え!僕が英雄?

よっしぃ

文字の大きさ
82 / 118
学院 2年目

顔が・・・・焼ける・・・・

しおりを挟む
【おやおや、また未來視がかわりました。何ですかね、これは。王子を殺して、そうしたら今度は第二王子ですか。其れも屠ったんドですがね・・・・まさかの第三王子が最大の障害となろうとは。それにあの子供。あれは危険です。第三王子から離さねば、私に未来はありませんね。】

何言ってるのこの・・・・人?

「お・・お・・・おおお!こ・・・・こいつの・・・・!顔を滅茶苦茶にするのが先だあ!」

【仕方ありませんね、では力を貸しましょう。】

「おおお!おおおおお!みなぎってくる!うおおおおお!」


何?何が起こってるの?この人何と話してるの?

フィン達は何かやっている。あ、カトレインは上手くフェンに守られてあの中に飛び込めたみたい。

僕も行くべき?でも・・・・何だろう?

ヘルトは一生懸命攻撃を避けながら、弓をどんどん射抜く。

時々当たるが、ドラゴン素材の服を着ているので、ダメージにはならない。

「かー!すばしっこいがきんちょだ!これでもくらえってんだ!」

別の襲撃者?全身蒼いんだけど・・・・僕の周りにそれが落ち、粉が舞う。

避けようとしたけど、少し肺に入る。

う・・・・毒・・・・それと・・・しびれ薬?

僕は思わず膝をつく。

「やったぜ!その毒食らえば、動けまい!死ね!」

だけどね、僕にはこんなのたいして効かないんだよ?僕が毎日服用してる毒の方がきついからね。

僕は大ぶりの剣を避け、弓は近すぎるので、フェンから作った短剣を・・・勿論強力な毒塗り・・・・わき腹を切りつける。

あんな無駄に大きな動き、隙だらけだよ?

その襲撃者は、自身の切られた箇所を見る。

「何だその武器は・・・何故この強化服を切れる・・?って何塗ってやがんだ・・うぐ・・・ごは!」

大量の血を吐きながらのたうち回るその襲撃者。わき腹の傷はみるみる変色していく。

その間に・・・しまった!囲まれてる?

5人程が僕を囲んでる。

一斉に切りかかってくる。
避けられない!

そう思ったとき、フェンが飛び出してくれ、背後の襲撃者が吹き飛ぶ。

「マスターはやらせない!」

「ちっ!仕方ねえ!誰かあのガキんちょ捕まえろ!」

僕は左腕を掴まれてしまった。急いで右手に持ってる短剣で・・・その腕を切り落としたけど、そのわずかなスキを見逃さない襲撃者。

その時、何かが僕の顔に掛かる。

ジュワ!っと音がしたと思ったら、視界が無くなり、顔が焼けるような痛みが走る。

「!!!!!!!うぐ・・・」

倒れこんでその場を転がり、襲撃者から距離を置く。

何が起こったの?

顔に・・・何かかけられた?

「おおおお!おおおお!やったぜええ!あの澄ました!お高そうな綺麗な顔をぐちょぐちょにしてやったぜ!俺様をこんな窮地に追い込んだのがいけねえんだよ!ぐははああ・・・・ぐぼげ!」

僕は声を頼りに弓を射抜いた。

2発射貫いた。

何処に当たったかは分からないけれど・・・・


「うぐ・・・・くそったレ・・・・いてえ・・・・ああ…腹に穴が・・・・ってぐぎょおお!」

【あーあ・・・何て事してくれたんですかね・・・・折角治して差し上げた体に穴開けるとか・・・あ、もういいですかね?貴方の目的であるこの子の顔、ぐちょぐちょにして差し上げましたよ。】

「な・・・何言ってやがる・・・!」

【私と契約したでしょう?あなたの願いは、あの子を、あ、あの子の顔でしたね・・・・ぎったぎたにしたかったのでしょ?もうしました。では、その身体、明け渡していただきましょうか。】

「何言ってやが・・・うぐ・・・止めろ・・・・助け・・・・て・・・」


【私達との契約は、もっと条件を考えてした方が良かったですねえ。貴方がもっと考えていたら、寿命で死ぬまでこんな事にはならなかったのですけれど・・・・では、おさらばです。】

「う・・・・がああああ・・・ああああああ・・・・・……」



しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ

天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。 ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。 そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。 よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。 そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。 こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

追放された荷物持ち、【分解】と【再構築】で万物創造師になる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~

黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーから「足手まとい」と捨てられた荷物持ちのベルク。しかし、彼が持つ外れスキル【分解】と【再構築】は、万物を意のままに創り変える「神の御業」だった! 覚醒した彼は、虐げられていた聖女ルナを救い、辺境で悠々自適なスローライフを開始する。壊れた伝説の剣を直し、ゴミから最強装備を量産し、やがて彼は世界を救う英雄へ。 一方、彼を捨てた勇者たちは没落の一途を辿り……。 最強の職人が送る、痛快な大逆転&ざまぁファンタジー!

処理中です...