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3 気づいたところで、もうどうしようもないのです。
誰が何なのかってそんなに重要なことですかね。
しおりを挟む「最近はね。でも彼女、去年の五月、新人研修が終わって総務に配属になったすぐくらいから毎月五回くらいダウンさせてたよ。多分最初は、ソフトが落ちたらその間、暇になって仕事しなくていいからわざと落としてたんだと思う、その頃から」
うわー あくどいな。
度々落ちるから本当に仕事に障って大変だったのに。専用のソフトが動かなくて仕方ないからエクセルで下準備とかしてたけど、そんな理由で邪魔されてたのか。
でも突然落ちちゃうソフトに対処しなきゃならなかったおかげで、ちまちま保存する癖はついたからよかったんだけど。
「ソフトはみんなが各々の端末で起動させてるし、彼女が落としてるタイミングで複数枚使ってる人も大勢いたからなかなか特定できなくて。しかも彼女、社長の血縁者とかって噂があるし、正直この報告上げていいのか悩んだけど、あくまで噂は噂だったらしくて、上部では彼女を総務から外すことはもう決定みたいだよ」
「へ!? 内藤さんが社長の血縁者?」
「……もしかしなくても街宮さん、知らなかったとか?」
頻繁に派遣されてくるSEさんとはいえ、社外の人が知っているのに私が知らなかったことに、佐藤君が驚き半分呆れ半分な口調だ。
「なんでも去年の春くらいに『今年の新入社員の中には社長の血縁者がいるらしい』って噂になったとかで、内藤さんじゃないかって、本人も肯定も否定もしなかった……って……街宮さん? なんで目が泳いでるの?」
「な、ナンデモナイデスヨ?」
「いやそんな、明らかに挙動不審で声が裏返ってるし」
「け、血縁者じゃないですよっ!? 社長は伯父の、父の兄の奥様のお父上なのでっ!」
「……大類で近い親戚であることは認めるんだ」
はっ!? あああああっ 墓穴を掘るってこういう事かッ!
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