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外伝 リュークとエリザヴェータ

見ちゃっていいのかなあ

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「あ、一寸待っていて下さいね?」
 そう言って受付の女性は奥へ引っ込んでいきました。
 3人共に困惑して、各々お見合いしてしまう。
 そりゃあ困っちゃうよね。
 困惑していると、先程何処かへ行ってしまった受付の女性が戻ってきて、
「こちらに空間魔法の事が記載してあるんです。」
 そう言って僕に渡してくれたんだけど、
 【スキル一覧  冒険者ギルド 秘】

 と書いてある・・・・これ見ちゃっていいのかなあ?
「あ・・・・あの・・・・とんでもない事が本のタイトルに書いてあるのですが・・・・?」
「ええ、気にしないで下さいね?本当にやばいのは後ろに記載してあるページですので。ええとですね、15ページですね。」
 そう言って15ページを開いてくれる受付の女性。

 【空間魔法】

 空間を制御する事により本来収納できないような大きさの物体や、重すぎて運べないような物体を収納する事の出来るスキル。
 また、特定の空間を拡張、縮小もできる。
 なお、生きている生命体は空間魔法を用いて作成した収納カバンへ収納する事はできない。

 スキルレベルにより収納できる大きさ、数、重量等の制限に変化があり、レベル10では時間経過がほぼ抑えられる。

 なお、【道具作成】【錬成】【創造】等のスキルを併用する事により、様々な収納カバンを作成する事が出来る。

 ・・・・えっと?
 これってつまり・・・・物を沢山仕舞ったり、運んだり出来るって事なのかな?
 一寸びっくり。
 どうしてこんな凄いスキルが僕の物になったんだろう?

「私も空間魔法の使い手に会うのは初めてなのですが、聞いた話ですと冒険者として活動するにあたり、荷物の制限がほぼ無くなるのでかなり有利になれると聞きました。また、危険な冒険者ではなく商人になって荷物を出し入れしたり、運び屋として荷物を運んだり。うん、リュークさんよかったですね!」
「あ、ありがとうございます?えっと気になる記載があったのですが、聞いてもいいですか?」

「えっとどこでしょうか?」
 そう言って顔を近づけてくる・・・・受付の女性・・・・お姉さん。
 あ・・・・いい匂い・・・・あと、顔が近いです・・・・一寸どころか結構な美人さん?可愛い感じかな?なので目のやりどころに困ってしまうんです。
「えっとですね、このスキルレベルというものなのですが何でしょうか?」
「あ、忘れていましたわ。スキルにはそれぞれレベルがあって・・・・特定の固有スキルにはレベルがないものもありますが、普通のスキルは皆レベルが存在します。最初は0ですね。これはスキルを獲得した状態。そこからレベルを上げていくのですが、よほど特殊な事が無い限り、最大レベルは10ですね。」
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