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花に嵐
極上のシチュエーションは危険の一歩手前。
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ベッドから降りようとしてふらついた俺を、柊也が支えてくれる。寝起きでボーっとしてるのが取れたら、すぐ自分で歩けたけど。
「うっわー!!」
寝室からリビングみたいなとこを通って、洗面やトイレ、浴室がセットになったところへ。すげぇ広い。そして浴室は全方向がガラス張りで、外に面した二面からは夜景まで見える。スカイラウンジよりは下だろうけど、十分高層階で、すごく高い。
広い湯船には、色とりどりのバラの花びら。何とも言えない甘い匂い。
「すっげー!!」
「喜んでいただけて何よりです」
うわー すげぇ なんだろう、テンション上がる。男の俺でこうなんだから、女の子だったらイチコロのシチュエーションなんだろうな、コレ。
藤也はこういうの手馴れてそうだもんなぁ
「感動してくれんのはいいけど、早く脱げよ、入るぞー」
「うん。て。え?」
ガラス越しにお風呂と外の景色を見てた俺の後ろから、藤也の声。あわてて振り向いたらなんでお前まで服脱いでんだよ!?
「え? 別にいいじゃん。男同士だし、ココの風呂広いし」
「やだやだやだやだ! 藤也とはヤダ!!」
男同士だけどッ! なんか、藤也とはヤダ。身の危険を感じるッ! よくわかんないけど。
「俺とはヤダとかどういう意味かなー? あのさ、もう俺、さっきマコの裸なんか見ちゃったもんね」
はッ!! そうだ、着替えさせられた時ッ!!
「前々から体毛薄いなーとは思ってたけど、なぁ? 下の毛も薄くて細くてふわっふわ」
視線が、股間に。
くっ 確かに俺は腕毛もすね毛も生えてないし、その上わき毛もソコの毛も薄いですよ!! 人のコンプレックス笑顔で指摘すんなバカ!!
水泳部に入って初めて知ったんだけど、男でも無駄毛処理とかしてんだよなぁ 俺には処理する無駄な毛なんかない。そんな必要ない。先輩とか、剃れば剃るほど濃くなって困るって言ってる人もいて、剃ったら濃くなるかなーとか思わないでもない。
でも俺が剃ったら、ただでさえ薄くて少ない毛が、毛根が……一貫の終わりかもしれない、と思ったら怖くてできない。
「うっわー!!」
寝室からリビングみたいなとこを通って、洗面やトイレ、浴室がセットになったところへ。すげぇ広い。そして浴室は全方向がガラス張りで、外に面した二面からは夜景まで見える。スカイラウンジよりは下だろうけど、十分高層階で、すごく高い。
広い湯船には、色とりどりのバラの花びら。何とも言えない甘い匂い。
「すっげー!!」
「喜んでいただけて何よりです」
うわー すげぇ なんだろう、テンション上がる。男の俺でこうなんだから、女の子だったらイチコロのシチュエーションなんだろうな、コレ。
藤也はこういうの手馴れてそうだもんなぁ
「感動してくれんのはいいけど、早く脱げよ、入るぞー」
「うん。て。え?」
ガラス越しにお風呂と外の景色を見てた俺の後ろから、藤也の声。あわてて振り向いたらなんでお前まで服脱いでんだよ!?
「え? 別にいいじゃん。男同士だし、ココの風呂広いし」
「やだやだやだやだ! 藤也とはヤダ!!」
男同士だけどッ! なんか、藤也とはヤダ。身の危険を感じるッ! よくわかんないけど。
「俺とはヤダとかどういう意味かなー? あのさ、もう俺、さっきマコの裸なんか見ちゃったもんね」
はッ!! そうだ、着替えさせられた時ッ!!
「前々から体毛薄いなーとは思ってたけど、なぁ? 下の毛も薄くて細くてふわっふわ」
視線が、股間に。
くっ 確かに俺は腕毛もすね毛も生えてないし、その上わき毛もソコの毛も薄いですよ!! 人のコンプレックス笑顔で指摘すんなバカ!!
水泳部に入って初めて知ったんだけど、男でも無駄毛処理とかしてんだよなぁ 俺には処理する無駄な毛なんかない。そんな必要ない。先輩とか、剃れば剃るほど濃くなって困るって言ってる人もいて、剃ったら濃くなるかなーとか思わないでもない。
でも俺が剃ったら、ただでさえ薄くて少ない毛が、毛根が……一貫の終わりかもしれない、と思ったら怖くてできない。
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