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一難去ってまた一難
な ん だ と !?
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っていうか、お前ら突っ込まれたことあるのかよ!? ないだろ!!
なんで俺なわけ? お前らくらいかっこよかったらどんな女でもより取り見取りだろッ お前らホモだったのかよ!? 本当に今更気づく俺ってなんなの!?
ぶんぶん首を横に振って、ひたすらそれらのことを叫びたいけど、出てくる言葉は細切れだ。それでも何とか通じたらしく、耳の裏側で藤也がくすりと笑う声がした。
「俺はどっちでもいけるからホモじゃなくてバイ」
なんですと!?
「私は完全なヘテロだったんですけどねぇ」
へて?
「ヘテロセクシャル。ホモセクシャルの逆。だから異性愛者。もっと噛み砕くと柊也はこれまで女としか付き合ったことがない」
「じゃっ……な、んで」
「真琴だからに決まっているじゃないですか。何も知らないままではいけないと思って、これでもいろいろと調べたりもしたんですが」
なにが!? 何が決まってんだよ!? 調べたって何を? そんなん調べなくていいからフツーに女の子と付き合っとけよお前ら!
「俺らな、親父たちが付き合い始めた頃……二年くらい前だっけ? から、お前のこと知ってんの」
は?
「真唯子さんが酔うといつも『うちの真琴ちゃんってかわいいのよー』って自慢して、携帯の写メもたくさん見せてもらいましたから」
写メ。母さんの携帯の写メ……って!!
「あ、あっ あの写真っ!!」
「マコの無防備お休み写真集」
そう、母さんはあまり家に帰ってこない。帰ってきても深夜だったりするから、俺は寝てる。だからあの人、家にいるときはほぼ毎回、俺が寝てるところの写真を撮ってはコレクションしてたんだ。そのたびに布団ひっぺがされる俺の迷惑も顧みず。
人に見せてたのかー!!!!!
「夏場のトランクス一枚で大股広げてた写真、あれはアングルが際どくてなぁ」
「冬場のもこもこのパジャマ姿もかわいかったですねぇ」
「あんまりかわいいから毎回送ってもらってたんだ。半口開けて涎垂らしてるアップのとかもうたまらんね 突っ込もうにも画面だし」
黙れ変態! しかし恨むよ母さん。どうしてアンタ、こんな奴らに俺の写真なんか見せたんだ……
「そのうち写真だけでは、ねぇ なので、結婚してもらいました。両親に。幸い両方ひとり者だったので。真唯子さんを説得するのは一苦労でしたがね」
は? な ん だ と ?
なんで俺なわけ? お前らくらいかっこよかったらどんな女でもより取り見取りだろッ お前らホモだったのかよ!? 本当に今更気づく俺ってなんなの!?
ぶんぶん首を横に振って、ひたすらそれらのことを叫びたいけど、出てくる言葉は細切れだ。それでも何とか通じたらしく、耳の裏側で藤也がくすりと笑う声がした。
「俺はどっちでもいけるからホモじゃなくてバイ」
なんですと!?
「私は完全なヘテロだったんですけどねぇ」
へて?
「ヘテロセクシャル。ホモセクシャルの逆。だから異性愛者。もっと噛み砕くと柊也はこれまで女としか付き合ったことがない」
「じゃっ……な、んで」
「真琴だからに決まっているじゃないですか。何も知らないままではいけないと思って、これでもいろいろと調べたりもしたんですが」
なにが!? 何が決まってんだよ!? 調べたって何を? そんなん調べなくていいからフツーに女の子と付き合っとけよお前ら!
「俺らな、親父たちが付き合い始めた頃……二年くらい前だっけ? から、お前のこと知ってんの」
は?
「真唯子さんが酔うといつも『うちの真琴ちゃんってかわいいのよー』って自慢して、携帯の写メもたくさん見せてもらいましたから」
写メ。母さんの携帯の写メ……って!!
「あ、あっ あの写真っ!!」
「マコの無防備お休み写真集」
そう、母さんはあまり家に帰ってこない。帰ってきても深夜だったりするから、俺は寝てる。だからあの人、家にいるときはほぼ毎回、俺が寝てるところの写真を撮ってはコレクションしてたんだ。そのたびに布団ひっぺがされる俺の迷惑も顧みず。
人に見せてたのかー!!!!!
「夏場のトランクス一枚で大股広げてた写真、あれはアングルが際どくてなぁ」
「冬場のもこもこのパジャマ姿もかわいかったですねぇ」
「あんまりかわいいから毎回送ってもらってたんだ。半口開けて涎垂らしてるアップのとかもうたまらんね 突っ込もうにも画面だし」
黙れ変態! しかし恨むよ母さん。どうしてアンタ、こんな奴らに俺の写真なんか見せたんだ……
「そのうち写真だけでは、ねぇ なので、結婚してもらいました。両親に。幸い両方ひとり者だったので。真唯子さんを説得するのは一苦労でしたがね」
は? な ん だ と ?
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