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専属護衛騎士
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この後どうなるのか皆目見当がつかないけれど、だけど今現在は叔父夫婦にいた時よりはいい生活ができていた。一日一度あるかないかの食事と違い毎回ちゃんと私もご飯を食べることができるし、お風呂に入ることもできて布団もちゃんとある。そしてたとえ古着とは言え服を替えることもできるのだ。それだけでも私にとっては天国のようなものだった。
ただ、貴族の御令嬢たちにとっては平民が同じ場所にいるということがかなり気に食わないようで、嫌がらせや嫌味を言われたりした。だけど、それはもう叔父夫婦のところで慣れているのであまり気にはならなかった。
理不尽だと思うけど、これはもう諦めるしかない。
「皆さん、手を止めて広間に集まってください。司祭から話があります」
「なんでしょう話って」
「ドキドキしますわね」
みんなが広間へと向かう中、私は最後尾からついて歩いた。
広間ではゲイリー司祭が真ん中に立っていて、その脇の方に3人の男性が立っていた。そのうちの一人はまるで天使様のような綺麗な顔立ちをしていた。涼し気に澄んだ瞳は晴れ渡った青空のような色をしていて、キラキラと輝く金色の髪はさらさらと風になびいている。緩く弧を描いた唇は色っぽい。帯剣し、濃紺の制服とマントに身をつつんだその姿は、多分騎士様なんだろうと思われた。
「聖女見習いとしての務め、ご苦労である」
司祭のねぎらいの言葉に、聖女見習い一同は軽く礼をした。
「さて、ある程度の期間を得てこの中から聖女を選出するわけだが、聖女になれなかったものも聖女見習いのままでこちらで働いてもらいたい。もちろん家の事情でそれが困るというものがあればその旨伝えてもらえれば考慮する。そして聖女に選ばれたものだが――」
司祭はそこでいったん言葉を区切り、騎士様の方を見た。
「彼は第一騎士団所属のアルバート・ヴァン・クレインだ。今回選出される聖女の専属護衛騎士となる」
紹介されたその騎士は軽く一礼をした。
私も思わずドキドキしたけれど、ほかの聖女見習いたちも色めき立っていた。
気持ちはわかるよ。だってこんなきれいな人が専属護衛騎士になってくれるだなんて聞かされたら、誰だってそわそわしちゃうよね。
でも当のアルバート様はどうなんだろう。彼の表情はピクリともしなかった。
ただ、貴族の御令嬢たちにとっては平民が同じ場所にいるということがかなり気に食わないようで、嫌がらせや嫌味を言われたりした。だけど、それはもう叔父夫婦のところで慣れているのであまり気にはならなかった。
理不尽だと思うけど、これはもう諦めるしかない。
「皆さん、手を止めて広間に集まってください。司祭から話があります」
「なんでしょう話って」
「ドキドキしますわね」
みんなが広間へと向かう中、私は最後尾からついて歩いた。
広間ではゲイリー司祭が真ん中に立っていて、その脇の方に3人の男性が立っていた。そのうちの一人はまるで天使様のような綺麗な顔立ちをしていた。涼し気に澄んだ瞳は晴れ渡った青空のような色をしていて、キラキラと輝く金色の髪はさらさらと風になびいている。緩く弧を描いた唇は色っぽい。帯剣し、濃紺の制服とマントに身をつつんだその姿は、多分騎士様なんだろうと思われた。
「聖女見習いとしての務め、ご苦労である」
司祭のねぎらいの言葉に、聖女見習い一同は軽く礼をした。
「さて、ある程度の期間を得てこの中から聖女を選出するわけだが、聖女になれなかったものも聖女見習いのままでこちらで働いてもらいたい。もちろん家の事情でそれが困るというものがあればその旨伝えてもらえれば考慮する。そして聖女に選ばれたものだが――」
司祭はそこでいったん言葉を区切り、騎士様の方を見た。
「彼は第一騎士団所属のアルバート・ヴァン・クレインだ。今回選出される聖女の専属護衛騎士となる」
紹介されたその騎士は軽く一礼をした。
私も思わずドキドキしたけれど、ほかの聖女見習いたちも色めき立っていた。
気持ちはわかるよ。だってこんなきれいな人が専属護衛騎士になってくれるだなんて聞かされたら、誰だってそわそわしちゃうよね。
でも当のアルバート様はどうなんだろう。彼の表情はピクリともしなかった。
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