あい らぶ? こめ。

神室さち

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過ぎたるは猶及ばざるが如し

えーっと。ああもう、なんだっけ?

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「や。だ……うごっ とま……な、でぇ 奥、きもちいーのっ……って。シて? 動……あっ! ああんっ 深ッ! おっきーの、またぁ!!」

「そうですよ。真琴は、こうやってされるのが気持ちいいんでしょう? 自分でも前後に腰を振って……そのせいでほら、イヤらしい音が余計に」

 ぐぐっとまたでかくなったモノで、ごりっと腰を捻るように回して奥を抉り、柊也がまた抽挿を激しくする。リズミカルに肌が当たる音と、突かれるたびに漏れる息に混じる喘ぎ。

 イイトコがより刺激されるよう、出し入れされる柊也の動きに加算するように、小刻みに、腰が前後に動いく。

 浅い時は柔らかくされた襞が刺さるものの移動に少し遅れるからか、みちゅっとか、ぱちゅっとか音がするし、深い時は、音は控えめだけどジェルでどろどろになった袋の後ろの辺りに、ざりざりって、柊也の硬い下生えが擦れる。

 そんな感じで、勝手に腰が揺れて、ズレた結合部から空気の混じったジェルと一緒に、半濁音が絶えず漏れてくる。

「はっ ひぁッ! あ……ぁふ……」

 腹やら脇腹やら太腿やら……時々ちゅって音を立てながら藤也の唇が触れて、舌が這う。前髪が肌に触れる感触さえ、ぞわぞわとした苦しいくらいの快感に変換される。

 気持ちイイって認めたら、もうそれだけだ。蕩けた脳みそは、理由を覚えていないままに認めたくなかった事さえ思い出させてもくれずに、もっとぐずぐずになっていく。

「んっ きもちイ……もー イきた……おなか、ぐるぐるって。もー 壊れ、ちゃぅよ……とーや、イか、せてぇ」

「んー?」

 一番触ってほしいところを避けるようにいろんなところに唇を落としていた藤也が、なんかすっとぼけた返事をしてきた。


 うそつきー 気持ちイイって言ったらしてくれるって言ったのにっ!

 唇が触れる場所は徐々に中心へ向かってはいるけれど、とっくに我慢の限界なんか、光の速さで突き抜けてて、その上、気持ちイイって口にしたらもう止まらなくなっちゃって、どーでもいいから本当に、解放してほしくて。


 えーっと。ああもう、なんだっけ?


「お……願ぃっ とーやぁ……おにぃちゃぁん。マコの、みるくっ 直……搾り……ッし、てぇ くださ……」

 言い終わる前に、ずーっと、絶対故意に放っておかれたモノが、温かくて柔らかくて、なのに吸い付くような場所に、吸い込まれた。

 何の前触れもなく、藤也に銜え込まれて、一瞬で爆発しそうになったモノを、藤也が器用に根元の辺りをぎゅっと唇で締めるから、びゅくっと軽く出ただけで堰き止められた。

「……いろいろ混ざって殺人的な言葉になりましたね?」

 え。なにが?

「真琴には申し訳ないですが、再びの心遣いに感謝しますよ? 藤也。借りが嵩むのが気になりますが、そのうち返しましょう」

 言いながら柊也ががりがりっと藤也の頭を撫でている。だからもー なんなの、このキョーダイ。いつでも一番問うべき相手である俺を放っとくとか、どーゆーことなの。

「きもちいーの、止めたら、やだぁ」

「ええ、私もそろそろですから、一緒にイきましょうね、真琴」

 ぐいっと俺の腰を引き寄せて体勢を整えて、その言葉通り、柊也が腰を打ち付ける速さを徐々に上げていく。腰が揺れるのに合わせて、藤也の口のナカで俺のも擦られる。

 ただヤられてるだけじゃなくて、口に出して気持ちイイって自分の声を自分の耳で受け止めたら、押さえがどんどん効かなくなっていく。

 体が与えられる快楽に素直に動いて、前と後ろと、どっちもがより気持ちイイ場所を探そうとしてるみたいだ。

「やれとも言っていないのに、この本能的な動き方……やっぱり真琴には、いい素質がありますよ」


 じゅぐっと付き込まれる音。

 みちゅんって、腰が揺れてできた隙間から漏れる音。

 ちゅるりと、舌に巻き込まれて吸われる音。


 すげぇ とろとろだ。

 前も、後ろも。そこだけじゃなくて、体中が。

 気持ちよすぎて、もうただそれだけで、他の事なんか、どうでもよくなりそう。


 さして時間もかからないうちに、軽くイったことなどなかったことになり、あっという間に上り詰める。

「あんッ! イく! イっちゃう!! でちゃうぅぅッ!! や。ちくび、ひっぱ……あああああンッ!!!」

 だから咥えてるの、放してって藤也に伝えたくて手を伸ばしても、指に力が入らないから、軽く結わえただけの長い髪をいたずらに乱すだけ。

 さらに、乳首に付けた糸の事も忘れていなかったと言うか……緩く紐の端は持ってたんだろうな、俺のがびくびくなるのに合わせて、くいくい引っ張って、イく!! って時にびんっと思いきり引いて……抜かれた。

 乳首、千切れちゃったらどうしてくれんの……そりゃ男のなんて飾りだけど、やっぱないとヤだ。

「っく!」

 藤也の口の中で俺が果てた直後、凶悪なくらいの存在感になるまで大きくなった柊也のが、遠慮なく奥までめり込んで、さらに奥が、熱いものに濡れていく。

「あっ ああっくぅん。あ……」

 ひくんっひくんっと、イった余韻に腰が震える。前はまだ、柔らかい藤也の口の中で、萎えてくたくたになったそれを、舌で出口をほじられたり、じゅっと管に残った分まで吸い上げられる。

 何度か吸われて、やっと何も出てこなくなったのか、藤也が幹に絡んだモノまでこそげ取るように口を窄めて、ちゅっと俺のを口から出した。


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