁぁぁっ!!」
「・・・うん、やっぱり良いね、この感覚。」
アクアが悲鳴を上げながらクロトにギュッと抱き着く。
以前と似たようなことを繰り返したクロトだが、既に昔のアクアではない。
「・・・水神魔法・氷翼飛翔!」
背中から翼を生成して、バランスをとるアクア。
「・・・もう終わり、か。」
「クロトさんっ!」
クロトはアクアに怒られてしまった。
それから、ドレファトの町へ転移して、グレンの工房へ。
「・・・全部揃っているな。水中機動機能をつけよう。」
集めた素材を見せたところ、そんなことを言ったグレン。
「水中機動というのは?」
「水中でも、翼による高速移動が可能になる機能だ。必要なのは・・・」
グレンが示したのは、深海で手に入れた素材の殆ど全て。
例外は、絶対零度の生天水、循環結晶、凍結結晶、擬態結晶、再誕の種など。
また、水霊、氷霊、深海、水射、渦潮結晶、霊木、などで、アクアの武器を強化。
防具の方は、聖歌、呪歌、潮流、減衰結晶、霊布、などで強化した。
クロトの方は、減衰、変幻、青、紫結晶、幾つかの素材で、光輪の効果を強化。
上昇率が1.5倍から二倍になった。
それと、竜の祝福と深海竜素材、人魚の涙を使い、獲得経験値が更に上昇。
それぞれ、大幅な強化に繋がった。
「それと、愛の血肉という材料を作れそうだ。」
「えっ?あの意味不明な名称の、ですか?」
グレンの話では、材料は一つを除いて素材は揃っている。
変幻魔宝箱の皮膚、イソギンチャクの増殖皮膚、カメレオンの千変万化の皮膚。
変幻結晶、神秘結晶、迷彩結晶、幻想結晶、聖歌結晶、呪歌結晶、同化結晶。
「それで、足りないものというのは、何ですか?」
「・・・お前さんの血肉だ。」
「「えっ?」」
クロトとアクアは、同時に驚きの声を上げた。
なんでも、愛の血肉は、製作者の肉体が必要なのだとか。
全て揃った材料を確認して、やっと分かったことのようだ。
「必要なのは、どの部分でしょうか・・・?」
クロトは緊張しながら尋ねた。
流石に、頭が必要と言われたら困るからだろう。
アクアも固唾をのんで見守っている。
「心配はいらん。腕一本分もあれば足りるだろう。」
「ふぅ・・・それは良かった・・・。」
「本来は腕一本でも大惨事なのですが・・・。」
そんな常識は、クロトの中にはない。
腕一本でさえ切り落とせないなら、初めから救済など考えない。
それくらいの覚悟で、クロトは創世神クラリアセレスを救うつもりなのだ。
そんな訳で、片腕を切り落とし、命の水でただちに再生。
アクアはハラハラしていたが、無事に終わった。
かくして、愛の血肉を手に入れ、必要材料が一つ揃ったのだった。
「それでも、勝ちは勝ちだと思いますよ?」
クロトとアクアは、深海竜の死体を前にして、感嘆の混じった会話をしていた。
突発的な戦闘で気にしてなかったが、よく倒せたものだと思っている二人。
「・・・さて、解体をしようか。」
「はい!」
クロトの合図で解体を始める二人。
リュノアは疲れた様子だったので、収納の中へ。
時間を掛けて解体を終えると、予想外の出来事が。
<条件を満たしました>
<一部のスキルが統合されました>
<レアスキル「汎用魔法」を取得しました>
「うん?汎用魔法・・・?」
「あ、私にも同じアナウンスが入りました。」
二人に、似たようなアナウンスが流れたようだ。
確認してみると、幾つかのスキルが消えていた。
アイテムボックス、解体、連携、生活魔法、言語理解。
これらの統合されたスキルが、汎用魔法。
単純に統合されただけで、それ以上の効果は無い。
よく分からないが、特に問題も無いので、解体結果の確認に入る。
「深海竜の尾、牙、爪、鰭、眼球、皮、鱗、逆鱗。色々あるんだね・・・。」
「ええ。他には、幻想種の魂、竜結晶、幻想結晶、竜の祝福。大収穫ですね。」
「ああ、名称不明素材が三つも埋まったし、目標に、ぐっと近づいた。」
今回獲得したうち、竜結晶と幻想結晶、幻想種の魂。
この三つが、ラファエルの器づくりに必要な材料一覧へ、表示されたのだ。
これで、不足している名称不明材料は、あと一つ。
深海竜との戦いは厳しかったが、間違いなく、大きな一歩となった。
その後、また竜に襲われても堪らないので、さっさと引き上げた二人。
転移してきたのは、ダイダル海域の渦潮地帯内部。
・・・その上空。
「えっ?きゃぁぁぁっ!!」
「・・・うん、やっぱり良いね、この感覚。」
アクアが悲鳴を上げながらクロトにギュッと抱き着く。
以前と似たようなことを繰り返したクロトだが、既に昔のアクアではない。
「・・・水神魔法・氷翼飛翔!」
背中から翼を生成して、バランスをとるアクア。
「・・・もう終わり、か。」
「クロトさんっ!」
クロトはアクアに怒られてしまった。
それから、ドレファトの町へ転移して、グレンの工房へ。
「・・・全部揃っているな。水中機動機能をつけよう。」
集めた素材を見せたところ、そんなことを言ったグレン。
「水中機動というのは?」
「水中でも、翼による高速移動が可能になる機能だ。必要なのは・・・」
グレンが示したのは、深海で手に入れた素材の殆ど全て。
例外は、絶対零度の生天水、循環結晶、凍結結晶、擬態結晶、再誕の種など。
また、水霊、氷霊、深海、水射、渦潮結晶、霊木、などで、アクアの武器を強化。
防具の方は、聖歌、呪歌、潮流、減衰結晶、霊布、などで強化した。
クロトの方は、減衰、変幻、青、紫結晶、幾つかの素材で、光輪の効果を強化。
上昇率が1.5倍から二倍になった。
それと、竜の祝福と深海竜素材、人魚の涙を使い、獲得経験値が更に上昇。
それぞれ、大幅な強化に繋がった。
「それと、愛の血肉という材料を作れそうだ。」
「えっ?あの意味不明な名称の、ですか?」
グレンの話では、材料は一つを除いて素材は揃っている。
変幻魔宝箱の皮膚、イソギンチャクの増殖皮膚、カメレオンの千変万化の皮膚。
変幻結晶、神秘結晶、迷彩結晶、幻想結晶、聖歌結晶、呪歌結晶、同化結晶。
「それで、足りないものというのは、何ですか?」
「・・・お前さんの血肉だ。」
「「えっ?」」
クロトとアクアは、同時に驚きの声を上げた。
なんでも、愛の血肉は、製作者の肉体が必要なのだとか。
全て揃った材料を確認して、やっと分かったことのようだ。
「必要なのは、どの部分でしょうか・・・?」
クロトは緊張しながら尋ねた。
流石に、頭が必要と言われたら困るからだろう。
アクアも固唾をのんで見守っている。
「心配はいらん。腕一本分もあれば足りるだろう。」
「ふぅ・・・それは良かった・・・。」
「本来は腕一本でも大惨事なのですが・・・。」
そんな常識は、クロトの中にはない。
腕一本でさえ切り落とせないなら、初めから救済など考えない。
それくらいの覚悟で、クロトは創世神クラリアセレスを救うつもりなのだ。
そんな訳で、片腕を切り落とし、命の水でただちに再生。
アクアはハラハラしていたが、無事に終わった。
かくして、愛の血肉を手に入れ、必要材料が一つ揃ったのだった。
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