【完結】婚約者に振られた私に付け込むのはやめてください【R18】

Rila

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2.長い一日

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マティアスに婚約解消を伝えられ数日が経った。
私の家にも正式に婚約解消の申し出が来て、仕方なく受け入れる事になった。
そして今日受理されたと一報があり、完全に私達の婚約は白紙に戻った。

私の今の心境は心ここにあらずと言った感じなんだと思う。
何も考えずにただぼけーっとして過ごしていた。

婚約解消を聞かされた直後はショックで泣き続けたけど、数日泣けば涙は枯れるものなんだなと知った。
それから現実逃避に走ったり、一方的に婚約解消をしたマティアスを恨んだり、色々してみたけど虚しいだけだと思って考えるのを放棄した。
そしたら何かを考えるのが面倒臭くなって、一日中ぼーっとしている。

そんな私を見ていた両親達は心配してくれた。
新しい婚約者を探すと提案されて、即座に断った。
まだ気持ちの整理も全く出来てないのに、新しい婚約者なんて考えたくもない。
今は少し時間が欲しいと言って、学園も落ち着くまで休ませてもらっている。

何もしないで過ごす1日はとても長く感じる。




私の名前はリリー・アーレンス(18)
シルバーのロングストレートの髪で瞳の色はグレイ。
身長は平均よりは少し低く、顔も童顔のせいか、年齢より少し下に見られる事が多々ある。

伯爵令嬢であり、祖母はかの有名な大魔術師であるグレイス・アーレンス
私はそんな祖母に憧れていて、いつかは祖母の様な偉大な大魔術師になるのが夢だった。

私は幼い頃から祖母と同じく全属性の魔法を使えることが出来た。
魔力も周りの子達と比べると桁違いに高く、祖母の再来かと言われる程に周りからは期待されている。

そんな私は15歳から魔術を学ぶ上では最高峰と呼ばれる王立魔法学園『Magie』へと入学を決めた。
私は魔法の実技は得意だけど、他がイマイチなので合格点はぎりぎりだった。

この学園では魔法の他に剣術や武術といった他の専科もあり、魔術師候補だけを集めている訳では無い。
他にも経営科だったり、薬学科や武器の製造科なんかもある。
ある意味なんでも有りな学校だった。
その中でも魔術に関しては特に力を入れているため魔術師を目指してる者達にとっては登竜門の様な存在になっていた。


そして(元)婚約者であるマティアス・ライムント(18)
公爵家嫡男であり、私の家とは昔からの古い付き合いで生まれた瞬間に私達の婚約は決められたも同然だった。

漆黒の髪に深い碧の瞳。
身長は高く、細身だけど鍛えているせいか筋肉は程良くついている。
容姿は言うまでも無く綺麗で、性格も温厚で誰にでも基本優しいので男女共に彼を慕っている者は多い。

彼も王立魔法学園に通っている。私とは専科が違う為学園で会うのは休み時間位だった。
ちなみに彼の専科は剣術。王立騎士団に入ることを希望している。





学校を休んでから2週間が経ち、そろそろ学校に戻ろうかなと思い始めた頃意外な人物が私の家にやってきた。
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