37 / 43
悪夢の一日
2.
しおりを挟む
辺りはすでに薄暗く、東の空からは星々が光り始めていた。
夕日が西へと沈む頃、アストの首から上が、ミレアの放った霊魂弾禁断魔法により、跡形もなく消滅した。
「アストーーーッ!!」
静寂な野原に、パラガスの叫びが虚しく響いた。
アストの首無しの身体が、シャムの遺体の横に倒れこんだ。
紛れも無い現実……。
長年アールド王国で、共に育ち、共に学び、遊び、共に同じ女を愛した親友とも呼べる仲間が、無惨に殺された。
共に愛した女に……。
パラガスの感情は怒りと悲しみで満ち溢れ、その場に膝を落とした。
絶対なる絶望……。
パラガスの最大の魔法もミレアには効かなかった。
ミレアの正体は龍地球、最強の十龍の一頭であり、人間や亜人風情に勝てるはずもなかった。
この野原にまだ、生ある者達は死を確信するしかなかった。
「肉の巨像よ、爬虫類どもの国を破壊しなさい」
広大な戦場と化した野原で、制止していた死肉の集合体巨像が、ミレアの命令により、活動を再開した。
「魔女め、ワシの王国に手をだすなーっ!」
双頭の蜥蜴王ロッツロットが叫ぶ。
「手を出されたくないなら、いつでも肉の巨像を倒せばよい…」
ミレアはロッツロットとパラガスに向かって、冷たい笑みを浮かべながら答えた。
「出来ないようね、さすがにあんな巨大で不気味な物体の行進を、止めるのは至難のようね…、ならば私を殺してみる?」
ミレアはそう言いながら、二人の元へと近づいた。
「私なら、倒せるかもよ…」
パラガスにとっても、ロッツロットにとっても、ミレアを倒せるなど無理だと解っていた。
肉の巨像を造りあげた魔女、闇龍を殺した魔女、王国を一夜にして破壊した魔女、パラガスの最大魔法を微動しない魔女。
勝ち目などあるはずがなかった。
多分、ロッツロットの剣術も、姿を消すなどして太刀打ちなど出来ないだろう…。
だが……。
「ファイヤーボール!」
不意の一撃がミレアの胸へと炸裂した。
パラガスの放った炎球魔法だった。
ミレアが先程、黒毛の馬シャムに浴びせた同一の魔法だった。
前宮廷魔術師レティスより授かった杖の効果により、炎球魔法の威力は何倍にもなり、喰らった者は灰すらも残さない程の威力を持つ。
「やったか?」
ロッツロットは期待の声をだした。
「だから、無理よ…」
淡い期待だった。
魔法を喰らったミレアが声をあげると同時に、パラガスの魔法は消滅し、白装束を着たミレアの何処にも燃えた場所は見つからなかった。
ミレアはロッツロットの眼前まで近づき、手の平をロッツロットにおもむろに見せると、いきなりロッツロットの全身が激しく後退し、ロッツロットは苦痛の叫びをあげた。
気孔弾。
気を練り上げ、相手に衝撃を与える武術。
ミレアは魔法だけでなく、武術にも長けているようだ。
ロッツロットは苦痛に双方の顔を歪めながらも、四本の剣をそれぞれの手に持ち、ミレアへと突進した。
ロッツロットの剣術は、このアランミューア大陸の地で、五本の指に入る程の達人だ。
百年前の吸血城の主との戦いの時には、彼の剣術が大いに約にたち、見事、主を倒した。
その剣がミレアに迫る。
ミレアは貫なく避け続けるが、ロッツロットの容赦ない攻撃が徐々に捉えはじめてきた。
そして、致命の一刀がミレアの首筋を横に一線。
彼女の頸動脈を切断した。
「死の国ボーライで殺した奴らに詫びろ魔女!」
ロッツロットが吐き捨てるように言った。
勝利……、蜥蜴王は確信した。
だが…、
「危ないっ!国王!」
パラガスが突然叫ぶ。
その叫びはロッツロットに届かず、ロッツロットの全身から血が大量に噴き出した。
ロッツロットには、理解出来なかった。
何故、首に致命を与えたミレアが血の一滴も出さず、自分自身が大量出血しているのか?
何故、ミレアは死なないのだろうか……。
ロッツロットはそう思いながら、地に膝をついた。
「……し、わ、たしは……」
ミレアの言葉にならない言葉が徐々に普通に戻る。
首筋の傷の塞がりとともに…。
「私は不死身だ…、どんな生物も私を殺害する事は出来ない…」
ミレアは宣言するように答えた。
「不死身…だと?」
パラガスは驚愕した。
「そうだ…、私は何をしても死なない…、不老不死…、永遠を生きる龍だ…」
その告白に、パラガスは自らの死を確信した。
何をやっても無駄だという思いが、彼を絶望させ、地へと膝を落とした。
「勝てるはずがない…、不死身の化け物をどう倒せというのだ…」
パラガスは独り言を呟いた。
死を確信したパラガスは、心の中で亡き、否、魂を消滅した国王に謝罪した。
そして、国王と国民の敵討ちに加わってくれた親友の遺体へと、顔を向けた。
アストの遺体へと……。
「……アスト?」
パラガスはすぐに異変に気付いた。
そう、アストとシャムの遺体の場所に異変が…。
「アストの遺体がない……、シャムの遺体も…」
その発言と同時に、また別の異変が起きた。
夜にかわりそうな空が、曇り、いきなり豪雨が降り出した。
突然、暴風が咲き乱れ、地が激しくゆれだした。
「嵐に地震……?」
ロッツロットが口づさんだ。
突然の異常気象がラッドビード国を、戦場と化した野原に起きた。
事もあろうか、吹き荒れる豪雨に吹雪が舞い上がり、それでいて真夏のように暑かった。
「この世の終わりか?」
ロッツロットが叫ぶ。
ミレアはこの光景を目にし、突然、狂ったように笑いだした。
「この世の終わり?いえ蜥蜴の王よ、むしろ始まりだわ…」
ミレアは天を見上げ、喜びに歓喜した。
どうやらこの異常気象はミレアが犯したものではないようだ……。
ロッツロットは直感で思い、ミレアの向いた天を見上げた。
「捜す手間が省けた。感謝するぞ…」
ミレアは叫び、ロッツロットが驚愕する。
「我が同報の…、否、永遠の奴隷となる……十龍達よ……」
天空には様々な形をした龍達が飛来していた。
そう、龍地球の子と呼ばれる十龍達が……。
夕日が西へと沈む頃、アストの首から上が、ミレアの放った霊魂弾禁断魔法により、跡形もなく消滅した。
「アストーーーッ!!」
静寂な野原に、パラガスの叫びが虚しく響いた。
アストの首無しの身体が、シャムの遺体の横に倒れこんだ。
紛れも無い現実……。
長年アールド王国で、共に育ち、共に学び、遊び、共に同じ女を愛した親友とも呼べる仲間が、無惨に殺された。
共に愛した女に……。
パラガスの感情は怒りと悲しみで満ち溢れ、その場に膝を落とした。
絶対なる絶望……。
パラガスの最大の魔法もミレアには効かなかった。
ミレアの正体は龍地球、最強の十龍の一頭であり、人間や亜人風情に勝てるはずもなかった。
この野原にまだ、生ある者達は死を確信するしかなかった。
「肉の巨像よ、爬虫類どもの国を破壊しなさい」
広大な戦場と化した野原で、制止していた死肉の集合体巨像が、ミレアの命令により、活動を再開した。
「魔女め、ワシの王国に手をだすなーっ!」
双頭の蜥蜴王ロッツロットが叫ぶ。
「手を出されたくないなら、いつでも肉の巨像を倒せばよい…」
ミレアはロッツロットとパラガスに向かって、冷たい笑みを浮かべながら答えた。
「出来ないようね、さすがにあんな巨大で不気味な物体の行進を、止めるのは至難のようね…、ならば私を殺してみる?」
ミレアはそう言いながら、二人の元へと近づいた。
「私なら、倒せるかもよ…」
パラガスにとっても、ロッツロットにとっても、ミレアを倒せるなど無理だと解っていた。
肉の巨像を造りあげた魔女、闇龍を殺した魔女、王国を一夜にして破壊した魔女、パラガスの最大魔法を微動しない魔女。
勝ち目などあるはずがなかった。
多分、ロッツロットの剣術も、姿を消すなどして太刀打ちなど出来ないだろう…。
だが……。
「ファイヤーボール!」
不意の一撃がミレアの胸へと炸裂した。
パラガスの放った炎球魔法だった。
ミレアが先程、黒毛の馬シャムに浴びせた同一の魔法だった。
前宮廷魔術師レティスより授かった杖の効果により、炎球魔法の威力は何倍にもなり、喰らった者は灰すらも残さない程の威力を持つ。
「やったか?」
ロッツロットは期待の声をだした。
「だから、無理よ…」
淡い期待だった。
魔法を喰らったミレアが声をあげると同時に、パラガスの魔法は消滅し、白装束を着たミレアの何処にも燃えた場所は見つからなかった。
ミレアはロッツロットの眼前まで近づき、手の平をロッツロットにおもむろに見せると、いきなりロッツロットの全身が激しく後退し、ロッツロットは苦痛の叫びをあげた。
気孔弾。
気を練り上げ、相手に衝撃を与える武術。
ミレアは魔法だけでなく、武術にも長けているようだ。
ロッツロットは苦痛に双方の顔を歪めながらも、四本の剣をそれぞれの手に持ち、ミレアへと突進した。
ロッツロットの剣術は、このアランミューア大陸の地で、五本の指に入る程の達人だ。
百年前の吸血城の主との戦いの時には、彼の剣術が大いに約にたち、見事、主を倒した。
その剣がミレアに迫る。
ミレアは貫なく避け続けるが、ロッツロットの容赦ない攻撃が徐々に捉えはじめてきた。
そして、致命の一刀がミレアの首筋を横に一線。
彼女の頸動脈を切断した。
「死の国ボーライで殺した奴らに詫びろ魔女!」
ロッツロットが吐き捨てるように言った。
勝利……、蜥蜴王は確信した。
だが…、
「危ないっ!国王!」
パラガスが突然叫ぶ。
その叫びはロッツロットに届かず、ロッツロットの全身から血が大量に噴き出した。
ロッツロットには、理解出来なかった。
何故、首に致命を与えたミレアが血の一滴も出さず、自分自身が大量出血しているのか?
何故、ミレアは死なないのだろうか……。
ロッツロットはそう思いながら、地に膝をついた。
「……し、わ、たしは……」
ミレアの言葉にならない言葉が徐々に普通に戻る。
首筋の傷の塞がりとともに…。
「私は不死身だ…、どんな生物も私を殺害する事は出来ない…」
ミレアは宣言するように答えた。
「不死身…だと?」
パラガスは驚愕した。
「そうだ…、私は何をしても死なない…、不老不死…、永遠を生きる龍だ…」
その告白に、パラガスは自らの死を確信した。
何をやっても無駄だという思いが、彼を絶望させ、地へと膝を落とした。
「勝てるはずがない…、不死身の化け物をどう倒せというのだ…」
パラガスは独り言を呟いた。
死を確信したパラガスは、心の中で亡き、否、魂を消滅した国王に謝罪した。
そして、国王と国民の敵討ちに加わってくれた親友の遺体へと、顔を向けた。
アストの遺体へと……。
「……アスト?」
パラガスはすぐに異変に気付いた。
そう、アストとシャムの遺体の場所に異変が…。
「アストの遺体がない……、シャムの遺体も…」
その発言と同時に、また別の異変が起きた。
夜にかわりそうな空が、曇り、いきなり豪雨が降り出した。
突然、暴風が咲き乱れ、地が激しくゆれだした。
「嵐に地震……?」
ロッツロットが口づさんだ。
突然の異常気象がラッドビード国を、戦場と化した野原に起きた。
事もあろうか、吹き荒れる豪雨に吹雪が舞い上がり、それでいて真夏のように暑かった。
「この世の終わりか?」
ロッツロットが叫ぶ。
ミレアはこの光景を目にし、突然、狂ったように笑いだした。
「この世の終わり?いえ蜥蜴の王よ、むしろ始まりだわ…」
ミレアは天を見上げ、喜びに歓喜した。
どうやらこの異常気象はミレアが犯したものではないようだ……。
ロッツロットは直感で思い、ミレアの向いた天を見上げた。
「捜す手間が省けた。感謝するぞ…」
ミレアは叫び、ロッツロットが驚愕する。
「我が同報の…、否、永遠の奴隷となる……十龍達よ……」
天空には様々な形をした龍達が飛来していた。
そう、龍地球の子と呼ばれる十龍達が……。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる