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外伝 リュークとエリザヴェータ

何だろう、色々って

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「え?だって勇者さまでしょ?やっぱり戦闘力がないから反対したんじゃ?」

「貴方、勇者の事を勘違いしているようだから言っておくけれど、あいつは最低の屑野郎なのよ!そもそも何故リュークの加入に反対したのか。そもそもわね、あの2人は・・・・勇者とバカ戦士、2人は幼馴染って事は知っているわよね。あの2人はどういう訳か馬が合うようで仲がいいのよ。で、2人は女以外受け付けないって言っているのよ。」

「え・・・・どういう事ですか?」

 うーんよく分からない・・・・何で女の人以外駄目なのかな?それにレーツェルさんは勇者さまの事をよく思っていないみたいだし。
 尤も最近は2人の奇行が増えて僕は正直なところ、困惑していたのですけれど。
「あいつ等は・・・・自分達以外は女で固めて、その・・・・色々と・・・・・なのよ。」

「えっと・・・・何が色々となのよですか?」

 何だろう、色々って?

「そんな事を女性に言わせないの!女の敵なのよ!そう、この際だから言うけれど、パーティーに加入した女性に手を出しているらしいのよ!」
 真っ赤な顔をして言うレーツェルさん。

「手を出すって?よくわかりません。」

 ・・・・睨んでくるレーツェルさん。
 よくわからない・・・・僕、何か怒らせちゃった?
「つ・・・・つまり・・・・その・・・・性・・・・性的に手を出しているのよ!」

「性的にって?」

 つまりあれかな?女性をエッチい目で見て手を握ったりするのかな?

「・・・・リューク、ワザと言っている?」
「えっと・・・・よくわかりませんが、あれですか?よく孤児院では貴族の方が来訪されて、見た目のよさそうな女の子を身請けしていますが、そういう類ですか?」

 そう、孤児院には女の子が少ないんだ。
 先ず見た目が良い女の子は、成人までに貴族や金持ちが連れて行ってしまう。
 たまに見た目が可愛らしい、つまり女の子に見える男の子もいなくなってしまうけれど。

「えっ?孤児院って・・・・そんな事があったんだ・・・・どこの貴族よそんな事しているのは。おとう・・・・皇帝陛下に伝えなければ!」

 何かとんでもない事を言ったような気がしたけれど・・・・突っ込もうとしたけれど、その前に目的地に着いたみたい。

「ほら見てリューク、鎧があったわ。」

 そう、そこには僕達・・・・主に勇者さまが倒した鎧の魔物だった、つまり残骸が落ちていた。

「特に変わりはないようね。」
 そう言ってレーツェルさんは周りを警戒している。
「じゃあ僕が回収しますね。」
「あ、待って。一応2体いたと思うから、それぞれ分けましょう。」

 レーツェルさんはそう言って女性タイプ?の鎧の残骸を集めていく。
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