あい らぶ? こめ。

神室さち

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前門の虎、後門の狼

ナニをどうされても。

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 お湯は、全面をほぼ覆うくらい大量のバラの花びらがあるけど、基本透明だから、中の様子もちらちら見える。

「も、やめ……とーや。もー……出るッ お湯、汚しちゃうからぁ!!」

「はっやいなー 三分も経ってないだろ? このままちょっと我慢しな?」


 お湯の中で俺のを剥きだして、藤也がゆっくり握った手を動かす。俺のよりずっと大きくて、長くて、節だった手に、程よい圧力できゅきゅっと揉まれただけで、浅い射精感。

「んっ やだぁ 我慢無理ぃ キツッい。出したいー」

 裏側の根元をきゅっと指先で押さえられて、堰き止められる。

「なるべく出てる状態でキープが基本な。あと、気持ちいいからって皮を伸ばすみたいな感じですると、伸ばされた分で仮性が進行するからダメ。剥けたら握ってイきそうになったら止める。ほれ、もうちょっと頑張れ」

 ぐっと根元を圧迫されると、徐々に射精感が遠のく。緊張していた体から力を抜いたらまた、藤也の手がニギニギって刺激してきて、ソコは簡単に硬くなる。もうちょっと、って頃合いに、また阻止。


「ふっ くぅ……」


 三回ほども繰り返されたら、もうグロッキー状態。お湯は温めなのに、逆上せてきた。

 最初逃げようとじたばたしてたけど、だんだん逃走の元気すらなくなっていく。


「そのくらいにしておかないと、真琴君がまた倒れますよ」

 後から入ってきて、俺たちのことを黙って見てた柊也が、波が引いたのを見計らったように、俺を湯から引き上げる。

 そして、外が映る窓を背に浴槽のヘリの広いとこに座って、膝の上に乗せられる俺。なんで膝の上。

「真琴君、ジュースです。飲んで」

 手渡されたのは、常温に近いくらいの温さのスポーツドリンク。ごくごく飲んだら、ちょっと復活。ぷはー


「恥ずかしいでしょうから、藤也のように見えないところでしてあげるのがいいのでしょうが、お湯の中では君が耐えられそうにありませんからね」

 柊也が飲みきれずこぼれたスポーツドリンクを指で拭って、その手で俺のを右足だけ立膝になるようにひっぱりあげて、反対の手で俺のを包み込む。うわぁ 指の感じまでそっくりだこの双子。

「ンッ ふっ やっ!」

 刺激を受けるたびに体が跳ねる。片方湯の中に残ってる足が、勝手に水を蹴る。つま先に、バラの花びらが絡む感触。

 水の中だとわからなかったけど、外に出たらわかる。絶頂は迎えられなくても、ずっと寸止めされてるからか、先っぽからトロトロ、先走りがあふれてくるのが。
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