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外伝 リュークとエリザヴェータ

パーティーと別れる

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  これで・・・・ターラさん達は銀貨3枚・・・・6人パーティーだから、1人当たり銀貨半分?えっとこの場合、銅貨50枚なのかな?
 こうして報酬の攻防は何とか終わった・・・・終わったよね?
 で、話し合いが終わったのを見ていたのか、受付のアニョーゼさんがこちらにやってきて僕に声をかけてきます。
「えっと、リュークさん、よかったら一寸お話があるのですが。」
 何だろう?目が真剣そのものです。
 そして僕とターラさん達は、この場でお別れをする事になりました。
 そもそも同じパーティーじゃないというのと、今回はたまたま僕がターラさん達を助けた形になったから、魔物の討伐報酬の事もあって一緒にギルドへ向かったけれど、もう用は済んだ訳で。

「あ、じゃあリュークさん、色々ありがとうございました。私達はこの町を拠点にしているので、もしリュークさんがこの町を拠点にされるようでしたら,また会う事もあると思います。その時は、色々お願いするかもなのです・・・・じゃなくしれませんね!」

 と、ターラさん・・・・最後はなんかさっきまでと違う感じで妙なテンション。
「色々ありがとうね!この町はいい所だからリュークさんも是非此処で活躍してね!」
 とミリアルさんが。
 そしてケイシーさんだったかな?が、
「そうだぜ!是非ともこの町を拠点にしなよ!ってあんたこれからどうするんだ?」

「えっと、まだ決めてないんです。暫くじっくり考えます。それでは、アニョーゼさんに呼ばれているのでここでお別れですね。色々ありがとうございました。」
 こうして僕はこのパーティーと別れる事になりました。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 違う部屋に案内されて・・・・あ、ソファーというやつだ・・・・座ると体が沈む・・・・高級すぎて落ち着かないよ・・・・

「リュークさんごめんなさいね、呼び止めて。リュークさんのスキルを考えて、一寸提案があるのですが、宜しいですか?」

 なんだろう?
「えっと、はい、何でしょう?」
 美人さんが目の前だと何だか変に緊張する・・・・

「リュークさん、商館はご存知でしょうか?」

 商館?知らないよ・・・・何それ美味しいの?え?それは羊羹だって?羊羹も食べた事ないよ。

「いえ、知らないです・・・・」

「えっとですね、簡単に説明しますと、まずここは冒険者が集まる場所なのですが、基本的に冒険で得られた素材を買取、依頼料の支払い、と言った感じで冒険者の方が収入を得られる場所なのですが、商館というのは基本的に商人の方が集って、情報の交換、珍しかったり価値がありそうな商品の売買、商業する時の依頼等を斡旋したりしています。」
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