転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される

Hazuki

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栗?芋?

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「アキラ出掛けようか」
「はいっ」
「何処に行くか分からないのに楽しそうだね」
「セオドラ様が連れていってくれるところなら何処でも楽しいです」
「くっ、、、」
「セオドラ様?」
「今日は森でマアロ拾いをしよう」
「マアロ?」
「秋に取れる木の実で、えーと、説明するより見るほうが早い」

お屋敷から30分くらい歩いた森にやってきた。
「アキラ、これがマアロだよ」
セオドラ様が指差したとこを見ると、トゲトゲの殻ががパカッと開いて栗みたい、でも大きさが、、、コッペパンくらい大きい。
「専用の手袋着けて、この開いてる処を手で引っ張って殻を外すんだ」
取り出した実を見せてくれた。
栗、、、ではないな、満遍なく少し焦げたコッペパン、大きさも形もコッペパン。
みんなでマアロを拾うと、マアロの山が出来た。
その量、荷馬車三台。
「これだけあれば街のみんなに行き渡るかな」
「みんなにあげるの?」
「明日はマアロ祭だ、マアロを焼いてみんなで食べるんだ」

翌日。
雲一つない空に煙がもくもく、、、。
広場ではマアロを茹でたり蒸したり焼いたり。
真ん中では焚き火で焼いてるので煙がもくもく。
風が無くて良かった、綺麗に空に上っていってる。

「セオドラ様、蒸しマアロはどうですか?」
「アキラさん、こちら焼けてますよ、どうぞ」
僕たちはマアロを貰ってベンチに座った。
「アキラ、半分ずつしようか、蒸したのは皮も柔かいよ、焼いたのは硬くて口の中を切ってしまうかもしれないから剥いて食べてね」
「はい、そうします、どうしよ、蒸したのから食べよう」
セオドラ様が半分に割ってくれた蒸しマアロにかじりつく。
「皮柔らかい、甘い、美味しい~、サツマイモみたいな味だけど栗の風味もあって、甘さ控えめの栗きんとんみたいな感じ、おいしいっ」
「良かった、私もマアロは大好きなんだ、アキラも気に入ってくれて嬉しいよ、今年のマアロは特に美味しく感じる、アキラと食べているからかな」
なんか、すごく蕩けた笑顔でセオドラ様が言うので、恥ずかしくなってしまった。
僕と、なんて言ってくれて嬉しいけど、勘違いしそうになっちゃうよ。
セオドラ様は王子様で辺境伯様になる人なんだから、勘違いなんてしたら駄目。
僕は成人まで保護してもらってるだけ、なんだから、、、。


ーーーーーーーーーー

年内ギリギリですが、書けて良かった。
お読みいただきありがとうございます。
今年も色々ありました。
来年も頑張っていきましょう。
良いお年をお過ごしください。
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