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83.浴場で①
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「リリア、他に聞きたいことは?」
「……ないです」
今はそう答えるしかなかった。
最初は疑問に思っていることを全て聞くのだと意気込んでいたが、これ以上頭に詰め込んでもきっと混乱するだけだ。
また何か気になることが出たら、その時にアレクシスに聞けば良い。
きっと今のように何でも話してくれるような気がする。
私が強ばった表情を浮かべて黙っていると、不意にアレクシスがスッとソファーから立ち上がった。
私はその様子に気付き、視線で追いかけていた。
「さてと、話はこれでおしまいでいいよね?」
「はい……」
アレクシスはどこか満足そうな表情を浮かべて、こちらへと近づいてくる。
そして私の目の前にまで来ると、隣へと腰を下ろした。
肩がぶつかり合うくらい、ぴったりと並ぶようにして座られ、私は戸惑った顔を見せてしまう。
「な、なんですかっ!?」
「話は終わったよ」
アレクシスは私の瞳を真っ直ぐに捉えながら、今度はゆっくりと顔を近づけてくる。
あんな話を聞かされたばかりだったこともあり、私は動揺して彼から距離を取ろうとするが、体勢を崩してしまい、ソファーの上に背中から倒れ込んでしまった。
「……っ!?」
「何をしているの?」
直ぐさまアレクシスは私の体に重ねるようにして、上半身を下ろしてくる。
気付けば私の逃げ道はなくなっていた。
焦りから慌ててアレクシスの胸を押し返そうとしてみるが、簡単に手首を囚われ、頭の上で一纏めにして縫い付けられる。
「あれだけ伝えたのに、リリアにはまだ私の思いは通じていないのかな?」
「……え?」
アレクシスは目を僅かに細め、その眼光は獲物を狙うのように鋭い。
私はごくりと唾を呑み込んだ。
今の私は恐怖を感じているのかもしれないし、興奮しているのかもしれない。
体に溜まっていた熱は一度は冷めていったが、彼に触れられることで再びそれが再燃していくかのように火照り始める。
「私がどれだけリリアのことを愛しているのか、しっかりと分からせないといけないよね。私達の障害は全てなくなったのだから、リリアは私のことを受け入れるだけでいいんだ」
「……ぁっ」
アレクシスはうっとりとした表情を浮かべたまま、私が来ているドレスの裾を捲り上げ内股に触れる。
そして、その掌をゆっくりと滑らせるように上げていく。
温かい手の感触に、体の奥がぞわぞわとし始める。
「少し震えているようだけど、早く触れて欲しくてリリアは興奮しているのかな?」
「はぁっ、ち、がっ……あの、待って」
「止めて良いの? リリアの体は早く触れて欲しそうにしているのに?」
「まずは湯浴みからっ……」
私は咄嗟にそう答えていた。
恐らくサリーの体に入ってから、私は暫くの間眠らされていたのだろう。
それがどれくらいの時間だったのかは分からない。
しかし、今の私の格好は入れ替わった時に身に付けていたドレスのまま。
ということは、私はあれから一度も湯浴みをしていないということになる。
そんな状態でアレクシスに抱かれるのは、なんとなく嫌だった。
(そうよ、まずは湯浴みをしないと……)
私の言葉を聞いて、アレクシスの動きがぴたりと止まった。
「どうせ直ぐに汚れてしまうのに?」
「その言い方止めてくださいっ……、なんか恥ずかしい」
「終わったら後で一緒に湯浴みをしよう」
「だ、だめですっ! 今じゃないと……、お願いしますっ」
私は懇願するかのような瞳で彼に訴えかけた。
彼の口から耳を疑うような事実を聞かされたが、それでも私の気持ちは今も変わってはいない。
簡単に嫌いになれる程度の思いではないのだから、当然だ。
だからこそ、汚い状態の体をアレクシスに晒したくなかった。
「どうしても?」
「どうしてもですっ!」
アレクシスの言葉に私は強い口調で返した。
絶対にここは引くことは出来ない。
すると彼はふぅっと小さく息を吐くと「分かったよ」と受け入れてくれた。
その言葉を聞くと、私の表情は見る見るうちに緩んでいく。
「それじゃあ、一緒に入ろうか」
アレクシスはにっこりと微笑みながら答えると、体を起こした。
そして固まっている私の事を横向きに抱きかかえると、奥にある浴室の方へと進んでいく。
「ま、待ってくださいっ!」
「なに?」
「なんで一緒に入るんですか?」
「なんでって言われてもな。少しでもリリアの傍にいたいから。それだけだよ」
アレクシスは少し意地悪そうな顔付きで言ってくる。
私の顔は直ぐに沸騰したかのように、熱に包まれていく。
「本当にリリアは分かりやすいね。そういう恥じらう姿を見るのも楽しみの一つなんだ。だから諦めて私の洗われて。ちゃんと綺麗にしてあげるから」
「……っ、私、一人で洗えますっ!」
私は慌てるように言い返すも、アレクシスは私の話を聞き流すように無視して足を進めた。
そして抵抗も虚しく身ぐるみを剥ぎ取られて、何も身に付けていない状態で浴場の中に立っていた。
「……ないです」
今はそう答えるしかなかった。
最初は疑問に思っていることを全て聞くのだと意気込んでいたが、これ以上頭に詰め込んでもきっと混乱するだけだ。
また何か気になることが出たら、その時にアレクシスに聞けば良い。
きっと今のように何でも話してくれるような気がする。
私が強ばった表情を浮かべて黙っていると、不意にアレクシスがスッとソファーから立ち上がった。
私はその様子に気付き、視線で追いかけていた。
「さてと、話はこれでおしまいでいいよね?」
「はい……」
アレクシスはどこか満足そうな表情を浮かべて、こちらへと近づいてくる。
そして私の目の前にまで来ると、隣へと腰を下ろした。
肩がぶつかり合うくらい、ぴったりと並ぶようにして座られ、私は戸惑った顔を見せてしまう。
「な、なんですかっ!?」
「話は終わったよ」
アレクシスは私の瞳を真っ直ぐに捉えながら、今度はゆっくりと顔を近づけてくる。
あんな話を聞かされたばかりだったこともあり、私は動揺して彼から距離を取ろうとするが、体勢を崩してしまい、ソファーの上に背中から倒れ込んでしまった。
「……っ!?」
「何をしているの?」
直ぐさまアレクシスは私の体に重ねるようにして、上半身を下ろしてくる。
気付けば私の逃げ道はなくなっていた。
焦りから慌ててアレクシスの胸を押し返そうとしてみるが、簡単に手首を囚われ、頭の上で一纏めにして縫い付けられる。
「あれだけ伝えたのに、リリアにはまだ私の思いは通じていないのかな?」
「……え?」
アレクシスは目を僅かに細め、その眼光は獲物を狙うのように鋭い。
私はごくりと唾を呑み込んだ。
今の私は恐怖を感じているのかもしれないし、興奮しているのかもしれない。
体に溜まっていた熱は一度は冷めていったが、彼に触れられることで再びそれが再燃していくかのように火照り始める。
「私がどれだけリリアのことを愛しているのか、しっかりと分からせないといけないよね。私達の障害は全てなくなったのだから、リリアは私のことを受け入れるだけでいいんだ」
「……ぁっ」
アレクシスはうっとりとした表情を浮かべたまま、私が来ているドレスの裾を捲り上げ内股に触れる。
そして、その掌をゆっくりと滑らせるように上げていく。
温かい手の感触に、体の奥がぞわぞわとし始める。
「少し震えているようだけど、早く触れて欲しくてリリアは興奮しているのかな?」
「はぁっ、ち、がっ……あの、待って」
「止めて良いの? リリアの体は早く触れて欲しそうにしているのに?」
「まずは湯浴みからっ……」
私は咄嗟にそう答えていた。
恐らくサリーの体に入ってから、私は暫くの間眠らされていたのだろう。
それがどれくらいの時間だったのかは分からない。
しかし、今の私の格好は入れ替わった時に身に付けていたドレスのまま。
ということは、私はあれから一度も湯浴みをしていないということになる。
そんな状態でアレクシスに抱かれるのは、なんとなく嫌だった。
(そうよ、まずは湯浴みをしないと……)
私の言葉を聞いて、アレクシスの動きがぴたりと止まった。
「どうせ直ぐに汚れてしまうのに?」
「その言い方止めてくださいっ……、なんか恥ずかしい」
「終わったら後で一緒に湯浴みをしよう」
「だ、だめですっ! 今じゃないと……、お願いしますっ」
私は懇願するかのような瞳で彼に訴えかけた。
彼の口から耳を疑うような事実を聞かされたが、それでも私の気持ちは今も変わってはいない。
簡単に嫌いになれる程度の思いではないのだから、当然だ。
だからこそ、汚い状態の体をアレクシスに晒したくなかった。
「どうしても?」
「どうしてもですっ!」
アレクシスの言葉に私は強い口調で返した。
絶対にここは引くことは出来ない。
すると彼はふぅっと小さく息を吐くと「分かったよ」と受け入れてくれた。
その言葉を聞くと、私の表情は見る見るうちに緩んでいく。
「それじゃあ、一緒に入ろうか」
アレクシスはにっこりと微笑みながら答えると、体を起こした。
そして固まっている私の事を横向きに抱きかかえると、奥にある浴室の方へと進んでいく。
「ま、待ってくださいっ!」
「なに?」
「なんで一緒に入るんですか?」
「なんでって言われてもな。少しでもリリアの傍にいたいから。それだけだよ」
アレクシスは少し意地悪そうな顔付きで言ってくる。
私の顔は直ぐに沸騰したかのように、熱に包まれていく。
「本当にリリアは分かりやすいね。そういう恥じらう姿を見るのも楽しみの一つなんだ。だから諦めて私の洗われて。ちゃんと綺麗にしてあげるから」
「……っ、私、一人で洗えますっ!」
私は慌てるように言い返すも、アレクシスは私の話を聞き流すように無視して足を進めた。
そして抵抗も虚しく身ぐるみを剥ぎ取られて、何も身に付けていない状態で浴場の中に立っていた。
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