13 / 20
番外編
番外編 えっ!ついに青春しちゃいます?!ー前編ー
しおりを挟む
この前は波乱の二階堂家訪問となってしまったが、今日はついに……、ついに!私の家に二階堂が来るのだ!!
ちなみに日曜ではない。平日だ。今日は学園の創立記念日なのだ。
私の学園の創立記念日は学年によって催し物の内容や対応が異なる。
一年生は美術館鑑賞。二年生は近くの劇場を貸し切って観劇。三年生は受験が近いため休校日である。
行きは学園からバスが出て、帰りはバスに乗って学園まで帰っても良いし、現地解散も許されている。
この前は二階堂の家に訪問したから、今回は一緒に帰って私の家でDVDを観ようという話になった。
DVDは二階堂オススメの物を持ってきてくれるらしい。
(一抹の不安はあるけど……。まぁ、まともな作品持ってくるよね?無難に有名大作とか)
観劇は制服着用なのだが、今日の私に抜かりはない!
過去の教訓を活かし、帰宅したら自室で私服に着替える予定だ!
もちろん、パンツ姿(ズボンだよ)だ。
*
「楽しかったね!笑えたけど、最後の見せ場はちょっと泣けちゃった」
「俺も。めいこはどんな作風の劇とか映画が好きなの?」
「うーん。劇はあまり見た事ないけど……。映画はラブコメが好きかな!」
「へぇ~。今度映画でも観に行こっか」
帰り道、電車に揺られながら劇の感想や映画の話題に花を咲かせる。
(これだよ、これ!!私が思い描いてた高校生カップルの青春~!うふふ)
「二階堂くんはどんな作品が好きなの?」
「俺?俺は洋画のアクションとかかなぁ」
(まぁ男子が好きそうだよね。今日もアクションものなのかな?)
彼のちょっとした(まともな)側面を知る度嬉しくなる。嗚呼、青春て素敵!
自宅に着き、リビングへ案内する。お父さんもお母さんも仕事でいない。
自室に入れるのはまだちょっと恥ずかしい。二階堂の部屋も入った事がないし、私の部屋のTVは小さいし……リビングで観賞する事にした。
飲み物出さなきゃ!
うちは二階堂家のような立派な家ではない。家族みんな紅茶なんてシャレたものは飲まないし、コーヒーもお父さんくらいだ。
(もうちょっと揃えとけば良かった。ミネラルウォーター、緑茶、ジュースしかない……。あぁ、あとほうじ茶。近所の美容室のドリンクメニューと同じだ……)
二階堂にどれを飲むか尋ねると、意外にもジュースを選んだ。結構甘い物好きなのかな?クッキーも出しとこう。
ちなみにジュースはオレンジジュースとカルピスがあり、どちらが良いか彼に尋ねたら『……カルピスで』と返ってきた。
意外だなぁ。カルピスって子供の飲み物じゃない?まぁうちはお母さんも私もよく飲むけど。
キッチンで飲み物を用意している時、ちょっとした失態に気付いた。
カルピスって4~5倍希釈が一般的だけど、彼の好みはどうだろう?お金持ちは濃いの飲んでそうだよね。
ここは3.5倍でいっとく?!
苦手な算数をしながらやや濃いめのカルピスを完成させる。
準備を終え、リビングへと向かう。リビングにはお安いソファーに座って待っている二階堂がいる。テーブルの上に飲み物とお茶菓子を置き、私は着替えるからと声を掛けてリビングを去った。
自室で薄桃色の可愛いシャツとデニムのパンツに着替える。
(よし!これで二階堂くんも変な気は起こさないはず!)
*
DVDはアニメだった。またもや意外。
国内で有名なアニメーションスタジオが送る、猫が○返しにくるファンタジーでハートフルでワクワクしちゃう物語だ。
何だか嫌な現実を思い出す。いや、ファンタジーなんだから現実も何もあるわけがないんだけどね?
「さっきはアクション好きって言ったけどさ、結構こういう話も好きなんだ。夢があるっていうか」
「う、うん。面白いよね……はは……」
一通り観終えると、物語の感想を言い合い和気あいあいとした雰囲気になる。
__そして、沈黙が流れる。
隣に座る二階堂が、私の瞳をじっと見つめる。私も見つめ返す。
__いよいよ、ついに……。
肝心な時に、いや肝心な時だからこそ、私の心の中の私が訴えかけてきた。
(待つのよ、めいこ!早合点はいけないわ!相手は二階堂くんよ?!)
彼は想像の斜め上どころではない、常に直角に突き進むタイプではないか。いつだって変態界の高みを目指している。
身構えつつも彼の一挙手一投足を見逃すまいと、場合によっては逃げ出す覚悟で様子を観察する。
私の肩に軽く両手を置く。
ドキドキする……。ううん、分かってる。そうやっていつも裏切られてきたから。これも怪しげなプレイの前フリなんでしょ?
「めいこ……、いい?」
ドッキーン!!!
いい?いいって何が?!何を?!主語を教えてーっ!!
「……な、何を?」
少しだけ震える声で尋ねる。
「何って……。決まってるだろ?」
いつものはにかんだ表情で答えてくる。
……本命は正面からの太腿で抜き抜きプレイかな。対抗でくるっと後ろ向きからの太腿で抜き抜きプレイでしょ。大穴は……足の裏に擦り擦りプレイとか?
ハッ!!思考が完全に毒されている!!
……いやいや、ちょっと待って。私は今パンツルック(※ズボン)だよ?
一応これでも私は二階堂の彼女。彼の性癖は把握しているわ。
生足が……いや、靴下が見えないじゃない!
しかもデニムだし、擦っても気持ち良くなさそう……ハッ!また妙な思考が!!
良いところで後編へつづく☆
ちなみに日曜ではない。平日だ。今日は学園の創立記念日なのだ。
私の学園の創立記念日は学年によって催し物の内容や対応が異なる。
一年生は美術館鑑賞。二年生は近くの劇場を貸し切って観劇。三年生は受験が近いため休校日である。
行きは学園からバスが出て、帰りはバスに乗って学園まで帰っても良いし、現地解散も許されている。
この前は二階堂の家に訪問したから、今回は一緒に帰って私の家でDVDを観ようという話になった。
DVDは二階堂オススメの物を持ってきてくれるらしい。
(一抹の不安はあるけど……。まぁ、まともな作品持ってくるよね?無難に有名大作とか)
観劇は制服着用なのだが、今日の私に抜かりはない!
過去の教訓を活かし、帰宅したら自室で私服に着替える予定だ!
もちろん、パンツ姿(ズボンだよ)だ。
*
「楽しかったね!笑えたけど、最後の見せ場はちょっと泣けちゃった」
「俺も。めいこはどんな作風の劇とか映画が好きなの?」
「うーん。劇はあまり見た事ないけど……。映画はラブコメが好きかな!」
「へぇ~。今度映画でも観に行こっか」
帰り道、電車に揺られながら劇の感想や映画の話題に花を咲かせる。
(これだよ、これ!!私が思い描いてた高校生カップルの青春~!うふふ)
「二階堂くんはどんな作品が好きなの?」
「俺?俺は洋画のアクションとかかなぁ」
(まぁ男子が好きそうだよね。今日もアクションものなのかな?)
彼のちょっとした(まともな)側面を知る度嬉しくなる。嗚呼、青春て素敵!
自宅に着き、リビングへ案内する。お父さんもお母さんも仕事でいない。
自室に入れるのはまだちょっと恥ずかしい。二階堂の部屋も入った事がないし、私の部屋のTVは小さいし……リビングで観賞する事にした。
飲み物出さなきゃ!
うちは二階堂家のような立派な家ではない。家族みんな紅茶なんてシャレたものは飲まないし、コーヒーもお父さんくらいだ。
(もうちょっと揃えとけば良かった。ミネラルウォーター、緑茶、ジュースしかない……。あぁ、あとほうじ茶。近所の美容室のドリンクメニューと同じだ……)
二階堂にどれを飲むか尋ねると、意外にもジュースを選んだ。結構甘い物好きなのかな?クッキーも出しとこう。
ちなみにジュースはオレンジジュースとカルピスがあり、どちらが良いか彼に尋ねたら『……カルピスで』と返ってきた。
意外だなぁ。カルピスって子供の飲み物じゃない?まぁうちはお母さんも私もよく飲むけど。
キッチンで飲み物を用意している時、ちょっとした失態に気付いた。
カルピスって4~5倍希釈が一般的だけど、彼の好みはどうだろう?お金持ちは濃いの飲んでそうだよね。
ここは3.5倍でいっとく?!
苦手な算数をしながらやや濃いめのカルピスを完成させる。
準備を終え、リビングへと向かう。リビングにはお安いソファーに座って待っている二階堂がいる。テーブルの上に飲み物とお茶菓子を置き、私は着替えるからと声を掛けてリビングを去った。
自室で薄桃色の可愛いシャツとデニムのパンツに着替える。
(よし!これで二階堂くんも変な気は起こさないはず!)
*
DVDはアニメだった。またもや意外。
国内で有名なアニメーションスタジオが送る、猫が○返しにくるファンタジーでハートフルでワクワクしちゃう物語だ。
何だか嫌な現実を思い出す。いや、ファンタジーなんだから現実も何もあるわけがないんだけどね?
「さっきはアクション好きって言ったけどさ、結構こういう話も好きなんだ。夢があるっていうか」
「う、うん。面白いよね……はは……」
一通り観終えると、物語の感想を言い合い和気あいあいとした雰囲気になる。
__そして、沈黙が流れる。
隣に座る二階堂が、私の瞳をじっと見つめる。私も見つめ返す。
__いよいよ、ついに……。
肝心な時に、いや肝心な時だからこそ、私の心の中の私が訴えかけてきた。
(待つのよ、めいこ!早合点はいけないわ!相手は二階堂くんよ?!)
彼は想像の斜め上どころではない、常に直角に突き進むタイプではないか。いつだって変態界の高みを目指している。
身構えつつも彼の一挙手一投足を見逃すまいと、場合によっては逃げ出す覚悟で様子を観察する。
私の肩に軽く両手を置く。
ドキドキする……。ううん、分かってる。そうやっていつも裏切られてきたから。これも怪しげなプレイの前フリなんでしょ?
「めいこ……、いい?」
ドッキーン!!!
いい?いいって何が?!何を?!主語を教えてーっ!!
「……な、何を?」
少しだけ震える声で尋ねる。
「何って……。決まってるだろ?」
いつものはにかんだ表情で答えてくる。
……本命は正面からの太腿で抜き抜きプレイかな。対抗でくるっと後ろ向きからの太腿で抜き抜きプレイでしょ。大穴は……足の裏に擦り擦りプレイとか?
ハッ!!思考が完全に毒されている!!
……いやいや、ちょっと待って。私は今パンツルック(※ズボン)だよ?
一応これでも私は二階堂の彼女。彼の性癖は把握しているわ。
生足が……いや、靴下が見えないじゃない!
しかもデニムだし、擦っても気持ち良くなさそう……ハッ!また妙な思考が!!
良いところで後編へつづく☆
0
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ男子の告白を断ってから毎日家の前で待ち伏せされるようになった話
チハヤ
恋愛
「告白の返事を撤回してくれるまで帰らない」と付きまとわれても迷惑なので今日こそ跳ねのけようと思います――。
ヤンデレ男子×他に好きな人がいるヒロインのとある冬の日の出来事。
メリバです。
わたしのヤンデレ吸引力が強すぎる件
こいなだ陽日
恋愛
病んだ男を引き寄せる凶相を持って生まれてしまったメーシャ。ある日、暴漢に襲われた彼女はアルと名乗る祭司の青年に助けられる。この事件と彼の言葉をきっかけにメーシャは祭司を目指した。そうして二年後、試験に合格した彼女は実家を離れ研修生活をはじめる。しかし、そこでも彼女はやはり病んだ麗しい青年たちに淫らに愛され、二人の恋人を持つことに……。しかも、そんな中でかつての恩人アルとも予想だにせぬ再会を果たして――!?
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる