まことしやか日記とか(Nov.2023)

十一月七日

　昨夜から朝にかけて、ほぼ嵐だった。
　サッシに吹きつける大粒の雨。
　ベランダでなんだかいろんな物がガラガラカラカラ行ったり来たりの移動を繰り返している。
　昨日は春の匂いがしてたのに……また駅に行くまでの間に川に落ちたみたいに濡れてしまうのだろうか。
　空を窓越しに見上げると、雨雲の真ん中にぽっかり空いた穴の向こう、青空が見えている。不思議な気分。
　私は物心ついた頃から雨女で、雨が嫌いなわけではないが、どうにも逃れ難い運命だと諦めていたところ、今年に入った頃からその呪縛から解かれたような気がするのである。
　晴れ女とまではいかないけれど、そこそこ雨を免れる女というわけだ。
　ほら、じきに陽が射してきた。

　雨が上がると一気に気温が上昇して、Ｇジャンを羽織っている分、やたら暑かった。
　花が季節を間違えてしまうのも合点がいく。
　これでは冬眠し損ねて困ってしまう動物さんもいるのではないかと思ったりする。
　個人的願望でいえば、私はできれば冬眠したい。
　
　それはさておき、今日は心の準備もないままに、インフルエンザの予防接種を受けた。
　予定では今週末だったが、患者さんのキャンセルが二人出てしまったので、急遽ドクターと私が受けることになった。
　すっかりそのことを忘れていて、帰宅後何となく左腕がかゆいなと思い出した。
　副反応はほとんどないので、このまま少し夜更かしをしよう。
　あったかい夜だからね。
　でもやっぱり眠いや。