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10.溶かされる
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部屋までの距離は長いようで短く感じていた。
混乱した頭の中では、良い考えなんて浮かぶはずも無い。
そして心の準備も出来ないまま、部屋に到着してしまった。
***
ガチャっと扉の音が響くと、彼はゆっくりとした足取りで室内の奥へと進んでいく。
内部はとても広く、ゆったりとした空間になっていて、私のいた世界で言うスイートルームのような豪華な部屋だった。
大きな窓がいくつも並んでいて、バルコニーまで完備している。
最上階のこの部屋からはラーズの街を一望することも出来そうだ。
置かれている家具もアンティーク調なもので揃えられていて、どれも高価そうに見える。
だけど今はそんな雰囲気を楽しむ余裕なんて私には無かった。
「とりあえずベッドに運ぶぞ」
「ベッドって……」
ユーリは傍に置かれている大きなソファーには見向きもせず、奥に見える天蓋付きの寝台へと迷うことなく進んでいく。
キングサイズの大きなベッドは、二人で横になっても十分余裕がありそうだ。
問題は、この部屋にはベッドが一つしか置かれていないということだった。
(他にベッドはないってことは、今日はここで一緒に寝るってこと……?)
「ゆっくり下ろすから、まだ手は離すなよ」
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!」
「どうした?」
「ここで、何をするつもりですか?」
下ろそうとする直前で、私は待ったをかけた。
あの森での出来事を思い出すと頬は赤く染まり、眉根を寄せながら警戒する様にじっと視線を送っていた。
「とりあえず下ろすな」
「ま、待って」
「おい、暴れるな」
「……きゃっ!」
体をベッドに下ろそうとした瞬間、私が暴れてしまったのでユーリは体勢を崩し私もろともその場に倒れ込んでしまった。
「お前な。何やってるんだよ。危ないだろう」
「だって、待ってって言ったじゃないですか……っ!?」
ベッドの上だった為、大した衝撃は受けなかった。
しかし、気付くと私は何故か彼のことを見下ろしていた。
まるで私がユーリを押し倒しているかのような体勢だ。
それに気付くと、顔の奥が一気に熱くなる。
「なんだか、既視感のある光景だな」
「ご、ごめんなさいっ」
慌てている私とは違い、彼は全く動揺しているようには見えない。
それどころか私が起き上がろうとすると、腰に巻き付いている手が邪魔で離れることが出来ない。
(動かない……。なんで!?)
「セラって、こういうのが好きなのか?」
「……は?」
「こうやって男を見下ろすのが好きなのか? それとも襲う趣味でもあるのか?」
「ち、違っ! 変なこと言わないでっ! そんな変な趣味なんてありません。だから腰に置いてる手をどけてください、そうしたら直ぐにでも退くので」
私が慌てるように答えると、更に腰を引き寄せられる。
そのことにより体が密着してしまう。
「たしかに……、男慣れしているようには見えないな。耳まで真っ赤だ」
「う、うるさいっ……」
「そうやって必死になって抵抗する姿は可愛いらしいが、男を喜ばせるだけだぞ」
「なっ、……んっ」
彼は私の無防備になっている首筋に、ちゅっと音を立てて口付けた。
そして舌を這わせながら、位置を変えるように何度も繰り返していく。
唇の温かい感触にぞくっと体が震え、くぐもった声が漏れてしまう。
「首筋も弱いのか。可愛いな」
「やめっ、……んっ、やぁっ……」
口付けられた場所から熱を持ち、それが全身に伝わってくようにじわじわと体が火照り始めていく。
体からも力が抜けていき、上手く抵抗することが出来ない。
口元からは吐息混じりの甘ったるい声が自然と漏れてしまう。
「さっきも感じたけど……、お前の匂い、すごくそそられる」
「に、おい……?」
そういえば、森の中でもユーリは私から甘い匂いがすると言っていた。
花に囲まれていたから、そう感じていただけだと思っていた。
暫くあの場に留まっていたから今も私の服には花の香りが残っていて、ユーリはそのことを言っているのだろうか。
「甘ったるくて、惑わされるような匂い。やっぱりお前なのか……?」
「え?」
彼の言葉が気になり、私は顔を上げた。
すると真っ直ぐに見つめてくる碧い瞳とぶつかり、心臓が飛び跳ねる。
彼の瞳は熱を孕んでいるように見えて、一度囚われてしまえば目を逸らすことなんて出来なくなっていた。
「本当は傷を手当てするつもりだったが、お前を味わいたくなった」
「……っ」
「またセラとキスがしたい」
その言葉に、私の胸はドクンと揺れた。
私はどうしていいのか分からず、ただ黙ったままユーリのことを見つめていた。
胸はずっとドキドキしたままで、逃げようという気持ちは不思議と起こらなった。
「セラも私と同じ気持ちなら、キスして。勿論、お前からな」
「……っ、無理」
「恥ずかしいか?」
私はその問いに小さく頷いた。
すると彼は小さく笑って「わかった」と呟くと私の腰を解放した。
(え……?)
自由に動けるようになって嬉しいはずなのに、何故か少し残念な気持ちになってしまう。
すると彼の掌が私の頬に触れた。
「そんなに寂しそうな顔をするなよ。しないとは言っていない」
「私、そんな顔なんてしてないからっ」
キスを欲しがってそうな顔をしていたと言われて恥ずかしくなる。
彼の指は、私の唇の輪郭をなぞるようにゆっくりと滑っていく。
その感覚にゾクゾクして、唇を震わせてしまう。
「目が既に潤んでいるな。可愛い」
「……っん」
彼は小さく呟くと柔らかく笑った。
そしてゆっくりと唇が重なり、啄むように軽く吸われて直ぐに離れていく。
それが物足りなく感じて、私は切なそうな顔を向けてしまう。
(これだけ……?)
「全く。初心な反応を見せる癖に、男を煽るのは上手いんだな。まあ、無自覚だとは思うが」
「え、……っ!?」
ユーリは困ったように、大袈裟にため息を漏らした。
私が戸惑った顔で眺めていると、鋭い視線を向けられゾクッとする。
すると突然体が反転し、ベッドに背中を押しつけられる。
気付いた時には深く唇を奪われていた。
「……んんっ!!」
「あんなキスじゃ全然足りない。お前だってこういう厭らしいキスを望んでいたのだろう。だったら舌を出せ」
私の唇を舌先で強引にこじ開けられ、歯列をなぞり奥に熱いものが入り込んでくる。
そしてそれは私の腔内を無遠慮に動き回る。
「んっ、んんっ!!」
「苦しいか? こういう場合は鼻で息をするんだ」
「……はぁっ、む、りっ……んんっ!」
「こら、逃げるな。まあ、逃がすつもりは更々無いけどな」
呼吸が苦しくなると、彼の胸を手で押しやったり、顔を揺らしてキスから逃れようと抵抗した。
しかし力の差は歴然でびくともしないし、解放してくれる気もなさそうだ。
(苦しっ……、息が、出来ないっ!)
絡めるように舌先を擦られ、ざらっとした感覚にゾクゾクと体を震わせてしまう。
捕まると深く吸われ、私は苦しそうに表情を歪めることしか出来ない。
(キスって、こんなにも激しいものなの!?)
激しく口の中を犯され、お互いの熱が混ざり合った腔内はとろとろに溶かされていく。
頭の奥も、顔も、体中が熱に浮かされ火照っていく。
「セラも私のように舌を絡ませて……」
「んんっ、っ……はぁっ」
私は息苦しさから早く解放されたくて、必死に舌を伸ばして絡ませていた。
だけどユーリとのキスが嫌なわけではない。
ただ、本当に苦しかっただけだ。
(会ったばかりの人なのに……)
そう頭では思っているのに、溶かされていくのが気持ちいいと感じてしまう。
苦しいはずなのに、この感覚をもう少し味わっていたいと思ってしまう。
この甘美な世界にもっと深く浸っていたい。
(もう少しだけ……)
混乱した頭の中では、良い考えなんて浮かぶはずも無い。
そして心の準備も出来ないまま、部屋に到着してしまった。
***
ガチャっと扉の音が響くと、彼はゆっくりとした足取りで室内の奥へと進んでいく。
内部はとても広く、ゆったりとした空間になっていて、私のいた世界で言うスイートルームのような豪華な部屋だった。
大きな窓がいくつも並んでいて、バルコニーまで完備している。
最上階のこの部屋からはラーズの街を一望することも出来そうだ。
置かれている家具もアンティーク調なもので揃えられていて、どれも高価そうに見える。
だけど今はそんな雰囲気を楽しむ余裕なんて私には無かった。
「とりあえずベッドに運ぶぞ」
「ベッドって……」
ユーリは傍に置かれている大きなソファーには見向きもせず、奥に見える天蓋付きの寝台へと迷うことなく進んでいく。
キングサイズの大きなベッドは、二人で横になっても十分余裕がありそうだ。
問題は、この部屋にはベッドが一つしか置かれていないということだった。
(他にベッドはないってことは、今日はここで一緒に寝るってこと……?)
「ゆっくり下ろすから、まだ手は離すなよ」
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!」
「どうした?」
「ここで、何をするつもりですか?」
下ろそうとする直前で、私は待ったをかけた。
あの森での出来事を思い出すと頬は赤く染まり、眉根を寄せながら警戒する様にじっと視線を送っていた。
「とりあえず下ろすな」
「ま、待って」
「おい、暴れるな」
「……きゃっ!」
体をベッドに下ろそうとした瞬間、私が暴れてしまったのでユーリは体勢を崩し私もろともその場に倒れ込んでしまった。
「お前な。何やってるんだよ。危ないだろう」
「だって、待ってって言ったじゃないですか……っ!?」
ベッドの上だった為、大した衝撃は受けなかった。
しかし、気付くと私は何故か彼のことを見下ろしていた。
まるで私がユーリを押し倒しているかのような体勢だ。
それに気付くと、顔の奥が一気に熱くなる。
「なんだか、既視感のある光景だな」
「ご、ごめんなさいっ」
慌てている私とは違い、彼は全く動揺しているようには見えない。
それどころか私が起き上がろうとすると、腰に巻き付いている手が邪魔で離れることが出来ない。
(動かない……。なんで!?)
「セラって、こういうのが好きなのか?」
「……は?」
「こうやって男を見下ろすのが好きなのか? それとも襲う趣味でもあるのか?」
「ち、違っ! 変なこと言わないでっ! そんな変な趣味なんてありません。だから腰に置いてる手をどけてください、そうしたら直ぐにでも退くので」
私が慌てるように答えると、更に腰を引き寄せられる。
そのことにより体が密着してしまう。
「たしかに……、男慣れしているようには見えないな。耳まで真っ赤だ」
「う、うるさいっ……」
「そうやって必死になって抵抗する姿は可愛いらしいが、男を喜ばせるだけだぞ」
「なっ、……んっ」
彼は私の無防備になっている首筋に、ちゅっと音を立てて口付けた。
そして舌を這わせながら、位置を変えるように何度も繰り返していく。
唇の温かい感触にぞくっと体が震え、くぐもった声が漏れてしまう。
「首筋も弱いのか。可愛いな」
「やめっ、……んっ、やぁっ……」
口付けられた場所から熱を持ち、それが全身に伝わってくようにじわじわと体が火照り始めていく。
体からも力が抜けていき、上手く抵抗することが出来ない。
口元からは吐息混じりの甘ったるい声が自然と漏れてしまう。
「さっきも感じたけど……、お前の匂い、すごくそそられる」
「に、おい……?」
そういえば、森の中でもユーリは私から甘い匂いがすると言っていた。
花に囲まれていたから、そう感じていただけだと思っていた。
暫くあの場に留まっていたから今も私の服には花の香りが残っていて、ユーリはそのことを言っているのだろうか。
「甘ったるくて、惑わされるような匂い。やっぱりお前なのか……?」
「え?」
彼の言葉が気になり、私は顔を上げた。
すると真っ直ぐに見つめてくる碧い瞳とぶつかり、心臓が飛び跳ねる。
彼の瞳は熱を孕んでいるように見えて、一度囚われてしまえば目を逸らすことなんて出来なくなっていた。
「本当は傷を手当てするつもりだったが、お前を味わいたくなった」
「……っ」
「またセラとキスがしたい」
その言葉に、私の胸はドクンと揺れた。
私はどうしていいのか分からず、ただ黙ったままユーリのことを見つめていた。
胸はずっとドキドキしたままで、逃げようという気持ちは不思議と起こらなった。
「セラも私と同じ気持ちなら、キスして。勿論、お前からな」
「……っ、無理」
「恥ずかしいか?」
私はその問いに小さく頷いた。
すると彼は小さく笑って「わかった」と呟くと私の腰を解放した。
(え……?)
自由に動けるようになって嬉しいはずなのに、何故か少し残念な気持ちになってしまう。
すると彼の掌が私の頬に触れた。
「そんなに寂しそうな顔をするなよ。しないとは言っていない」
「私、そんな顔なんてしてないからっ」
キスを欲しがってそうな顔をしていたと言われて恥ずかしくなる。
彼の指は、私の唇の輪郭をなぞるようにゆっくりと滑っていく。
その感覚にゾクゾクして、唇を震わせてしまう。
「目が既に潤んでいるな。可愛い」
「……っん」
彼は小さく呟くと柔らかく笑った。
そしてゆっくりと唇が重なり、啄むように軽く吸われて直ぐに離れていく。
それが物足りなく感じて、私は切なそうな顔を向けてしまう。
(これだけ……?)
「全く。初心な反応を見せる癖に、男を煽るのは上手いんだな。まあ、無自覚だとは思うが」
「え、……っ!?」
ユーリは困ったように、大袈裟にため息を漏らした。
私が戸惑った顔で眺めていると、鋭い視線を向けられゾクッとする。
すると突然体が反転し、ベッドに背中を押しつけられる。
気付いた時には深く唇を奪われていた。
「……んんっ!!」
「あんなキスじゃ全然足りない。お前だってこういう厭らしいキスを望んでいたのだろう。だったら舌を出せ」
私の唇を舌先で強引にこじ開けられ、歯列をなぞり奥に熱いものが入り込んでくる。
そしてそれは私の腔内を無遠慮に動き回る。
「んっ、んんっ!!」
「苦しいか? こういう場合は鼻で息をするんだ」
「……はぁっ、む、りっ……んんっ!」
「こら、逃げるな。まあ、逃がすつもりは更々無いけどな」
呼吸が苦しくなると、彼の胸を手で押しやったり、顔を揺らしてキスから逃れようと抵抗した。
しかし力の差は歴然でびくともしないし、解放してくれる気もなさそうだ。
(苦しっ……、息が、出来ないっ!)
絡めるように舌先を擦られ、ざらっとした感覚にゾクゾクと体を震わせてしまう。
捕まると深く吸われ、私は苦しそうに表情を歪めることしか出来ない。
(キスって、こんなにも激しいものなの!?)
激しく口の中を犯され、お互いの熱が混ざり合った腔内はとろとろに溶かされていく。
頭の奥も、顔も、体中が熱に浮かされ火照っていく。
「セラも私のように舌を絡ませて……」
「んんっ、っ……はぁっ」
私は息苦しさから早く解放されたくて、必死に舌を伸ばして絡ませていた。
だけどユーリとのキスが嫌なわけではない。
ただ、本当に苦しかっただけだ。
(会ったばかりの人なのに……)
そう頭では思っているのに、溶かされていくのが気持ちいいと感じてしまう。
苦しいはずなのに、この感覚をもう少し味わっていたいと思ってしまう。
この甘美な世界にもっと深く浸っていたい。
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