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外伝 リュークとエリザヴェータ
キッケルト家の生き残りと言われても
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僕が皇女さまと話しをしていると、僕達の会話が聞こえていたのか急にロゼさんが割って入ってきました。
「何!貴様!今名を何といった?」
驚いて離れる姫さまと、固まる僕。
「えーロゼさん、肩痛いです。僕の名前はリューク・キッケルトです。」
まじまじと僕を見てくるロゼさん。
「もはやキッケルト家の生き残りか?」
「え・・・・えっとどういう事でしょう?僕は只の孤児ですが?」
「え?え?どういう事かしら?もしかして昔お家断絶になった貴族の中にキッケルト家というのがあったと思うけれど、この子が?」
「わかりませんが・・・・私もキッケルト家の者に会ったのは幼い時でしたから。ただ、あの夫婦の面影があります。」
うん?どういう事?うーん、僕って父と母の事を全く知らないんだよね。
孤児院では僕の父と母は15年前に戦争で死んで、ここに僕だけ孤児として預けられたとしか聞かされていなかったりするんだ。
「あ・・・・あの・・・・僕は産まれてから、孤児院にいる記憶しかないのですが、僕の・・・・両親を知っているのですか?」
「私もよく知らないの。だってあの時はまだ3歳。ロゼは・・・・7歳ぐらい?」
「そんな年齢の事はどうでもいいのですよ、姫様!それより貴様・・・・君は・・・・」
そう話していたけれど、しびれを切らした冒険者の1人が、
「おい、いつまで此処に居るんだ?そろそろ出発しようぜ?」
そう言いだして、僕達はこれ以上話をする事が出来なくってしまいました。
で、出発しようとしたところ、1人の冒険者が・・・・あ、この人は直前に馬車へ乗ってきた人だ。
何故か風上に移動して、
「ちょっと失礼しますよ?」
と言い出して何かの包みを取り出して、
「まあこういう事もあるよね?」
とか意味不明な事を言いだし、
その包みを僕達に向けてまき散らせてきました。
その場にいた全員が理解できない表情。
馬車に付いていた臭いの粉が僕達に向かって飛んできました。
「現実は厳しいよね?あの時皆死んでいれば苦しまなくて済んだのにね。じゃあね!」
ピ――――!!!!!!!!!!
と喋り終えて何やら笛を吹いてそのまま走り去っていきました。
「おい!何のつもりだ!」
冒険者の1人がそう言うけどもうその・・・・誰だっけ?は遠くに走り去っていしまい捕まえようにも距離が開き過ぎてしまいました。
「これ馬車に付着していた臭いですよ!」
僕は咄嗟に言います。
「どういう事だ?」
騎士さんの隊長さん?が聞いてくる。
「えっとつまり・・・・魔物の襲撃は、この臭い目掛けていたんじゃないかって事でその・・・・僕達は何者かに狙われていたって事で・・・・」
「つまりは・・・・姫様を何者かが狙っていたって事で、それを魔物に襲わせたって事か?」
「そんなことできるのかよ?」
「見てたでしょ?できるのかじゃなく、現実に襲われているのよ!」
この場がパニックになります。
「それより、今すぐここを離れましょう!できれば川か湖でこの粉を洗い落とさないと、と思うのですが?」
前途多難・・・・
「何!貴様!今名を何といった?」
驚いて離れる姫さまと、固まる僕。
「えーロゼさん、肩痛いです。僕の名前はリューク・キッケルトです。」
まじまじと僕を見てくるロゼさん。
「もはやキッケルト家の生き残りか?」
「え・・・・えっとどういう事でしょう?僕は只の孤児ですが?」
「え?え?どういう事かしら?もしかして昔お家断絶になった貴族の中にキッケルト家というのがあったと思うけれど、この子が?」
「わかりませんが・・・・私もキッケルト家の者に会ったのは幼い時でしたから。ただ、あの夫婦の面影があります。」
うん?どういう事?うーん、僕って父と母の事を全く知らないんだよね。
孤児院では僕の父と母は15年前に戦争で死んで、ここに僕だけ孤児として預けられたとしか聞かされていなかったりするんだ。
「あ・・・・あの・・・・僕は産まれてから、孤児院にいる記憶しかないのですが、僕の・・・・両親を知っているのですか?」
「私もよく知らないの。だってあの時はまだ3歳。ロゼは・・・・7歳ぐらい?」
「そんな年齢の事はどうでもいいのですよ、姫様!それより貴様・・・・君は・・・・」
そう話していたけれど、しびれを切らした冒険者の1人が、
「おい、いつまで此処に居るんだ?そろそろ出発しようぜ?」
そう言いだして、僕達はこれ以上話をする事が出来なくってしまいました。
で、出発しようとしたところ、1人の冒険者が・・・・あ、この人は直前に馬車へ乗ってきた人だ。
何故か風上に移動して、
「ちょっと失礼しますよ?」
と言い出して何かの包みを取り出して、
「まあこういう事もあるよね?」
とか意味不明な事を言いだし、
その包みを僕達に向けてまき散らせてきました。
その場にいた全員が理解できない表情。
馬車に付いていた臭いの粉が僕達に向かって飛んできました。
「現実は厳しいよね?あの時皆死んでいれば苦しまなくて済んだのにね。じゃあね!」
ピ――――!!!!!!!!!!
と喋り終えて何やら笛を吹いてそのまま走り去っていきました。
「おい!何のつもりだ!」
冒険者の1人がそう言うけどもうその・・・・誰だっけ?は遠くに走り去っていしまい捕まえようにも距離が開き過ぎてしまいました。
「これ馬車に付着していた臭いですよ!」
僕は咄嗟に言います。
「どういう事だ?」
騎士さんの隊長さん?が聞いてくる。
「えっとつまり・・・・魔物の襲撃は、この臭い目掛けていたんじゃないかって事でその・・・・僕達は何者かに狙われていたって事で・・・・」
「つまりは・・・・姫様を何者かが狙っていたって事で、それを魔物に襲わせたって事か?」
「そんなことできるのかよ?」
「見てたでしょ?できるのかじゃなく、現実に襲われているのよ!」
この場がパニックになります。
「それより、今すぐここを離れましょう!できれば川か湖でこの粉を洗い落とさないと、と思うのですが?」
前途多難・・・・
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