【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常

ちょす氏

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世界征服編

let's go CrazypartyTime!!yeah!!

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 『一応聞きたいんだが』

 まるで防災訓練のように身を伏せ、後頭部に両手を置きながら訊ねる草薙。

 『ん?どうした?』

 『つまり話をまとめると、だ。
 アレに敵うなんて微塵も思ってはいけないなんて言っているが』

 『おうよ』

 『ではどうする?
 俺達ではどうすることもできない相手に手をこまねいてる場合ではないと思うのだが』

 あくまで空を見るなという意味だ。
 草薙は低い視線でうろちょろ見回している。

 「※※※※※※※※※※※!!!」

 すげぇな。
 目から血飛沫なんて海外のギャング以来だぞ。

 これが外なる神々。
 なるほど、レベルが違うな。
 
 勝てるなどと塵ほども思える相手ではない。
 伊崎のガキでも怪しいな。

 "少なくとも人である限り"。

 『まぁ俺達も絶賛困ってる。
 異界の神格程度なら俺達が力を合わせれば全く問題はないのだが、外なる神々は俺達の範疇を超える』

 『異界の神格ならこの人数で行けるのか』

 その話が本当なら、そこのガキの話をするべきではないな。

 『まぁ知ってんだろうけど、ここの概念上で言えば、ゲームみたいなもんでよ。

 あくまで数字が俺達にはあって、まぁ、力とかその辺。

 俺達はその値によって強さが変わるんだが、その値はほとんどの人間が強い。

 俺達もスキルとか特性はあまりないけどその数字部分はかなり乗っているから問題ないってわけだ』

 『なるほど、つまりまんまゲームに近いってわけだ』

 『そういう事だ。
 今回の異界の神格も、既選別者だと思って高をくくっていたんだがな』

 『既選別者?』

 『まぁ選ばれたが無視をするやつの事だ』

 『それで?どうなる?』

 『どうもこうも⋯⋯貰えるやつはそもそも超越者として認定されるようなものだが。

 まぁ塔には恩恵ばかりあるのだが、入らないと実際にこの数字は適応されない。

 異界の神格は自分が最強だと驕っている分、そこのところがかなり楽でな。

 俺達としては楽ちんでいい』

 ⋯⋯アイツっぽいな。

 『そうか。
 だが今回は違ったと』

 『あぁ。だから実際困ってる』

 世界中が狂乱する中、二人はまるでこたつの中で談話する猫。

 『逃げればいいんじゃねぇのか?』

 『俺達の行動理念としてはそれは不可能だ』

 『不可能?』

 『俺達は次元を悪用する奴を倒すまでは絶対に帰らない。

 だが、相手が強かった場合は死ねという意味でもある』

 『何だその地獄みたいなルール。
 辞めればいいだろ』

 『いや。
 俺達はそういう理由で入ってない』

 首を傾げる草薙。

 『⋯⋯?』

 『俺達は星がいくつも失くなっているのを知ってる。

 いくつもの文明がなくなっているのを知ってる。

 だからこそ、俺達は次元を悪用する奴らを潰すまで⋯⋯辞められねぇ奴らが集まってるってわけだ』

 『馬鹿な奴らだな』

 『だろ?
 それで救えた世界もいくつも知ってるんだ。
 今回だってよ』

 と、言い続けたエリマだが、その表情は暗い。
 
 『なんて言いてぇけど、アレは相手が違う』

 『話を聞いた感じ、そうだろうな』

 『宇宙に向かって蟻が歩いていけると思うレベルの違いだ』

 そう。
 今、俺達のインベントリの中にも有効的なものはない。

 それに、俺達が塔に戻ったところで同じ時間軸に帰ってこれるわけでもない。

 正確に指定できるのはVIPだけだ。
 俺達からすればガチャに等しい。

 だから帰れねぇというのもそういう意味でもある。

 『リーダー、どうします?
 俺達の予想を遥かに超えてます』

 二人の会話にケイと呼ばれてる男が泣きそうな声で参戦してくる。

 『とりあえず、この権能は長くは続かないはずだ』

 『⋯⋯そうなのか?』

 『あぁ。
 黒髪滅するというハンドルネームが混じってる。

 おそらくこのログを見るに、間違いなくコインを相当使ってるに違いない。

 あの倒れてる一人の方にかなりの肩入れをしているだろうから、その尻拭いだと思っているのでな。

 それに、そもそもクラス違いの奴が越権行為をしてただでは済まないのは目に見えて分かってる。

 塔のシステム上、本体が現れて許されるケースはない。

 ⋯⋯ただ』

 『『⋯⋯?』』

 『死者の差は塔は見ない。
 罪はあるが、その判断を下す前に死んでしまってもおかしくないからだ。

 塔の判断は絶対であり、基本的にシステムの概念から逃げることはほぼ不可能だからな』

 『⋯⋯あのレベルでも従うのか』

 『まぁな。
 塔は未だによくわからねぇ。
 全ての創世記に出来たもの⋯⋯なんて言われてるが、その実態は誰も知らねぇ。

 ま、とりあえず、俺達がこうしている間にも』

 耳栓に近い謎の道具を引っこ抜く。

 「とまぁ、いい感じのところで何とかなったな」

 立ち上がるエリマは見上げることはしないが、周囲の光景に笑っている。

 「⋯⋯っ」

 これが、外なる神々。

 草薙の目には、周りは文字通り血の海。
 人が当たり前のように倒れ、それはそれは血の霧吹きがそこら中で舞う。

 何かした訳ではなく、ただそこに存在しているというだけで。

 【黒髪滅するの権能を封印しました】
 【クラス越権行為によりペナルティが課されます】

 「ほらな?やっぱり思った通りだ」

 エリマの言葉の直後、上を見上げる。

 「今なら問題なさそうだな⋯⋯総員!スキル展開!!

 地形持ちはすぐに状況把握!
 治療持ちは重症原生人を治療しろ!!
 戦闘持ちはすぐに俺と陣形展開の準備!!」

 一瞬の指示で、十人の撲滅隊が動く。 
 
 「俺達はどうすればいい」

 「スキル持ちじゃないだろ?
 ならそこら辺で休んでおけ」

 見上げる。
 すると、赤い月はエリマを直視。

 「やはり越権行為は面倒だ」

 不快だ。

 それは人類が聞いているだけで不快になる非常に低周波の音。

 全身に音が響く、これでもかというほど。

 「初めまして、外なる神々の一柱」

 エリマは笑って挑発する。

 「そのバッチは撲滅隊か」

 「いくら外なる神々でも、越権行為には重大なペナルティを課されるはずだ!

 ──何が目的だ!」

 「この世界に黒い存在がいることが気に食わない。

 それだけだ。
 この世に黒い存在がいる事が許されてはならない」

 喋るだけでこの場にいる全員の緊張感はピークに達している。

 「それに、あの騎士。
 使えると思ったのだがな」

 「何!?」

 「あの騎士の復讐心は異常だった。
 よって⋯⋯■■が利用してやったのだ」

 「利用だと!?」

 「その騎士の復讐したい生存先が地球ここだったから視てみたのだが、私の嫌いな黒い民族がいるからな。

 ⋯⋯ついでだ。
 私の存在強度も上がるのでな、便利だな。

 神という存在になり崇められることで存在強度を上げる⋯⋯私の中では数万年生きてきてこれほどの上昇率を見たことがない」

 「⋯⋯明確に越権行為」
 
 「私が⋯⋯利用された?」

 「っ?」

 振り返ると、寝転んでいたアレクサンドルは上半身起こして目を泳がせている。

 「利用とはなんですか!?
 私があなた様に不利益なことはしなかったはずですが!!

 それにあなた様はアレイスター神では!?」

 「おい!お前はそこで大人しくしてろ!」

 「アレイスターも酷いものよな」

 途中で割って入るエリマの言葉を無視し、アシュガンダの声が響き渡る。

 「は、はい?」

 「私の方がまだ慈悲深いと思うのだがな」

 「なん⋯⋯ですか?」
 
 少しの静寂の後。
 アシュガンダは嘲笑混じりの口調で続ける。

 「アレイスターはお前など知らないと言ってたぞ?

 世界こうちくに必要な機構としてお前を配置したと言っていた。

 お前の人生など知らん。ともな」

 ⋯⋯私の人生が機構?

 ーーおめでとうございます!!聖嗣様!
 ーーあなたは些細な間違いすらも犯してはいけないのよ!

 「へ、へ?」
 
 「その点私は配慮が行き届いていると思わないか?

 人間には過ぎた寿命、力、階級、権能。
 私が与えなければお前の人生はとうの昔に破綻し、輪廻の中で完結していたのを⋯⋯私が見つけ、機会チャンスを与えたのだからな」

 「ま、待ってください!!」

 揺れるアレクサンドルの瞳。
 震える身体。

 「わ、私の信仰は」

 ニチャと嗤うアシュガンダ。

 「あくまで機能であって、最初から何をしてようと同じだったそうだぞ」

 「やめろ!!なんてことを⋯⋯!」

 アレクサンドルの心臓は不整脈を起こしている。

 「わ、私が⋯⋯ただの機能⋯⋯?
 で、では⋯⋯信仰も意味がない?
 ど、どう⋯⋯へ?」

 「だがお前の願いは叶っただろう?」

 無言で見上げるアレクサンドルの目には、映る邪神そのモノ。

 微かに感じる皺がどういう感情をしているのかを。

 「⋯⋯そこの誰か。殺してくれ」

 「え」

 「殺してくれぇぇぇぇ!!」

 「ケイ!!早くソイツを押さえろ!!」

 「私の人生は⋯⋯!!一体何だったのか⋯⋯!!

 誰か⋯⋯!誰か教え──」

 「っ!!!!」

 「⋯⋯貴様は正義の味方のような眼光なのだな?

 撲滅隊よ」
 
 見上げるエリマは激情に怒鳴る。

 「お前の行いは一度や二度ではない!
 先輩たちから貴様の名を何度も聞いている!

 ⋯⋯何度も星や文明を気分で力を与えて混沌を引き起こし、崩壊させ、それを見てニタニタ後方で嗤っている!!」

 「何がいけないのだ?
 力を与えているだけではないか」

 くそっ、俺達とは考え方の根本が違い過ぎる。

 「それに、お前たちが私に勝てるとでも言いたいのか?そんな剣の一本で」

 「⋯⋯っ」

 【ハンドルネーム:黒髪滅するが予想外のコインの使用を確認】

 【介入現象としてコインの限り異界の魔物を無限に召喚し続けます】
 
 「⋯⋯っ!?
 貴様!」

 「なんだ?
 私が介入する事でこの星が盛り上がるではないか!

 ──平和な世。

 退屈している者も多いのではないか?
 私はこの星の読み物が好きでな。
 
 終末の中で滅びゆく人類の最期を見届けようではないか」

 「⋯⋯!!」

 全員の目に映る。
 先程とは一線を画す空に刻まれた亀裂。

 「余興だ。
 そこの撲滅隊よ。

 お前たちがこれを耐えられるか?」

 無理だ。
 ここまでの亀裂から出てくる規模として、俺達が力を合わせても⋯⋯世界を滅ぼすつもりだ!
  
 「⋯⋯くっ!!」

 既に土石流同然に流れ出す魔物。
 
 どうする?

 思考を回すエリマだが、その答えは見つからない。

 どうすれば⋯⋯

 「⋯⋯っ?」
 
 視線を感じ、振り返る。
 その目の前には大柄の男が立っている。

 「真壁銀譲?」

 壁に寄りかかっていた草薙が動揺している。
 
 「おい、どうした?」

 「⋯⋯⋯⋯」

 無意識。
 銀譲の焦点はまるで合ってはいないが、何かが滾る。

 浮かぶのはただ一つ。

 "世界を救う"のみ。

 メラメラと。
 バチバチと。
 何かとの周波数との。

 ーー■■■■■■■■■

 「⋯⋯⋯⋯」

 燃える。

 「なっ、なんだ!?コイツ突然」

 燃えよ。

 「真壁銀譲!!」

 燃えるのだ。
 
 「⋯⋯⋯⋯一」

 ーー呼べ。合言葉を。
 ーー今後お前が困っている時、一度だけ助けてやる

 何かとの周波数が合う。
 バチリと、カチリと。






































 「let's go CrazypartyTime」

 ⋯⋯静寂。
 周囲が沈黙した──10秒後だった。

 その時。
 この場にいる全ての人間が感じる。

 【神星仙帝が入室しました】

 その空気感。
 圧力に。

 銀譲の身体が白く燃え上がり、その炎は天に向かう。

 「っ!!なんだ!?」

 無意識の銀譲が拳を握り。

 「血は鬼、魂は修羅」

 「真壁銀譲!!!」

 炎は天に届く。
 やがてそれは、黄金の雷となって──地面にこれ以上ない轟音を立てて柱が立つ。

 キィィィィィンンンン!!!!

 「っ!?」
 「⋯⋯っ!?」

 世界が揺れる。
 その暴風。

 「世界の破滅を⋯⋯」

 アシュガンダも、世界の終末を楽しんでいる最中。

 謎の現象に目がゆく。

 「ん?なんだ?
 見たことがある」
































 【VVIPの介入を確認】

 【本項契約による介入を確認】

 【対象者の本体が神格の為アバターを生成します】

 【対象者の能力値が天秤の比にならないため制限をかけます】

 【称号による補正を除去】

 【スキル、特性による補正を確認。
 除去します】

 【妥当な⋯⋯⋯⋯計算完了。
 システムにより対象者のスキル"死人に口なし"によりステータス値の変動はペナルティ対象にされません】

 【聖遺物の所有⋯⋯認めます】

 【対象者の神格を調整し、アバター生成⋯⋯完了。】

 【本体の降臨を認めます】
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