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世界征服編
怪しい噂
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「ん~」
ぼやけながらスマホを手にとる。
スクリーンには朝の7時と。
「あれ、」
夜⋯⋯あ、そうそう。
呑んでそのままバーでやる事やって送ってもらったんだった。
横に女もいないなんて⋯⋯俺も随分ぼっちになったもんだ。
日本だと理沙ちゃんや衣里がいたからいつでも揉めたのに。
はぁ。
揉むもんもないと生活の質は上がらんしやってられん。
でもそこら辺の女を呼んだところでなぁ。
⋯⋯まぁ揉んでるか。
と、意識が朧げではあるが近くにあったリモコンをとってテレビをつける。
『エリック、強気発言。
かなり情勢が動き出していますね』
『えぇ。
エリック氏は政治に興味なかったはずなんですがねぇ。
フィクサーに唆されたのか、だいぶ敵を作っているように思えます。
電力を生み出す技術など、原油を持っている彼らからすれば粛清対象者ではないですか?』
『不適切ですよ。
ですが、その意見には同意します。
現在、世界中ではエリック氏の企業である社の前ではデモ運動が頻繁に起こり始めています』
歯を磨いてうがいを終え、テレビを見る。
「いいねぇ。
みんな結構盛り上がってるようだ」
膝をかっぴらいてソファに座る。
まぁ反発するのは当たり前なのは大前提だし、王者であった中東に真っ向から喧嘩を売っているようなモノだ。
テロが起きない辺りまだマシと言える。
⋯⋯まぁ、そうなればその瞬間。
パリンッ──!
指を鳴らすと近くの皿が綺麗に割れる。
「──"ゲームオーバー"。
俺の独裁国家となってもらうから、心配してんだって少し前の会議で言ったはずなんだけどな」
使者として向こうの人間に伝えに行かせたほうがいいとは言ったんだがな。
エリックは通じただろうか?
少し心配になる。
「あっ、またお皿割ってるー!」
「おーおはよう。
昨日は良かっただろ?」
通訳も、名前は聞いてはないがかなり親密になった。
こうして鍵を渡して髪を乾かせたり身の回りの足として動いてもらっている。
石田達が全然瀕死だからな。
「ま、また行きたいっす」
「お前は恋愛してる女か」
まぁ昨日のバーはフラア議員のおかげか、ハイレベルおばけがいっぱいいたからな。
しかも日本よりデケェデケェ。
コイツもニヤニヤしてて気持ち悪かった。
「あぁ、俺に付いてるとこんな事ばっかだ」
「石田先輩ズルいっすね」
やっと俺の気持ちを共感するやつに出会ったわ。
「だろ?
アイツなんだかんだ女に困らないようにしてやったんだぜ?
それに、企業の重役ともパイプを繋げてやったのに、あの仕打ちだからな」
思わず前のめりになってしまう。
「伊崎さん、いつでもお供します!」
「良い敬礼だ。
なら、早速女を求めて千里眼を養おう」
「と、言いたいところなんですけど」
「ん?」
「石田先輩が伊崎さんを呼んでいまして」
どうしたんだ?
滅多に言わないのに。
「ほぉ?まぁいい。
とりあえず行くとするか」
*
「お疲れ様です!」
「経過はどうだ?」
「まぁ、この通りっす」
完全ぐるぐる包帯で手元しか自由が効いてなさそうだ。
「まぁしゃーないわな。
お前らもどうだ?」
「全然平気っす!」
「アニキのおかげで快適っす!」
⋯⋯物分りが良いとこっちも楽だ。
本当初手より扱いやすくなった。
「それで石田。
用があるんだろ?」
コイツのベッドに寄りかかって見下ろしながら訊ねる。
「えぇ。
とりあえず面白い話と怪しい話⋯⋯どっちがいいですか?」
「まぁオモロイ話」
「日本で伊崎を呼べとおじちゃん達が怒ってます」
⋯⋯やべ。
ケータイ2個持ちにしたの忘れてた。
「あっそう。
地獄そうだな」
「諸星さんバチ切れらしいです」
「うわぁ、やりそう」
「白波会長の方はあまり反応がなかったようです。
まぁ恐らく伊崎さんを理解しているからだと思いますが」
「理解してるって?俺を」
オイオイ冗談言うなよ。
「えぇ。諸星さんは⋯⋯まぁ、割と?
まぁ主観的な話になってしまいますが、諸星会長とはビジネス!って感じで、白波会長の方は家族!って感じの印象を受けますね。
感情を理解しているからこその反応の薄さという」
「えぇ?そうかぁ?」
「え、違います?
なんか諸星会長とは大人な感じですけど、白波会長の時は割と本音でまともな事言ってるイメージですけどね」
コイツに割と図星を突かれる日が来るとは微塵も思ってなかったわ。
だって白波のおっさん、
"紗季とはいつ会うんだ?いつ!?"
なんて、会う度それだからなぁ。
厳しいって。
さすがの俺も思うところあるって。
未来で結婚しようねなんて言ってた~なんて言えねぇって。
そりゃちょっと角は取れるわな。
子供の話をされた時はマジで気まずいって。
「そうか」
「あ、それと、韓国と華国の一部から事務所に部門作らないか?って」
「なんで?」
「流行ってはいるらしいんですけど、日本ほどらしく?」
「韓国がそんな事を?オモロイな」
「えぇ。
あとは、主にスケジュール管理系統は自分が処理したんで⋯⋯」
パソコンを操作しながらスマホを見る石田。
コイツも必死に喰らいついている。
「よくやってるな」
「⋯⋯キモいですよ?」
「んだよ、本音を言っただけなのに」
「あ、そうだ。
ライブやホールの押さえはもうやりましたが、承認しちゃっていいですよね?」
「あぁ。お前のやりたいようにやっていい。
新人アイドルで石田の気に入った女がいればドンドン作っていいぞ」
「⋯⋯まじっすか?」
「あぁ。
新人部門で作れよ?
本格的に売るのはギャラシンが一番」
「全員食ってますけど、アンタが」
「はっ、羨ましいか?」
「⋯⋯まぁそれなりには?」
前なら悔しそうに血涙流してたのに。
「なんだよ。
張り合いがねぇな」
パソコン弄りながら相槌なんて成長したんだかなんだか。
「ここ最近⋯⋯というより、少し前から伊崎さんの凄さを理解してから身の程が結構正確に分かってきたので、そりゃそうだよなぁ⋯⋯って」
「──お前もキモいな」
「なんでですか!」
「え、伊崎さんも石田先輩も調子悪いんですか?」
「「全く悪くない」」
「綺麗にハモりますね」
「「静かにしてろ」」
なんでコイツとハモらなきゃならんのだ。
「それで?
怪しい話の方は」
「あぁ、そうでしたそうでした。
まぁ、これは完全に趣味の話にはなってしまうのですが、コレ」
こちらに見せてくるノートパソコンに映るのは謎の場所。
「なんだこれ?」
暗闇の中で祈る人々。
悪魔崇拝?
「どうやら富裕層の人たちが通っている怪しいセミナーってのがあって」
「セミナー?
そりゃまたどっから見つけてきたんだ?」
「たまたま仲良くなったジャーナリストですよ。
行方不明でもう会えなくなったんですけど、資料は貰ってたんです」
「これは⋯⋯富裕層ってなんで⋯⋯あ、調べたのか」
「そうっす。
んで、多分なんで今?って話になるんすけど、少し離れた場所にその富裕層がやたら集まっている街があるんですって。
もしかしたら興味がてら行ったらどうすか?っていう」
「俺に悪魔崇拝でもしろと?」
何言ってるんですかと、真顔で俺の言葉を一蹴する。
「どうせ倒しちゃうじゃないですか。
さっきスケジュール管理してたらほとんどの担当から伊崎さんがいつ帰ってくるのかやたら気にしてる奴らが多いって問い合わせでしたよ。
調べたらほぼギャラシンで、逆に悪魔に気に入られてカリスマ性発揮してるのはそっちでは?って高速演算してしまうくらいにはビビりました。
一応トップアイドルですよ?
年間であのスターだったアイドルグループの1.6倍は売り上げてますからね?
悪魔と取引したんでしょ?
なんて言われても不思議じゃないなと思って」
「お前本当に石田か?」
「はい?」
「そんな直球に物を言うようになり過ぎじゃないか?」
「仕事をする度に評価は変わるものですよ。
じゃなくて、俺の興味で怪しい噂ついでに富裕層が集っているのは結構マジらしいんですよ。
人脈ついでにどうっすか?」
瞳の奥が行け、と言っている。
なんでコイツはこういうのが好きなんだ。
都市伝説も嬉しそうに眺めていたし。
「カメラまで準備しやがって。
お前が行ってほしいだけだろ」
仕方ねぇなこのクソガキが。
行ってやるとするか。
おい、小さくやったじゃねぇんだよバカが。
ぼやけながらスマホを手にとる。
スクリーンには朝の7時と。
「あれ、」
夜⋯⋯あ、そうそう。
呑んでそのままバーでやる事やって送ってもらったんだった。
横に女もいないなんて⋯⋯俺も随分ぼっちになったもんだ。
日本だと理沙ちゃんや衣里がいたからいつでも揉めたのに。
はぁ。
揉むもんもないと生活の質は上がらんしやってられん。
でもそこら辺の女を呼んだところでなぁ。
⋯⋯まぁ揉んでるか。
と、意識が朧げではあるが近くにあったリモコンをとってテレビをつける。
『エリック、強気発言。
かなり情勢が動き出していますね』
『えぇ。
エリック氏は政治に興味なかったはずなんですがねぇ。
フィクサーに唆されたのか、だいぶ敵を作っているように思えます。
電力を生み出す技術など、原油を持っている彼らからすれば粛清対象者ではないですか?』
『不適切ですよ。
ですが、その意見には同意します。
現在、世界中ではエリック氏の企業である社の前ではデモ運動が頻繁に起こり始めています』
歯を磨いてうがいを終え、テレビを見る。
「いいねぇ。
みんな結構盛り上がってるようだ」
膝をかっぴらいてソファに座る。
まぁ反発するのは当たり前なのは大前提だし、王者であった中東に真っ向から喧嘩を売っているようなモノだ。
テロが起きない辺りまだマシと言える。
⋯⋯まぁ、そうなればその瞬間。
パリンッ──!
指を鳴らすと近くの皿が綺麗に割れる。
「──"ゲームオーバー"。
俺の独裁国家となってもらうから、心配してんだって少し前の会議で言ったはずなんだけどな」
使者として向こうの人間に伝えに行かせたほうがいいとは言ったんだがな。
エリックは通じただろうか?
少し心配になる。
「あっ、またお皿割ってるー!」
「おーおはよう。
昨日は良かっただろ?」
通訳も、名前は聞いてはないがかなり親密になった。
こうして鍵を渡して髪を乾かせたり身の回りの足として動いてもらっている。
石田達が全然瀕死だからな。
「ま、また行きたいっす」
「お前は恋愛してる女か」
まぁ昨日のバーはフラア議員のおかげか、ハイレベルおばけがいっぱいいたからな。
しかも日本よりデケェデケェ。
コイツもニヤニヤしてて気持ち悪かった。
「あぁ、俺に付いてるとこんな事ばっかだ」
「石田先輩ズルいっすね」
やっと俺の気持ちを共感するやつに出会ったわ。
「だろ?
アイツなんだかんだ女に困らないようにしてやったんだぜ?
それに、企業の重役ともパイプを繋げてやったのに、あの仕打ちだからな」
思わず前のめりになってしまう。
「伊崎さん、いつでもお供します!」
「良い敬礼だ。
なら、早速女を求めて千里眼を養おう」
「と、言いたいところなんですけど」
「ん?」
「石田先輩が伊崎さんを呼んでいまして」
どうしたんだ?
滅多に言わないのに。
「ほぉ?まぁいい。
とりあえず行くとするか」
*
「お疲れ様です!」
「経過はどうだ?」
「まぁ、この通りっす」
完全ぐるぐる包帯で手元しか自由が効いてなさそうだ。
「まぁしゃーないわな。
お前らもどうだ?」
「全然平気っす!」
「アニキのおかげで快適っす!」
⋯⋯物分りが良いとこっちも楽だ。
本当初手より扱いやすくなった。
「それで石田。
用があるんだろ?」
コイツのベッドに寄りかかって見下ろしながら訊ねる。
「えぇ。
とりあえず面白い話と怪しい話⋯⋯どっちがいいですか?」
「まぁオモロイ話」
「日本で伊崎を呼べとおじちゃん達が怒ってます」
⋯⋯やべ。
ケータイ2個持ちにしたの忘れてた。
「あっそう。
地獄そうだな」
「諸星さんバチ切れらしいです」
「うわぁ、やりそう」
「白波会長の方はあまり反応がなかったようです。
まぁ恐らく伊崎さんを理解しているからだと思いますが」
「理解してるって?俺を」
オイオイ冗談言うなよ。
「えぇ。諸星さんは⋯⋯まぁ、割と?
まぁ主観的な話になってしまいますが、諸星会長とはビジネス!って感じで、白波会長の方は家族!って感じの印象を受けますね。
感情を理解しているからこその反応の薄さという」
「えぇ?そうかぁ?」
「え、違います?
なんか諸星会長とは大人な感じですけど、白波会長の時は割と本音でまともな事言ってるイメージですけどね」
コイツに割と図星を突かれる日が来るとは微塵も思ってなかったわ。
だって白波のおっさん、
"紗季とはいつ会うんだ?いつ!?"
なんて、会う度それだからなぁ。
厳しいって。
さすがの俺も思うところあるって。
未来で結婚しようねなんて言ってた~なんて言えねぇって。
そりゃちょっと角は取れるわな。
子供の話をされた時はマジで気まずいって。
「そうか」
「あ、それと、韓国と華国の一部から事務所に部門作らないか?って」
「なんで?」
「流行ってはいるらしいんですけど、日本ほどらしく?」
「韓国がそんな事を?オモロイな」
「えぇ。
あとは、主にスケジュール管理系統は自分が処理したんで⋯⋯」
パソコンを操作しながらスマホを見る石田。
コイツも必死に喰らいついている。
「よくやってるな」
「⋯⋯キモいですよ?」
「んだよ、本音を言っただけなのに」
「あ、そうだ。
ライブやホールの押さえはもうやりましたが、承認しちゃっていいですよね?」
「あぁ。お前のやりたいようにやっていい。
新人アイドルで石田の気に入った女がいればドンドン作っていいぞ」
「⋯⋯まじっすか?」
「あぁ。
新人部門で作れよ?
本格的に売るのはギャラシンが一番」
「全員食ってますけど、アンタが」
「はっ、羨ましいか?」
「⋯⋯まぁそれなりには?」
前なら悔しそうに血涙流してたのに。
「なんだよ。
張り合いがねぇな」
パソコン弄りながら相槌なんて成長したんだかなんだか。
「ここ最近⋯⋯というより、少し前から伊崎さんの凄さを理解してから身の程が結構正確に分かってきたので、そりゃそうだよなぁ⋯⋯って」
「──お前もキモいな」
「なんでですか!」
「え、伊崎さんも石田先輩も調子悪いんですか?」
「「全く悪くない」」
「綺麗にハモりますね」
「「静かにしてろ」」
なんでコイツとハモらなきゃならんのだ。
「それで?
怪しい話の方は」
「あぁ、そうでしたそうでした。
まぁ、これは完全に趣味の話にはなってしまうのですが、コレ」
こちらに見せてくるノートパソコンに映るのは謎の場所。
「なんだこれ?」
暗闇の中で祈る人々。
悪魔崇拝?
「どうやら富裕層の人たちが通っている怪しいセミナーってのがあって」
「セミナー?
そりゃまたどっから見つけてきたんだ?」
「たまたま仲良くなったジャーナリストですよ。
行方不明でもう会えなくなったんですけど、資料は貰ってたんです」
「これは⋯⋯富裕層ってなんで⋯⋯あ、調べたのか」
「そうっす。
んで、多分なんで今?って話になるんすけど、少し離れた場所にその富裕層がやたら集まっている街があるんですって。
もしかしたら興味がてら行ったらどうすか?っていう」
「俺に悪魔崇拝でもしろと?」
何言ってるんですかと、真顔で俺の言葉を一蹴する。
「どうせ倒しちゃうじゃないですか。
さっきスケジュール管理してたらほとんどの担当から伊崎さんがいつ帰ってくるのかやたら気にしてる奴らが多いって問い合わせでしたよ。
調べたらほぼギャラシンで、逆に悪魔に気に入られてカリスマ性発揮してるのはそっちでは?って高速演算してしまうくらいにはビビりました。
一応トップアイドルですよ?
年間であのスターだったアイドルグループの1.6倍は売り上げてますからね?
悪魔と取引したんでしょ?
なんて言われても不思議じゃないなと思って」
「お前本当に石田か?」
「はい?」
「そんな直球に物を言うようになり過ぎじゃないか?」
「仕事をする度に評価は変わるものですよ。
じゃなくて、俺の興味で怪しい噂ついでに富裕層が集っているのは結構マジらしいんですよ。
人脈ついでにどうっすか?」
瞳の奥が行け、と言っている。
なんでコイツはこういうのが好きなんだ。
都市伝説も嬉しそうに眺めていたし。
「カメラまで準備しやがって。
お前が行ってほしいだけだろ」
仕方ねぇなこのクソガキが。
行ってやるとするか。
おい、小さくやったじゃねぇんだよバカが。
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