【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常

ちょす氏

文字の大きさ
245 / 247
世界征服編

成人

しおりを挟む
 「着きましたよ伊崎さん」

 「おう」

 「今日は帰り、どうします?」

 「多分朝帰りだな」

 「了解です」

 車から降りる。
 目の前に見えるのは日本で有数の多分⋯⋯高級ホテル。

 悪い、前から安いか高いかは理解出来ているが、高級の種類は微妙だ。

 見過ぎてどれも一緒に見える。

 と、入口には"本日貸し切り成応同窓会"と書かれた看板。

 「ん~!」

 軽く伸びをしながら、ホテルの中へ。
 さて、アイツらはどうしているかな?

 「招待状⋯⋯あっ」

 「ん?」

 「伊崎様ですね。どうぞ」

 なんか顔パスなんだが。
  
 そのまま通り過ぎてしばらく歩くと、会場に到着する。

 なんか視線が凄いな。
 通り抜けていくのだが、あの時より視線が鋭い。

 もはやざわついてる。

 こういうのは慣れっこだが、こっちでここまで注目を浴びることになるとは思わんかったな。

 「⋯⋯おいイザキング!!」

 いきなり腰を蹴られる。

 「その声は、木下だな」

 振り返ると、やっぱり。

 「連絡くらい返しやがれ!」

 「悪かった悪かった」

 「こちとら実家の倉庫が逝きそうでよ!
 イザキングの食料分取っておいたんだぜ?」

 おぉ。そんな優しいことを。

 「そんな準備も無駄な労力と化したわけよ!なぁ!?」

 「マジで悪かった」

 「よし、分かれば!」

 「キノエモンと伊崎じゃん」

 声の方を向くと、木下と対の。

 「森下、お前のところも運送だったよな?
 大丈夫だったか?」

 「はぁ。マジで怖かったぜ?」

 二人共スーツ姿で俺に。

 「「ん」」

 綺麗な所作で、なんか差し出してくると思ったら。

 「名刺かよ」

 「そりゃな?
 実家の事をご贔屓にしてもらわんとなァ!?」

 下から覗き込んでくる木下。

 「はいはい。
 俺、こう見えてもお宅の筆頭株主なんですけど?」
 
 「はーいすみませぇん!!
 株主様お許しをぉぉ!!」

 「よろしい。
 さて、次期社長さんはどのようなスローガンを掲げるのか気になりますなぁ?」

 少し目を見開いてやると、すんごい引きつっている木下。

 「なんの目標もありません!!」

 「「──っ」」

 森下と目が合う。

 「「ぷっははははは」」

 「くそっ、森下はいいよなぁ!?
 マジでどうすんだ?院生本気か?」

 「とりあえずご飯食べようよ。
 お腹空かせてきたんだから」

 「そうだぞ、キノエモン。
 お前だけ酒じゃなくて女を食いに行きたがってるのは目に見えてる」

 「なっ!?」

 「行こうぜ、伊崎」

 「だな」

 振り返ると後ろでなんか言ってる。
 ⋯⋯まぁいいか。

 「待てよー!!!!」




 


 「ふーん。
 んじゃ伊崎はマジでニートやってるのか」

 「あぁ。
 まぁお前らみたいにやる事があるわけでもねぇし」

 「え?マジで家で引き篭もってるのか?」

 「ん?あぁ」

 割って入ってくるピザを咥えた木下が、唖然としている。

 「ムキー!はぁ!?
 俺なんて親父から死ぬほど叩き込まれて毎日4時間睡眠なんだぜ!?」

 「僕も変わらないよ。
 正直院生も怪しいよ?

 レベルが高いのは本当だ。
 全く寝れない」

 「そう考えたらイザキング、実際どれくらい配当入るんだ?」

 「やめときなよ、キノエモン。
 僕達なら大体どれくらいか予測できちゃうんだから」

 「あ、いけね」

 わり!と両手を合わせる木下。

 「別にいいさ。
 でもどうだろ?
 配当だけでも少なくとも百億はあんじゃね?」

 「「え?」」

 「⋯⋯え?」

 「ま、まじかよ⋯⋯」
 「さすがに20くらいかなとは思ってたけど」

 「まぁ、俺、ファンドも任せてるし、普通に事務所もやってるし、化粧品とかお菓子とか、大手株もかなりあるしな。

 それとは別に会長からお小遣いくれるから減らん」

 ちなみにこれはマジだ。
 外商もいくら使っても怒られんし。

 クラブも一回の会計500行ったときも何も言われんかったしな。
 
 「まぁでも納得だわ」

 「確かに。
 色々誘われてたのに無視するだけの事はあるよ」

 「何がだ?」

 「ほら、神村の事馬鹿にした秋山っていたろ?」

 あーいたな。そんなやつ。

 「アイツらとかも今凄いからな」

 「凄いって?」

 「今なんてあいつら、業界から嫌われてぼっちらしいぜ?

 今日だって来れるほどのレベルじゃねぇって軽くあしらわれたらしい」

 「なんだそれ、オモロすぎだろ」

 「てか神村さんは?」

 森下がキョロキョロ見回す。

 「多分こないと思う」

 木下の返答に思わず驚く。

 「そうなのか?」

 「俺らに成人があるように、神村の一家は潔めの儀式が一週間続くからな。

 確か被るとかなんとか」

 「そんな事よく知ってるね」

 「知り合いに詳しい奴がいたんだよ」

 「なら、もう顔見れねぇのか」

 「神村なら、イザキングが行ったら喜ぶんじゃね?」

 「そうだよ。
 伊崎、結構酷い男だよね」

 「何がだ」

 「だって、卒業前もなんの連絡も取らずに別れたんでしょ?

 可哀想に」

 ⋯⋯⋯⋯まぁ。

 「行ってあげなよ。
 儀式中は難しいだろうけど」

 「だな」

 と、しばらく色々食っていると、アナウンスがある。

 まぁ成人式兼、正真正銘⋯⋯大人になった俺達の人脈交換会なのだろう。

 どこどこの何とかとか、業界毎に分かれたり、なんやらもうやり出している。

 俺としては結構身内で色々やるもんだと思ってたから、微妙だ。

 「イザキング!俺ら行かなきゃ」
 「ごめんね!」

 「気にすんな」

 そう言うと、木下がはにかむ。

 「久しぶりに顔が見れて嬉しかったぜ!
 イザキング!」

 「⋯⋯っ」

 意外だな。
 
 「そういう事を言うタイプだったか?」

 「うるせぇ!
 もしかしたら俺らが予定合わせられなくなって頻度減るかもじゃんか!」

 「⋯⋯それはそうだね。
 僕も今日、たまたま大事な会だったから来れたものの、普通の予定じゃ合わせづらいしね」

 皆、それぞれの人生があるもんだ。

 「「本当に羨ましい」」
 
 「ハモんなよ」

 「金あって時間もあんだから、マジで無敵だろー」

 「あんま僻みたくないけど、僕も同意見」

 肩を竦ませて森下達は不満そうだ。

 「分かった。
 今度、高いとこ連れてってやるから、それまで頑張れよ」

 「聞いたか森下!?」
 「うん!僕も聞いた!」

 「「じゃ、それまで!!」」

 「──あぁ」

 「「またな!イザキング!」」

 「またな」

 手を振り、二人が消えていくのを見届ける。

 「⋯⋯⋯⋯」

 森下が俺の事をイザキング呼びか。
 頑張っただろうな。

 上げた手をしまう。

 さっさと出るとするか。
 どうせ碌なやつは残ってねぇ。

 遠くの方でよしが騒いでいるが、アイツも大変だろう。

 ある意味、全員大人になった瞬間⋯⋯てやつか。

 それぞれの時間。
 それぞれの歩むべき道。

 俺はそれを見届ける。
 
 「──さっ、どうせなら」










 ポコッて音が外から聞こえてくる中、俺は畳の上に胡座になって、目の前の男の言葉を黙って待つ。

 「⋯⋯成人、おめでとさん」

 「「「「「おめでとうございます!!」」」」」

 「──あぁ、ありがとう」

 意外だ。
 極道はやっぱりこういう所はしっかりしてるのか。

 「おい、持ってこい」

 「ハッ!!」

 そそくさと消えて行く。

 「なんだ?」

 「というかよ⋯⋯あるなら先に言っとけよ」

 「いや。
 俺だってそのつもりは無かったんだが、早く終わっちまってよ」

 「⋯⋯20か」

 「そう」

 「まだまだ始まったばかりだな」

 口の端をニヤリとしながら、煙草に火をつける草薙。

 「まぁな。
 でももう、始まって終わった感じはあるさ」

 「だろうな。
 金あるだろうし、地位も名誉もある。
 人生三周した勢いだな」

 「あぁ。困っちまうよ」

 トン、と帰ってくる下っ端君たち。

 「おーおー。
 結構いいやつなんじゃねぇの?」

 下っ端が持っている酒はかなり高そうだ。
 
 「おらっ、久しぶりに注いでやるか」

 こっちにやって来て、酒を注ぐ草薙。

 「どうも」

 チリン、とグラスを合わせる。
 
 「かなり良いもんだな」

 「まぁ60年ものだからな」

 「良いのか?」

 「開ける機会もあんまりねぇし、良いだろ。
 めでてぇこういう時が相応しい」

 獰猛に笑い、草薙は一口飲む。

 「良い味だ」

 残った僅かな酒が入ったグラスを回しながら、俺を見る。

 「もうあれから何も音沙汰はねぇのか?」

 「⋯⋯あぁ。
 本当に何もねぇ」

 「ふっ。
 てことは、本当に塔も、災害も、起こらねぇってわけか」

 「あぁ」

 「⋯⋯つまんなくなるな」

 間を置いてそうボヤく草薙。

 「世界を終わらせてぇのかよ」

 笑って訊ねる。

 「多分、俺の性に合ってねぇよこの世界は」

 「戦いたいのか?」

 「あぁ。
 そこにいる奴らも、俺の座が欲しいようだが、誰も相手にならねぇ。

 弱者は弱者で、強者は強者のまま。
 金だけ増えて、時間と暇は増えるだけの毎日だろ?」

 「──まぁな」

 俺が望んだのは、まさしくそんな世界だ。

 「俺はもっと、闘争に溢れていてほしい。
 拳で決めて、拳で世界が変わる⋯⋯そんな世界が」

 「⋯⋯時代逆行も良いとこだな」

 「だが、俺の人生はそうであってほしい」

 一瞬の静寂。 
 俺達は目が合う。

 「⋯⋯対極だな」

 「全くだ」

 そう言い放ち、俺達は注がれた酒を飲み干す。

 「⋯⋯また来る」

 「ふっ、また来い。

 その訳わからん力じゃなくて、普通の喧嘩ならいつでも受けつける」

 振り返って言ってやる。

 「望むところだ」

 「「⋯⋯⋯⋯ふんっ」」

 互いに鼻で笑い、俺は電車と徒歩で秘密基地へと帰った。

 石田に連絡しろと怒られたが、まぁいいだろ?

 ──たまにはよ。




ーーー
あとがき!

こんばんは。
ちょっと画像生成で遊んでいたら、結構総合点70点くらいの神門くんが出たので、近況ノートに貼っときます
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~

虎柄トラ
ファンタジー
 下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。  意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。  女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。  敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。  剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。  一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。  快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。

【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-

ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!! 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。 しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。 え、鑑定サーチてなに? ストレージで収納防御て? お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。 スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。 ※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。 またカクヨム様にも掲載しております。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜

あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。 その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!? チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双! ※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中

処理中です...