9 / 19
栗?芋?
しおりを挟む
「アキラ出掛けようか」
「はいっ」
「何処に行くか分からないのに楽しそうだね」
「セオドラ様が連れていってくれるところなら何処でも楽しいです」
「くっ、、、」
「セオドラ様?」
「今日は森でマアロ拾いをしよう」
「マアロ?」
「秋に取れる木の実で、えーと、説明するより見るほうが早い」
お屋敷から30分くらい歩いた森にやってきた。
「アキラ、これがマアロだよ」
セオドラ様が指差したとこを見ると、トゲトゲの殻ががパカッと開いて栗みたい、でも大きさが、、、コッペパンくらい大きい。
「専用の手袋着けて、この開いてる処を手で引っ張って殻を外すんだ」
取り出した実を見せてくれた。
栗、、、ではないな、満遍なく少し焦げたコッペパン、大きさも形もコッペパン。
みんなでマアロを拾うと、マアロの山が出来た。
その量、荷馬車三台。
「これだけあれば街のみんなに行き渡るかな」
「みんなにあげるの?」
「明日はマアロ祭だ、マアロを焼いてみんなで食べるんだ」
翌日。
雲一つない空に煙がもくもく、、、。
広場ではマアロを茹でたり蒸したり焼いたり。
真ん中では焚き火で焼いてるので煙がもくもく。
風が無くて良かった、綺麗に空に上っていってる。
「セオドラ様、蒸しマアロはどうですか?」
「アキラさん、こちら焼けてますよ、どうぞ」
僕たちはマアロを貰ってベンチに座った。
「アキラ、半分ずつしようか、蒸したのは皮も柔かいよ、焼いたのは硬くて口の中を切ってしまうかもしれないから剥いて食べてね」
「はい、そうします、どうしよ、蒸したのから食べよう」
セオドラ様が半分に割ってくれた蒸しマアロにかじりつく。
「皮柔らかい、甘い、美味しい~、サツマイモみたいな味だけど栗の風味もあって、甘さ控えめの栗きんとんみたいな感じ、おいしいっ」
「良かった、私もマアロは大好きなんだ、アキラも気に入ってくれて嬉しいよ、今年のマアロは特に美味しく感じる、アキラと食べているからかな」
なんか、すごく蕩けた笑顔でセオドラ様が言うので、恥ずかしくなってしまった。
僕と、なんて言ってくれて嬉しいけど、勘違いしそうになっちゃうよ。
セオドラ様は王子様で辺境伯様になる人なんだから、勘違いなんてしたら駄目。
僕は成人まで保護してもらってるだけ、なんだから、、、。
ーーーーーーーーーー
年内ギリギリですが、書けて良かった。
お読みいただきありがとうございます。
今年も色々ありました。
来年も頑張っていきましょう。
良いお年をお過ごしください。
「はいっ」
「何処に行くか分からないのに楽しそうだね」
「セオドラ様が連れていってくれるところなら何処でも楽しいです」
「くっ、、、」
「セオドラ様?」
「今日は森でマアロ拾いをしよう」
「マアロ?」
「秋に取れる木の実で、えーと、説明するより見るほうが早い」
お屋敷から30分くらい歩いた森にやってきた。
「アキラ、これがマアロだよ」
セオドラ様が指差したとこを見ると、トゲトゲの殻ががパカッと開いて栗みたい、でも大きさが、、、コッペパンくらい大きい。
「専用の手袋着けて、この開いてる処を手で引っ張って殻を外すんだ」
取り出した実を見せてくれた。
栗、、、ではないな、満遍なく少し焦げたコッペパン、大きさも形もコッペパン。
みんなでマアロを拾うと、マアロの山が出来た。
その量、荷馬車三台。
「これだけあれば街のみんなに行き渡るかな」
「みんなにあげるの?」
「明日はマアロ祭だ、マアロを焼いてみんなで食べるんだ」
翌日。
雲一つない空に煙がもくもく、、、。
広場ではマアロを茹でたり蒸したり焼いたり。
真ん中では焚き火で焼いてるので煙がもくもく。
風が無くて良かった、綺麗に空に上っていってる。
「セオドラ様、蒸しマアロはどうですか?」
「アキラさん、こちら焼けてますよ、どうぞ」
僕たちはマアロを貰ってベンチに座った。
「アキラ、半分ずつしようか、蒸したのは皮も柔かいよ、焼いたのは硬くて口の中を切ってしまうかもしれないから剥いて食べてね」
「はい、そうします、どうしよ、蒸したのから食べよう」
セオドラ様が半分に割ってくれた蒸しマアロにかじりつく。
「皮柔らかい、甘い、美味しい~、サツマイモみたいな味だけど栗の風味もあって、甘さ控えめの栗きんとんみたいな感じ、おいしいっ」
「良かった、私もマアロは大好きなんだ、アキラも気に入ってくれて嬉しいよ、今年のマアロは特に美味しく感じる、アキラと食べているからかな」
なんか、すごく蕩けた笑顔でセオドラ様が言うので、恥ずかしくなってしまった。
僕と、なんて言ってくれて嬉しいけど、勘違いしそうになっちゃうよ。
セオドラ様は王子様で辺境伯様になる人なんだから、勘違いなんてしたら駄目。
僕は成人まで保護してもらってるだけ、なんだから、、、。
ーーーーーーーーーー
年内ギリギリですが、書けて良かった。
お読みいただきありがとうございます。
今年も色々ありました。
来年も頑張っていきましょう。
良いお年をお過ごしください。
11
あなたにおすすめの小説
庶子のオメガ令息、嫁ぎ先で溺愛されています。悪い噂はあてになりません。
こたま
BL
男爵家の庶子として産まれたサシャ。母と二人粗末な離れで暮らしていた。男爵が賭けと散財で作った借金がかさみ、帳消しにするために娘かオメガのサシャを嫁に出すことになった。相手は北の辺境伯子息。顔に痣があり鉄仮面の戦争狂と噂の人物であったが。嫁いだ先には噂と全く異なる美丈夫で優しく勇敢なアルファ令息がいた。溺愛され、周囲にも大事にされて幸せを掴むハッピーエンドオメガバースBLです。間違いのご指摘を頂き修正しました。ありがとうございました。
白い結婚を夢見る伯爵令息の、眠れない初夜
西沢きさと
BL
天使と謳われるほど美しく可憐な伯爵令息モーリスは、見た目の印象を裏切らないよう中身のがさつさを隠して生きていた。
だが、その美貌のせいで身の安全が脅かされることも多く、いつしか自分に執着や欲を持たない相手との政略結婚を望むようになっていく。
そんなとき、騎士の仕事一筋と名高い王弟殿下から求婚され──。
◆
白い結婚を手に入れたと喜んでいた伯爵令息が、初夜、結婚相手にぺろりと食べられてしまう話です。
氷の騎士と呼ばれている王弟×可憐な容姿に反した性格の伯爵令息。
サブCPの軽い匂わせがあります。
ゆるゆるなーろっぱ設定ですので、細かいところにはあまりつっこまず、気軽に読んでもらえると助かります。
◆
2025.9.13
別のところでおまけとして書いていた掌編を追加しました。モーリスの兄視点の短い話です。
誰か俺をケアしてくれよ
陽花紫
BL
彼氏と同棲をしているレンは、日々の生活に疲れきっていた。
付き合った当初は真面目だったはずの彼氏が、今ではぐうたらなダメ人間になっていたからだ。とうとう耐えきれなくなってしまったレンは、異世界に行くことを決意する。実はレンには、前世の記憶があったのだ。
異世界ではケア人の美丈夫スイが世話を焼き、レンの身も心もほぐしていく。
ムーンライトノベルズにも掲載中です。
【完結】妖精は竜に抱かれて夢を見る
エウラ
BL
妖精族のリノは出来損ないだ。一族からそう言われて育った。
何故なら、通常4枚ある羽が2枚しかなかったからだ。
妖精族は綺麗な土地に魔素が凝り固まり、永いときを経て自然発生する珍しい一族。
羽が2枚だと、上手く飛べない。魔法の力も弱い。自然と皆から離れて過ごすようになった。
深い森の奥にたった1人引き籠もっていたリノだが・・・ある日、運命の出逢いが・・・?
時々長編の息抜きに突発的に投稿してます。行き詰まってるんだなと温かい目で見てやって下さい。
本編完結。番外編をいくつか入れる予定です。
好きなだけじゃどうにもならないこともある。(譲れないのだからどうにかする)
かんだ
BL
魔法使いが存在する世界。
皇太子の攻めと学生時代から付き合っていた受けは、皇帝からの許しも得て攻めと結婚した。だが、魔法使いとしても次期皇帝としても天才的な攻めに、後継を望む周囲は多い。
好きなだけではどうにもならないと理解している受けは、攻めに後継を作ることを進言するしかなく…。
【短編】眠り姫 ー僕が眠りの呪いをかけられた王子様を助けたら溺愛されることになったー
cyan
BL
この国には眠りの呪いをかけられ、眠り続ける美しい王子がいる。
王子が眠り続けて50年、厄介払いのために城から離れた離宮に移されることが決まった頃、魔法が得意な少年カリオが、報酬欲しさに解呪を申し出てきた。
王子の美しさに惹かれ王子の側にいることを願い出たカリオ。
こうして二人の生活は始まった。
完結·囚われた騎士隊長と訳あり部下の執愛と復讐の物語
禅
BL
「月が綺麗ですね。あぁ、失礼。オレが目を潰したから見えませんね」
から始まる、国に利用され続ける隊長を自分のものだけにしようとした男の欲望と復讐の話
という不穏なあらすじですが最後はハッピーエンドの、隊長×部下の年下敬語攻めBL
※完結まで予約投稿済・☆は濡れ場描写あり
※Nolaノベル・ムーンライトノベルにも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる