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第二章 師匠の墓はどこ?
第4話 ライバル登場!
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(……ん?)
ムスッとしているイザベルと呼ばれた女性を横目に、突然現れた二人をメルディは凝視していた。
(んんん?)
目を細め、まるで幽霊でも見るかのように何度もその人物を確認する。主に、上品な身なりのグレイヘアの男性を。つい今しがた、イザベルの杖を簡単に吹き飛ばした方だ。
「先生、なんで来たんですか……」
先ほどの勢いはどこへやら。口を尖らせ毛先をいじりながらイザベルは明らかにバツが悪そうにしている。
「なんでって……あれほどメルディ君の所へ行ってはいけないと伝えただろう」
「だって……だって、そんなの納得できなかったんです……」
困ったような紳士を前に悔しそうに声を詰まらせて、イザベルは俯いていった。
(は? え? そっくりさん? いや、子孫かな?)
メルディの方はというと、やはり混乱したように彼らの会話を聞き逃さないように必死になっている。メルディの知り合いによく似た人物だったのだ。声まで似てくるとなると、自分が千年後の世界に転移してきたと知った時と同じくらいの驚きを、どう処理していいかわからないでいた。そしてそれに気付いた黒髪の青年が、
「先生」
穏やかにその先生を促す。
紳士は待ってましたとばかりに、コホンと咳ばらいをした後、
「やあ。久しぶりだね」
もったいつけるような、カッコつけるような……そんな自分に酔っているような態度。まさにその態度を見てメルディは確信した。
「セフィラ―ノさん!?!?」
「覚えていてくれて嬉しいよメルディ君……とはいっても君にとってはつい最近会ったばかりか」
口があんぐりと開いたまま、千年前の知り合いをメルディは指さしている。メルディ以上に固唾をのんで魔法使い達の動向を見守っていたユーリの目も大きく開き、
「セフィラーノ!!? セフィラーノ・アルベリーニ!!?」
我慢できずに大声を上げた。
「いかにもっ!」
ユーリの反応が思った通りのモノだったのか、セフィラーノは満足気だ。
(あのオジサンが!!? なんでこんなところに!!?)
オジサン(マグヌスがそう呼んでいたのだ)こと、セフィラーノ・アルベリーニ。彼は自称……、
「レオナルド・マグヌスの生涯唯一のライバルにして世界最高の魔法使いとは私のことさっ!」
フッと額に手をあて自分の肩書に酔っているのがわかる。
「え? ……えっ!? セフィラーノさんも時空転移……?」
まだイマイチ目の前の状況を飲み込めないでいるメルディはセフィラーノを凝視し続けるしかなかった。
「いいや。私は魔術を使ってね」
アッサリとした回答だ。
(そういえばオジサン、体内魔術のコントロールが抜群にうまいって、珍しく師匠が褒めるような言い方してたな……いやいや、それでも千年は無理があるでしょ!)
マグヌスのライバルを自称するだけの実力はあるのだ。元々は隣国の宮廷魔術師だったが、マグヌスの噂を聞きつけ先ほどのイザベルのように突撃してきたのだ。
マグヌスは自分がトップオブトップだと言って聞かなかったので”ライバル”という存在自体を認めなかったが、見習いのメルディから見ると、確かに唯一マグヌスと張り合える力を持っているように見えた。とはいえ、
「けど……千年も生きるなんてどうやって……」
あのマグヌスですら死んだのだ。……おそらくだが(メルディはまだ内心疑っている)。一般的に魔法使いの寿命は非魔法使いのそれよりも長いが、精々二百歳。その五倍はどうやったのか到底想像がつかない。
「図々しい! 先生の弟子でも何でもないあなたに教えるわけないでしょ!!」
噛みついてきたのはやっぱりイザベル。そしてその答えに、それもそうか。というのがメルディ。魔術は資産だ。基本的なものを除いた難易度の高い魔術であればあるほど、師から弟子へと授けられるものになる。マグヌスの弟子なんかに教えるもんか! と、イザベルの目が鋭くなっていた。
「やめなさいイザベル。私の魔術は全て現代の魔術師に授けると決めているんだ。……どうしたんだいさっきから子供みたいに……君はもう立派なレディだろう? ほら、あとでジェラートを買ってあげよう。だからそんなツンケンせずに――」
「そう思うならそんな子供相手に言うようなセリフはやめてください!!」
更に彼女の目が険しくなる。師に対しても容赦のない物言いをするタイプなのだと、変なところでメルディはイザベルに共感していた。
「す、すまない……どうも慣れなくて……あんなに小さかった子があっという間に……」
「ほらっ! すぐそうやって……!!」
「はいはい。その話はあとで」
身内で揉め始めたのを黒髪の青年が軽く窘めた。どうやら慣れているようだ。
ウォホンと咳払いをしたところで、セフィラーノはあらためてメルディに向き直った。
「ようこそ千年後の世界へ。メルディ君。私は君を千年待っていたのだ」
「……私を?」
思いもよらぬ答えにメルディは動揺した。
「君の最後の課題……マグヌスの墓探しの旅に付き合うためにね」
「えぇ!!?」
驚く以外、メルディにどうしろというのか。
「私はどうしてもマグヌスが死んだなんて信じられなくってね……この目で確かめたいんだ」
懐かしそうに空を見上げるセフィラーノの瞳が揺れた。
「……セフィラーノさんは探してないんですか? 師匠の墓……」
「マグヌスから君の卒業試験だって話は聞いていたからね」
当たり前だろう、とキョトンとした顔で言われたらメルディは何も言えない。千年なんて途方もない時間を、ただそれだけの理由で……メルディがその役目を果たすために待っているなんて。彼だって偉大な魔法使いの一人なのだ。魔法使い見習いに配慮する必要なんてないほどの。
「……ご配慮、感謝します」
「なぁに退屈はしなかったさ。色々あったから」
その笑顔は少し寂しそうでもあった。だがそれを悟られまいと、すぐさま元のテンションだ。
「だがっ! 私が君の卒業試験を手伝うとは決して少しも考えないでくれたまえ!」
「あ、はい。それはもちろん」
師匠に認められなければ杖を手にしても意味がない。それはメルディにもよくわかっていた。もちろんメルディの答えにセフィラーノも満足そうに頷く。だが、
「なによ! こんな……こんな……千年前から来たってだけの見習いっ!!」
またも騒ぎ出すイザベル。そしてギョッとするメルディとセフィラーノ。なにがスイッチかイマイチわからなかったのだ。
「それをいうなら先生だって千年前から来てますよ」
「先生はいいの!! レンは黙っててよ!!」
レンと呼ばれた黒髪の青年は肩をすくめた。こうなったら自分ではどうしようもないとセフィラーノに視線を送る。
「メルディは特別さ。あのマグヌスが……」
青年に代わり自分が宥めようとセフィラーノはまたも幼い子に言い聞かせるよう、彼女に目線を合わせるも……、
「ほらっ! またメルディ! またマグヌス!! 先生の弟子は私達でしょう!! 私と残り九人の魔法使い達、それからこの生意気な黒髪の魔法使い見習いだけ!! 特別なのは私達じゃん!!」
ここでメルディだけではく、フォリア・アンティークスの中庭にいた全員が、イザベルがなぜこんな行動に出たのかわかったのだ。
(ヤキモチか~)
実際はそれだけではないのだろうが、なにより根本にあるのがコレであることはハッキリした。
セフィラーノは何故かニコニコとしながら、
「ああ! すまない! もちろん私にとって君達以上に大切なものはないよ! なんだぁ言ってくれたらよかったのに。寂しい思いをさせて悪かったね」
口を尖らせ拗ねているイザベルの頭を優しく撫でる。
また、子ども扱いするな! と、声を荒げるかと思われたイザベルは、今回はただ大人しく師の言葉を受け入れていた。
朝から大騒動を起こした三人は、『また来るよ』と言って去って行った。
(また来るのか~……)
と、メルディが思ったことは、彼女の中だけの秘密だ。
◇◇◇
「セフィラーノさんって千年前はどんな感じだったの?」
待ってましたとばかりに、アンティークショップのドアに”開店”の札をかけながらユーリが尋ねる。彼があの場で一言一句聞き漏らさないようにしていたのことに、メルディは気付いていた。
「弟子なんて取らない人だったのよ。ほら、自分が一番大好きってタイプだったから。千年経つと流石に人は変わるわね」
あ~……と、納得するようなそぶりをユーリは見せる。
「あとはねぇ~……師匠……マグヌスは見た目年齢は結構若くって――その方が体が楽だから――なのにセフィラーノさん、見た目年齢をわざわざ高くしてるでしょう?」
本人曰く、宮廷魔術師として舐められないようにという、つまるところ宮廷内政治を有利にするため威厳のある見た目を、ということだったが、
「師匠。そんなの魔術で黙らせろ! ってタイプだから、最初っからそりが合わなくってね」
それでオジサンなんてあだ名をつけたのだ。
(今の時代ならエンジョーしてるわね!)
現代の感覚が瞬時に思い浮かんだ自分に思わずニヤリとしてしまう。
「メルディも見た目年齢って変えてるの?」
「んーん。私は年齢のままだよ。この手の常に維持が必要な魔術は杖がないと無理ねぇ」
「そんなに杖ってすごいんだ」
メルディはゆっくりと頷いた。
「師匠の墓、どこにあるんだろ」
マグヌスの墓にメルディの杖がある。
セフィラーノの登場によって、メルディはこの杖探しの旅がついに動き出したような気がしたのだった。
ムスッとしているイザベルと呼ばれた女性を横目に、突然現れた二人をメルディは凝視していた。
(んんん?)
目を細め、まるで幽霊でも見るかのように何度もその人物を確認する。主に、上品な身なりのグレイヘアの男性を。つい今しがた、イザベルの杖を簡単に吹き飛ばした方だ。
「先生、なんで来たんですか……」
先ほどの勢いはどこへやら。口を尖らせ毛先をいじりながらイザベルは明らかにバツが悪そうにしている。
「なんでって……あれほどメルディ君の所へ行ってはいけないと伝えただろう」
「だって……だって、そんなの納得できなかったんです……」
困ったような紳士を前に悔しそうに声を詰まらせて、イザベルは俯いていった。
(は? え? そっくりさん? いや、子孫かな?)
メルディの方はというと、やはり混乱したように彼らの会話を聞き逃さないように必死になっている。メルディの知り合いによく似た人物だったのだ。声まで似てくるとなると、自分が千年後の世界に転移してきたと知った時と同じくらいの驚きを、どう処理していいかわからないでいた。そしてそれに気付いた黒髪の青年が、
「先生」
穏やかにその先生を促す。
紳士は待ってましたとばかりに、コホンと咳ばらいをした後、
「やあ。久しぶりだね」
もったいつけるような、カッコつけるような……そんな自分に酔っているような態度。まさにその態度を見てメルディは確信した。
「セフィラ―ノさん!?!?」
「覚えていてくれて嬉しいよメルディ君……とはいっても君にとってはつい最近会ったばかりか」
口があんぐりと開いたまま、千年前の知り合いをメルディは指さしている。メルディ以上に固唾をのんで魔法使い達の動向を見守っていたユーリの目も大きく開き、
「セフィラーノ!!? セフィラーノ・アルベリーニ!!?」
我慢できずに大声を上げた。
「いかにもっ!」
ユーリの反応が思った通りのモノだったのか、セフィラーノは満足気だ。
(あのオジサンが!!? なんでこんなところに!!?)
オジサン(マグヌスがそう呼んでいたのだ)こと、セフィラーノ・アルベリーニ。彼は自称……、
「レオナルド・マグヌスの生涯唯一のライバルにして世界最高の魔法使いとは私のことさっ!」
フッと額に手をあて自分の肩書に酔っているのがわかる。
「え? ……えっ!? セフィラーノさんも時空転移……?」
まだイマイチ目の前の状況を飲み込めないでいるメルディはセフィラーノを凝視し続けるしかなかった。
「いいや。私は魔術を使ってね」
アッサリとした回答だ。
(そういえばオジサン、体内魔術のコントロールが抜群にうまいって、珍しく師匠が褒めるような言い方してたな……いやいや、それでも千年は無理があるでしょ!)
マグヌスのライバルを自称するだけの実力はあるのだ。元々は隣国の宮廷魔術師だったが、マグヌスの噂を聞きつけ先ほどのイザベルのように突撃してきたのだ。
マグヌスは自分がトップオブトップだと言って聞かなかったので”ライバル”という存在自体を認めなかったが、見習いのメルディから見ると、確かに唯一マグヌスと張り合える力を持っているように見えた。とはいえ、
「けど……千年も生きるなんてどうやって……」
あのマグヌスですら死んだのだ。……おそらくだが(メルディはまだ内心疑っている)。一般的に魔法使いの寿命は非魔法使いのそれよりも長いが、精々二百歳。その五倍はどうやったのか到底想像がつかない。
「図々しい! 先生の弟子でも何でもないあなたに教えるわけないでしょ!!」
噛みついてきたのはやっぱりイザベル。そしてその答えに、それもそうか。というのがメルディ。魔術は資産だ。基本的なものを除いた難易度の高い魔術であればあるほど、師から弟子へと授けられるものになる。マグヌスの弟子なんかに教えるもんか! と、イザベルの目が鋭くなっていた。
「やめなさいイザベル。私の魔術は全て現代の魔術師に授けると決めているんだ。……どうしたんだいさっきから子供みたいに……君はもう立派なレディだろう? ほら、あとでジェラートを買ってあげよう。だからそんなツンケンせずに――」
「そう思うならそんな子供相手に言うようなセリフはやめてください!!」
更に彼女の目が険しくなる。師に対しても容赦のない物言いをするタイプなのだと、変なところでメルディはイザベルに共感していた。
「す、すまない……どうも慣れなくて……あんなに小さかった子があっという間に……」
「ほらっ! すぐそうやって……!!」
「はいはい。その話はあとで」
身内で揉め始めたのを黒髪の青年が軽く窘めた。どうやら慣れているようだ。
ウォホンと咳払いをしたところで、セフィラーノはあらためてメルディに向き直った。
「ようこそ千年後の世界へ。メルディ君。私は君を千年待っていたのだ」
「……私を?」
思いもよらぬ答えにメルディは動揺した。
「君の最後の課題……マグヌスの墓探しの旅に付き合うためにね」
「えぇ!!?」
驚く以外、メルディにどうしろというのか。
「私はどうしてもマグヌスが死んだなんて信じられなくってね……この目で確かめたいんだ」
懐かしそうに空を見上げるセフィラーノの瞳が揺れた。
「……セフィラーノさんは探してないんですか? 師匠の墓……」
「マグヌスから君の卒業試験だって話は聞いていたからね」
当たり前だろう、とキョトンとした顔で言われたらメルディは何も言えない。千年なんて途方もない時間を、ただそれだけの理由で……メルディがその役目を果たすために待っているなんて。彼だって偉大な魔法使いの一人なのだ。魔法使い見習いに配慮する必要なんてないほどの。
「……ご配慮、感謝します」
「なぁに退屈はしなかったさ。色々あったから」
その笑顔は少し寂しそうでもあった。だがそれを悟られまいと、すぐさま元のテンションだ。
「だがっ! 私が君の卒業試験を手伝うとは決して少しも考えないでくれたまえ!」
「あ、はい。それはもちろん」
師匠に認められなければ杖を手にしても意味がない。それはメルディにもよくわかっていた。もちろんメルディの答えにセフィラーノも満足そうに頷く。だが、
「なによ! こんな……こんな……千年前から来たってだけの見習いっ!!」
またも騒ぎ出すイザベル。そしてギョッとするメルディとセフィラーノ。なにがスイッチかイマイチわからなかったのだ。
「それをいうなら先生だって千年前から来てますよ」
「先生はいいの!! レンは黙っててよ!!」
レンと呼ばれた黒髪の青年は肩をすくめた。こうなったら自分ではどうしようもないとセフィラーノに視線を送る。
「メルディは特別さ。あのマグヌスが……」
青年に代わり自分が宥めようとセフィラーノはまたも幼い子に言い聞かせるよう、彼女に目線を合わせるも……、
「ほらっ! またメルディ! またマグヌス!! 先生の弟子は私達でしょう!! 私と残り九人の魔法使い達、それからこの生意気な黒髪の魔法使い見習いだけ!! 特別なのは私達じゃん!!」
ここでメルディだけではく、フォリア・アンティークスの中庭にいた全員が、イザベルがなぜこんな行動に出たのかわかったのだ。
(ヤキモチか~)
実際はそれだけではないのだろうが、なにより根本にあるのがコレであることはハッキリした。
セフィラーノは何故かニコニコとしながら、
「ああ! すまない! もちろん私にとって君達以上に大切なものはないよ! なんだぁ言ってくれたらよかったのに。寂しい思いをさせて悪かったね」
口を尖らせ拗ねているイザベルの頭を優しく撫でる。
また、子ども扱いするな! と、声を荒げるかと思われたイザベルは、今回はただ大人しく師の言葉を受け入れていた。
朝から大騒動を起こした三人は、『また来るよ』と言って去って行った。
(また来るのか~……)
と、メルディが思ったことは、彼女の中だけの秘密だ。
◇◇◇
「セフィラーノさんって千年前はどんな感じだったの?」
待ってましたとばかりに、アンティークショップのドアに”開店”の札をかけながらユーリが尋ねる。彼があの場で一言一句聞き漏らさないようにしていたのことに、メルディは気付いていた。
「弟子なんて取らない人だったのよ。ほら、自分が一番大好きってタイプだったから。千年経つと流石に人は変わるわね」
あ~……と、納得するようなそぶりをユーリは見せる。
「あとはねぇ~……師匠……マグヌスは見た目年齢は結構若くって――その方が体が楽だから――なのにセフィラーノさん、見た目年齢をわざわざ高くしてるでしょう?」
本人曰く、宮廷魔術師として舐められないようにという、つまるところ宮廷内政治を有利にするため威厳のある見た目を、ということだったが、
「師匠。そんなの魔術で黙らせろ! ってタイプだから、最初っからそりが合わなくってね」
それでオジサンなんてあだ名をつけたのだ。
(今の時代ならエンジョーしてるわね!)
現代の感覚が瞬時に思い浮かんだ自分に思わずニヤリとしてしまう。
「メルディも見た目年齢って変えてるの?」
「んーん。私は年齢のままだよ。この手の常に維持が必要な魔術は杖がないと無理ねぇ」
「そんなに杖ってすごいんだ」
メルディはゆっくりと頷いた。
「師匠の墓、どこにあるんだろ」
マグヌスの墓にメルディの杖がある。
セフィラーノの登場によって、メルディはこの杖探しの旅がついに動き出したような気がしたのだった。
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