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国内無双編
支えてるやつが一番ヤバい奴
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「よし」
「言うな、なんでだよ」
震えて涙を流すよしの肩を組んで、棺桶に入っている両親を一緒に見つめる。
「一緒に返していこうって⋯⋯何度も会って説得したじゃんか」
背中をさすり。
「お兄ちゃん、もう1時間もいるじゃない」
花南ちゃんの声を聞き俺は振り返る。
参列しているのは誰一人おらず、いるのは俺達三人だけ。
親戚も株も手に入らない、遺されたものがないのを知ると他人事だ。
「くっそ、自死って⋯⋯プライドがそんな大事かよ⋯⋯」
ーーごめんなさい!美智に何か言われたの!?
ーーた、担保の株式はすぐに渡す!!だ、だから!!
「よし、大丈夫だ。これからは兄妹で生きていける」
「そんな簡単に言うなっての。ずズッ⋯⋯くそっ」
ーーぎゃぁぁぁ!!眼が!!眼がァァァ!!
フラフラなよしを花南ちゃんが預かってこの場を去る。
無音となったこの場で、俺は棺桶見下ろす。
ーーもう、もうやめてぇぇぇぇ!!皮がぁ!ァァァあぁ!!!
「⋯⋯⋯⋯」
ーー頼む!じゃのむ!!美智代だけは!!もう爪もない!!歯もないじゃないか!!私達が何をしたっていうんだ!!!
「⋯⋯⋯⋯」
ーーざっきー!俺はな?人生どんな逆境も跳ね返せるように出来てる!
俺らみたいな奴にこそ、輝ける場所があるんだぜ!
それを人は、人生って言うんだ!
「⋯⋯⋯⋯」
ーー美智代⋯⋯美智代ぉぉぉぉお!お前!人間か!?スコップで突き刺すなんてどうかしてる!!
「⋯⋯⋯⋯」
ーーざっきーが幸せになったら、いつかダブル夫婦でBBQとかも良いかもな!
「⋯⋯⋯⋯」
ーーゥェ⋯⋯ヒョ⋯⋯ヒュウ⋯⋯ピィ⋯⋯
無言で見下ろしていた俺の頭には、あの時の夫婦の断末魔がこの棺桶から聞こえるようだ。
だがなんとも思わない。
むしろ心地良い。
「契約は終わりだ。
お前らの代価はしっかり払い終わった。
⋯⋯200億分のな」
俺は背を向け。
「逝ってらっしゃい──俺も、いつか合流するからよ」
人は、いつか死ぬものだ。
俺もこの運命が長く続くなんて思ってない。
ただ、人の理から外れた者として、いつか来る終わりを。
「ふっ。この俺が良い奴だと思ってる奴らの頭の中が気になる」
何人殺したと思ってる。
どれだけの断末を。
どれだけの人生を。
どれだけ凄惨な現場を目撃したことか。
ん?
スマホが鳴る。
「俺だ」
『城山です!伊崎さん、お時間はありますでしょうか?』
「勿論。ちょうど親友の両親の葬式が終わったので」
『⋯⋯なら、また掛け直しますよ!』
「いえ。最期の挨拶も出来ましたので問題ないです。
なんで死んだのかもわからないので」
『⋯⋯っ。そ、そうですか!それでは遣いを送りますのでお待ちしています!』
電話を切り、ポケットにしまう。
「人並みに生きてれば、こんな目に遭わずに済んだのにな?」
そう言い残して俺は、外に出るとよし兄妹を送り届け、遣いの車に乗り込んだ。
*
「っ、伊崎さん!遥々お越しくださり感謝いたします!!」
豪華な扉を通り抜けると、サミット会議のような長いテーブル。
席は全席埋まっており、立ち上がって一斉に頭を下げてくる。
「株式の振り分けは終わったか?」
「勿論です!平等に⋯⋯そう仰いましたよね」
「よいしょ。そうだ。
財閥解体はよろしくないのは均衡的にも理解している。
だが、誰かに偏るのは良くない⋯⋯全員理解しているな?」
無言の眼差しだが、俺の意味を理解はしている。
「今まで肩身の狭い人間も居ただろう。
そして今度は自分たちが⋯⋯悪くない。
だがしかしそれでは、連鎖を繰り返すだけ⋯⋯違うか?」
「は、はい!勿論です!」
「誰にだって能力があればそれ相応の価値を与え、享受すべきだ。
"先代は可哀想なことに、恵まれなかったらしい"」
全員の顔が嘘みたい真っ白だ。
何故だ?
「俺は関与しないが、あのビルを俺に譲渡した事を条件に好きにしてもらって構わない。
報道関連を操作して時間差で流したのは英断だ。
まさか被害者が増えるなんて思ってもなかった」
「はい!それはこちらの美香の案でして!」
「は、初めまして!!」
キレイな女性だ。
「奥さんか?」
「はい!私の妻でして」
「励むと良い。
世の中感情でどうなるか決まる事もある。
こうしてみんなの視線を浴びる事も、敵を作ることになりかねない」
「そ、そのお言葉、懐にしまわせていただきます」
「あぁ。相続だなんだと色々大変だろう。
今度知り合いのアイドルライブでも行ってくるといい。
"好き"だろう?」
「は、はい!」
「っ⋯⋯」
妻は能力としては正直で自分の事になると頭が悪い。
旦那は直感が鋭いし、理屈的にも理解できている。
相性は悪くないか。
「中々良い夫婦のようだ。
末永く過ごせるようにビジネスは"上手く"やらないと」
「⋯⋯勿論です!」
"まだまだ"だな。
隠していることが丸わかりだ。
「そうだ。
城山財閥では不動産をメインに行っているよな?」
「はい!」
「勿論良い値で払わせてもらうが、今度欲しいものがあってな。
条件を提示するから納得したらサインをして欲しい。
相場の3倍は出すつもりだ」
「さ、三倍ですか!?」
「あぁ。財閥相手に取引するのだからそれくらいは気前良く払わないとな」
「あ、あははは⋯⋯」
「折角招待してもらったのだから、食事をさせてもらうよ」
マットの上に並ぶポタージュ。
「うん。美味いな」
「お、お気に召していただけたようで」
⋯⋯⋯⋯。
「ここのシェフはいるのか?」
「はい?」
「シェフは?」
「⋯⋯っ、はい」
*
「はぁ⋯⋯清々しい程気持ち良い」
気持ちが良い。
いい加減うんざりしてたんだ。
平和も。
人生には上がり下がりがないとな。
「@@⊃》→@→→@"⊃《《》!!!!」
「ん?痛いか?」
なんだ。活きがいいから結構持つかなと思ったが。
「ほら、息子の※※だぞ?」
「キェェェェェェェェ!!!!」
「あー⋯⋯人が発して良い返事じゃねぇな」
んだよ。
折角舐めた口聞いたんだから矯正しようとしただけなのに。
「っあ、あァ来るな!!!」
4人。
「お前だな?」
「えっ?」
撃つ。
「ガァァァァァァァァァァアァ!」
「な、なんだよ!!ビーム!?なんだよ!!」
「オイオイ、木の根っこがひっくり返っちまうよ」
下を見ると、4人の顔が真っ青になっていくのが見える。
「嘘みたいに静かになるな?」
あぁ。そりゃそうか。
両親のアレがあるから当然か。
「な、なぁ?」
「ん?どうした?」
「なんで⋯⋯こんな事するんだ?」
「なんで?」
よしの妹。
そう。既視感があった。
何故だろう?
そう思った時、俺の神代と一緒にいた女の中に、居た気がした。
そう。
よしはきっとそれを知らずに頑張っていた。
「お前たちは運命論は知っているか?」
「運命⋯⋯論?」
「そうだ。
俺達の人生は予め全て決まっている。
俺がこうしてお前たちに非人道的な事をすることも。
お前たちが将来とんでもない化物に進化して、様々な悪行の限りを尽くすことも。
最初から決まっている」
「そ、そんなことないだろ。
じゃあ俺達は既に決まっている未来を進んでいるってことかよ?」
「結果はどうでも良い。
ただ、俺としては、世界はこれだけ広いのに、人生に関わる人物は意外と世間が狭いということに気付いた。
だから、そう。
人生は刺激に満ち溢れている」
「な、何言って⋯⋯」
刺す。
「ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ウ゛」
「ただの嗜虐だ。
いや?違うか。
俺の身内に手を出した⋯⋯それが答えか」
「主ぃー」
「おう、ありがとよ」
んー。
こうして、感情を知る事も魂に必要な事だ。
「ガッ──ッギァァァァァァァァッハハハハハハハ」
「痛いな?笑ってるぞ?目から何か出てる出てる」
「ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛」
そう。これで良い。
コイツも。家族も。
全てが敵だ。
「主ぃ?」
「ん?」
「これどうするの?」
「何時でも消せる。
喰いたきゃいくらでも喰っていい」
「やった!食べよ!!」
「ぁ⋯⋯なんだよ!オマ!!」
「け⋯⋯ぁ」
とりあえず俺の周りの敵はかなり減ったのか?
まぁ。とりあえず何かをするような奴は全員消さないとな。
「言うな、なんでだよ」
震えて涙を流すよしの肩を組んで、棺桶に入っている両親を一緒に見つめる。
「一緒に返していこうって⋯⋯何度も会って説得したじゃんか」
背中をさすり。
「お兄ちゃん、もう1時間もいるじゃない」
花南ちゃんの声を聞き俺は振り返る。
参列しているのは誰一人おらず、いるのは俺達三人だけ。
親戚も株も手に入らない、遺されたものがないのを知ると他人事だ。
「くっそ、自死って⋯⋯プライドがそんな大事かよ⋯⋯」
ーーごめんなさい!美智に何か言われたの!?
ーーた、担保の株式はすぐに渡す!!だ、だから!!
「よし、大丈夫だ。これからは兄妹で生きていける」
「そんな簡単に言うなっての。ずズッ⋯⋯くそっ」
ーーぎゃぁぁぁ!!眼が!!眼がァァァ!!
フラフラなよしを花南ちゃんが預かってこの場を去る。
無音となったこの場で、俺は棺桶見下ろす。
ーーもう、もうやめてぇぇぇぇ!!皮がぁ!ァァァあぁ!!!
「⋯⋯⋯⋯」
ーー頼む!じゃのむ!!美智代だけは!!もう爪もない!!歯もないじゃないか!!私達が何をしたっていうんだ!!!
「⋯⋯⋯⋯」
ーーざっきー!俺はな?人生どんな逆境も跳ね返せるように出来てる!
俺らみたいな奴にこそ、輝ける場所があるんだぜ!
それを人は、人生って言うんだ!
「⋯⋯⋯⋯」
ーー美智代⋯⋯美智代ぉぉぉぉお!お前!人間か!?スコップで突き刺すなんてどうかしてる!!
「⋯⋯⋯⋯」
ーーざっきーが幸せになったら、いつかダブル夫婦でBBQとかも良いかもな!
「⋯⋯⋯⋯」
ーーゥェ⋯⋯ヒョ⋯⋯ヒュウ⋯⋯ピィ⋯⋯
無言で見下ろしていた俺の頭には、あの時の夫婦の断末魔がこの棺桶から聞こえるようだ。
だがなんとも思わない。
むしろ心地良い。
「契約は終わりだ。
お前らの代価はしっかり払い終わった。
⋯⋯200億分のな」
俺は背を向け。
「逝ってらっしゃい──俺も、いつか合流するからよ」
人は、いつか死ぬものだ。
俺もこの運命が長く続くなんて思ってない。
ただ、人の理から外れた者として、いつか来る終わりを。
「ふっ。この俺が良い奴だと思ってる奴らの頭の中が気になる」
何人殺したと思ってる。
どれだけの断末を。
どれだけの人生を。
どれだけ凄惨な現場を目撃したことか。
ん?
スマホが鳴る。
「俺だ」
『城山です!伊崎さん、お時間はありますでしょうか?』
「勿論。ちょうど親友の両親の葬式が終わったので」
『⋯⋯なら、また掛け直しますよ!』
「いえ。最期の挨拶も出来ましたので問題ないです。
なんで死んだのかもわからないので」
『⋯⋯っ。そ、そうですか!それでは遣いを送りますのでお待ちしています!』
電話を切り、ポケットにしまう。
「人並みに生きてれば、こんな目に遭わずに済んだのにな?」
そう言い残して俺は、外に出るとよし兄妹を送り届け、遣いの車に乗り込んだ。
*
「っ、伊崎さん!遥々お越しくださり感謝いたします!!」
豪華な扉を通り抜けると、サミット会議のような長いテーブル。
席は全席埋まっており、立ち上がって一斉に頭を下げてくる。
「株式の振り分けは終わったか?」
「勿論です!平等に⋯⋯そう仰いましたよね」
「よいしょ。そうだ。
財閥解体はよろしくないのは均衡的にも理解している。
だが、誰かに偏るのは良くない⋯⋯全員理解しているな?」
無言の眼差しだが、俺の意味を理解はしている。
「今まで肩身の狭い人間も居ただろう。
そして今度は自分たちが⋯⋯悪くない。
だがしかしそれでは、連鎖を繰り返すだけ⋯⋯違うか?」
「は、はい!勿論です!」
「誰にだって能力があればそれ相応の価値を与え、享受すべきだ。
"先代は可哀想なことに、恵まれなかったらしい"」
全員の顔が嘘みたい真っ白だ。
何故だ?
「俺は関与しないが、あのビルを俺に譲渡した事を条件に好きにしてもらって構わない。
報道関連を操作して時間差で流したのは英断だ。
まさか被害者が増えるなんて思ってもなかった」
「はい!それはこちらの美香の案でして!」
「は、初めまして!!」
キレイな女性だ。
「奥さんか?」
「はい!私の妻でして」
「励むと良い。
世の中感情でどうなるか決まる事もある。
こうしてみんなの視線を浴びる事も、敵を作ることになりかねない」
「そ、そのお言葉、懐にしまわせていただきます」
「あぁ。相続だなんだと色々大変だろう。
今度知り合いのアイドルライブでも行ってくるといい。
"好き"だろう?」
「は、はい!」
「っ⋯⋯」
妻は能力としては正直で自分の事になると頭が悪い。
旦那は直感が鋭いし、理屈的にも理解できている。
相性は悪くないか。
「中々良い夫婦のようだ。
末永く過ごせるようにビジネスは"上手く"やらないと」
「⋯⋯勿論です!」
"まだまだ"だな。
隠していることが丸わかりだ。
「そうだ。
城山財閥では不動産をメインに行っているよな?」
「はい!」
「勿論良い値で払わせてもらうが、今度欲しいものがあってな。
条件を提示するから納得したらサインをして欲しい。
相場の3倍は出すつもりだ」
「さ、三倍ですか!?」
「あぁ。財閥相手に取引するのだからそれくらいは気前良く払わないとな」
「あ、あははは⋯⋯」
「折角招待してもらったのだから、食事をさせてもらうよ」
マットの上に並ぶポタージュ。
「うん。美味いな」
「お、お気に召していただけたようで」
⋯⋯⋯⋯。
「ここのシェフはいるのか?」
「はい?」
「シェフは?」
「⋯⋯っ、はい」
*
「はぁ⋯⋯清々しい程気持ち良い」
気持ちが良い。
いい加減うんざりしてたんだ。
平和も。
人生には上がり下がりがないとな。
「@@⊃》→@→→@"⊃《《》!!!!」
「ん?痛いか?」
なんだ。活きがいいから結構持つかなと思ったが。
「ほら、息子の※※だぞ?」
「キェェェェェェェェ!!!!」
「あー⋯⋯人が発して良い返事じゃねぇな」
んだよ。
折角舐めた口聞いたんだから矯正しようとしただけなのに。
「っあ、あァ来るな!!!」
4人。
「お前だな?」
「えっ?」
撃つ。
「ガァァァァァァァァァァアァ!」
「な、なんだよ!!ビーム!?なんだよ!!」
「オイオイ、木の根っこがひっくり返っちまうよ」
下を見ると、4人の顔が真っ青になっていくのが見える。
「嘘みたいに静かになるな?」
あぁ。そりゃそうか。
両親のアレがあるから当然か。
「な、なぁ?」
「ん?どうした?」
「なんで⋯⋯こんな事するんだ?」
「なんで?」
よしの妹。
そう。既視感があった。
何故だろう?
そう思った時、俺の神代と一緒にいた女の中に、居た気がした。
そう。
よしはきっとそれを知らずに頑張っていた。
「お前たちは運命論は知っているか?」
「運命⋯⋯論?」
「そうだ。
俺達の人生は予め全て決まっている。
俺がこうしてお前たちに非人道的な事をすることも。
お前たちが将来とんでもない化物に進化して、様々な悪行の限りを尽くすことも。
最初から決まっている」
「そ、そんなことないだろ。
じゃあ俺達は既に決まっている未来を進んでいるってことかよ?」
「結果はどうでも良い。
ただ、俺としては、世界はこれだけ広いのに、人生に関わる人物は意外と世間が狭いということに気付いた。
だから、そう。
人生は刺激に満ち溢れている」
「な、何言って⋯⋯」
刺す。
「ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ウ゛」
「ただの嗜虐だ。
いや?違うか。
俺の身内に手を出した⋯⋯それが答えか」
「主ぃー」
「おう、ありがとよ」
んー。
こうして、感情を知る事も魂に必要な事だ。
「ガッ──ッギァァァァァァァァッハハハハハハハ」
「痛いな?笑ってるぞ?目から何か出てる出てる」
「ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛」
そう。これで良い。
コイツも。家族も。
全てが敵だ。
「主ぃ?」
「ん?」
「これどうするの?」
「何時でも消せる。
喰いたきゃいくらでも喰っていい」
「やった!食べよ!!」
「ぁ⋯⋯なんだよ!オマ!!」
「け⋯⋯ぁ」
とりあえず俺の周りの敵はかなり減ったのか?
まぁ。とりあえず何かをするような奴は全員消さないとな。
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