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13章続き

263 食堂

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ウラボン 視点

俺は気晴らしに朝食を食べに降りた。

「このお皿に食べたい料理を取って食べて下さい。」

ウェイトレスの姉ちゃんから皿を渡され、壁側に並べられた料理を乗せ空いているテーブルに座ろうした。

「おう、遅い朝食だな。」

「なっ!?」

昨日会った人物が調理人姿で料理を追加していた。

「なんで統括ギルドマスターがいるんだよ!!」

お偉いさんが宿屋で料理を乗せているってどんな状況だよ!

「この宿屋はギルド直営店でな…独身の職員が交代で作っているのだ。今日は俺が当番なだけだ。」

知りたくなかった真実…というか、これ全て統括ギルドマスターが作っているのかよ!

「まぁ、沢山食べてギルドに顔出しに来い!」

「わ、わかりました!」

そう言って統括ギルドマスターは厨房に戻って行った。
俺は食事を終わらせ部屋に篭った。

トントン…

ドアをノックする音が聞こえた。

「ウラボンさんちょっといいですか?」

ラウラのようだ。

「どうしたラウラ?」

ドアを開けると他の2人もいた。

「おはようございます。実は全員でフェルゴートさんに教えてもらった鍛冶屋に武器の修理しに行かないかと話になりまして…」

「そうだった!行く!少し待っててくれ。」

「はい!」

俺はこの時になって武器の修理を忘れていた。
いつ出発か、わからないが急いで直さなくてはいけなかった。

俺は武器を持って戻って来た。
その後、宿屋に鍵を預け、俺達は街に繰り出した。
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